クタビレ爺イの山日記

諸先達の記録などを後追いして高崎近辺の低山中心に歩いています。

不遇の低山・岩本山 H-19-10-6

2007-10-07 07:24:14 | 中之条・小野上・みなかみ・沼田・渋川
久し振りの山行き。実に44日振りだ。そこで選んだのは「おっち村長」さんの
後追いで中之条・水上境の「岩本山」。極め付きの不遇低山なので爺イの
テリトリー。
中之条市街地から大道峠に向かう53号線を北上、嵩山登山口や美野原c.cを
過ぎると左側に「四万」への大きな標識。念の為、少し先のバス停を確め
たら確かに説明書の通り「上の台」。幅広道路を進むと右の壁に中之条
御自慢の「富士見百景」入り口案内(9.15)。


一寸狭い路なのでどうかなと思ったがしっかりした舗装を
見て乗り入れる。分岐に再び道標、あと2㌔と書いてあるが車一台の細道。


直ぐに浄水場を通過、歩行者のための杖が沢山。殆ど古ゴルフクラブなのは
お笑い。


車道に覆い被さる雑草で車側を擦らない様にノロノロ運転。数カ所にビューポイント
の看板、先ず榛名連山、成る程よく見える。



次の「中之条盆地・吾妻川」は雑草が邪魔して何も見えない。


「妙義・秩父連峰・富士山」は霞みの中。



広場風の林道最高点に着くと富士見百景の看板で左の台地へ。


勿論、富士見は晩秋から冬の話で今の時期に富士は見えないが、
十二ヶ岳と蟻川岳



赤城と子持山などは何とか見られる(9.34)。



周囲の雑木を伐採すればもっと良いのに。
ここに駐車していよいよハイキング開始。林道を二百㍍進むと舗装林道終点。
其の先は普通の山道(9.51)。


ダラダラ登りを行くとお定まりの道端に朽ち果てた放置車両。
ボデーを見ると「中之条森林組合」の車。無神経と言うか?呆れたものだ。


小分岐が多くて迷いそう。果たして途中で道は消えた。周囲を見渡すと
どうやら1001m峰の北を通過する筈だったのに南を歩いていたのだ。
分岐に戻るのは大変なので山腹をショートカットして稜線に這いあがる。
稜線はこんな感じ(10.17)。


東進して何とか正規の道に復帰。案内ポールのある丁字路(10.26)。


少々登りがきつくなると正面にピークが出現、直登の乗り越えかなと
覚悟したら上手く蛇行で194号鉄塔着(10.44)。真下から写真を一枚。


鉄塔の奥へ進むとホンのわすかで林道に飛び出した。


この林道を右に行けば「林道の峠」を経て岩本山に行けるが、そんな
林道歩きは帰途の事にして登山道を探す。と言っても林道を突っ切って
次の稜線への取りつき口を探すだけ。
僅かに左に下ると何となく草叢が乱れている個所発見。入りこむ。


古い送電線管理道の様で草茫々の酷い道。間も無く広い斜面で道は
消えるが東の腹に道がある筈なので東寄りに進んだらテープ発見(11.10)。


やがて遥か彼方に目標の赤白大鉄塔が見えた。どうやら左から大迂回して
行くようだ。左右に鉄塔や送電線が見えると1121m峰からの鞍部で稜線を
乗り越えて西側の山腹を進む。左下に204号鉄塔を見ると急に下りに
入った。微かにせせらぎの音。小さな渓流で靴を濡らして対岸へ(11.28)。


切りかえしの様に右手の山の縁を辿ると小崩落跡、きっちりエッジを立てて
通過。北に向かって延々と歩く。下はクマ笹、栗の木は大枝がