クタビレ爺イの山日記

諸先達の記録などを後追いして高崎近辺の低山中心に歩いています。

杖の神頭から石畦山周回  H-21-4-16

2009-04-17 08:51:06 | 榛名湖周辺
先日の「ヤガタ」に引き続いて同じ古地図にあつた「牛越」なる山。
この山は既にミヤコザサさんからの情報で地元の呼称では「石畦山」と
判明している。位置は「杖の神頭」から北へ1.2k程。上の写真。
古地図といっても「榛名火山と地形図」というれっきとしたもの。
R-406を西進して倉渕に入りR-33との交差点を直進、消防分署先を「関東
ふれあいの道・道祖神の道」に進む。蘭津の変則四つ角で榛名西麓広域農道に
乗り入れて左折、約6.7Kのこの道標で鳴石方面に右折。



この道は五月末になると見事な花街道になるが今の時期はその気配は感じない。
ダート道の始まる丁字路までの2.6Kの間に絶好の展望場所、しかし今日は
霞み状態で白根か白砂方面のこの写真が精一杯、何時も見事な浅間は
雲に隠れて駄目。



先ず、杖の神頭に行かなくてはならないが、定番の杖の神峠からは平凡なので
全長2.7Kの極め付きの悪路の峠道の0.7K地点から倉渕・吾妻境界尾根に
乗り上げてのハイキングの予定。途中で小型作業車が道の凹凸を直す作業中。
何とかすれ違って駐車場所に来てギクリ、大きなトラックが空き地を占領している。
さてはさっきの作業車を運んできたのかな? 苦労して隅に潜り込んで駐車し
出発(10.10)。トラックの荷台の先に入り口の赤テープ。標高1012m。
左にある作業道は途中で大崩落しているので使えないから小尾根の垂れを
使う。稜線のコブ上まで直線距離166m、高低差53m位。
小尾根はこんな感じでやや急登ではあるが隙間が広くて多少の藪も問題なし。



東西稜線にのって今度は東へ95m程で林道と交差すると、そこに
標高1071mの図根点。
帰途は大きく北を回ってこの図根点に帰着できれば目出度しである。



此処からは幅広の笹稜線を一本登り、小コブは多数あるがピークらしい物は最後に
一つだけの筈。大きな動物の足跡、間違いなく熊君だが周囲にマーキングも少いし
新しい糞も無いので気にすることは無い。
やがて稜線が綺麗になるが落ち葉の堆積が半端ではないので端の露土を
選んで歩く。



コブの連続は老骨には辛いがそれだけ高度を稼いでいるのだと自分に言い聞かせ。
やがて最初で最後のピーク、東西に長い台地状だが粗末な杭が一本だけ。
前面に巨大な稜線が迫るがルートは左に曲がるので直登せずに笹原を左へ
ショートカット。西南・東北稜線に乗ると間もなく、右手から東電独特の
プラ段が現れ前方には22号鉄塔も見えてくる。



そして鉄塔着。(11.44)



南に回ると展望台で東に鬢櫛と烏帽子?



南は鷹ノ巣山1317mと其の右に李ヶ岳1292m。鷹ノ巣の方が近いし高いので
李ヶ岳より立派に見える。榛東にも鷹ノ巣山があったっけな。



稜線を東に向かうと先ず、宮標石第一号に出会う(11.52)。



やがて分岐、左に行けばポイントの21号鉄塔だがそれも味気ないので
杖の神頭に向かう。



杖の神頭に到着。



ここにも宮標石が鎮座。第二号。



一寸、峠のほうを見たら珍しくも赤白ポールの下に新品の「地籍図根三角点」。
後で考えたら蓋を開けたらご本尊を見られたらしいので残念至極。




更に東に向かうと宮標石第三号の近くで樹間から耳岩が見えた。双耳は
この角度からの物を言うのか?




それとも李ヶ岳中腹から見たこの形の小さい双耳を言うのかな?



岩場を降りると耳岩看板。ここから岩に少し登ると展望場所があり榛名湖を
西面から見られるが今日は霞んでいるのでパス。



東電管理道路に降りて東進すると再び分岐。直進すると1402.5m峰だが
頂上には何も無い。其の先300mに1430mの掃部岳西峰がある。
掃部ヶ岳本体は1Kの先。



ここからは細い管理道路を使って1402.5m峰の斜面をショートカットして
21号鉄塔に向かう。



ピークから北へ130m下がったところで21号鉄塔到着(12.17)。



ここから尾根が分岐して右は20号鉄塔方面、左目直進が本日のルート。
石畦山への鞍部まで870mの一本下り。幅広の稜線はややヤブっぽい個所も
ある笹原。



何の問題も無く鞍部着。振り返るとさっきの21号鉄塔が遥かの彼方。



ふと、気が付くと何とこの鞍部には左(西)から作業道が来ている。さては
「ミヤコザサ」さんが教えてくれた作業道の延びとはこの事だったのか?



残り0.3kで標高差54mをゆっくりで頂上につくと、そこは南北に90mもある
台地状。北端にこんな杭一本だけで拍子抜け(13.09-13.30)。



日溜りで休憩と昼食。東のこの山は鉄塔が見えるので居鞍かも知れない。



登頂記念にこのマークを付けていよいよ周回に出発。このテープの付け方は
末端をテープ同士で合わせないので数年の間に素材が劣化硬化によつて縮んで
自然に剥がれ落ちるので長期間の目障りにはならない筈。



鞍部から西への作業道に入ると、山裾を大きく蛇行して回る道。一辺が長くて
行って帰っても大して前進していない。



直ぐ下を沢が流れているが、兎に角沢の左岸に渡らなくてはならないので
渡河点を探しながら降る。やがて沢が近づいたので僅かの水量の沢を
渡つて対岸へ。(13.49)さっきの作業道はそのまま綺麗に西へ延びで居るので
多分其の侭、ミヤコザサさんの言っていた貯水池脇の木材会社方面に
繋がると思う。



左岸には道は無いが障害物も無いのでそのまま前進。やがて前方に檜幼木植林地。
進路は倒木などで荒れているが境界を進む。



進むにしたがって何時の間にか左に小沢が現れて中洲を歩いている、と思ったら
右岸の作業道の分かれ道が沢を渡って合流してくる。やがて広い林道に出た。
キャタビラの跡があるので林道造成のものか?或いは木材搬出のキャタビラ車か?



兎に角、南西に行かなくては駐車場所に帰れない。地形図を確認しようとしたら
ポケットは空。地形図にはこれからの予定ルートの経緯度を細かく
書いてあるので万事休す。覚えているのはNO.15とした図根点の位置だけ。
取り敢えず林道にそつて南西へ。ところが今辺は多数の小沢と何本もの作業道が
交錯してややパニック。兎に角、下りながら左に沢が出たら左岸に渡り、左手に
林道を見たらそっちに移る。やや大きな沢を過ぎて位置確認。ヤレヤレ、林道
乗り換えに気を取られすぎて図根点は左後方45度300m、つまり西へ200m通り過ぎ
南へ未だ200mある。目の前の稜線を東に200m上り返し、窪を乗り越えて南の
尾根に辿り着く。もはやバテバテで座り込んで休憩。(14.57)
位置は確かに往路で辿った稜線で図根点の50m上。漸く図根点に帰着、助かつた。
登りと同じくらいの時間が掛かつてしまつた。



あとはのんびりと下って駐車場所着は15.05。もうトラックは居なかった。
悪路は少しだけ修復されていたが未だ時速20kが限度。
帰路を反省すると最初の作業道を辿れば良かったかも知れないが、そうすると
貯水池・弥栄・分去オリジン線の何れかに出て駐車場所に帰るには大回りで
一山越えになるからどっちが良いか判断は付かない。

「本日の爺イ」を撮るのを忘れたのでミクシイで使って居る肖像をブログで
初公開。



後期高齢者二年目の爺イは既に妖怪に近くなっているのだ。




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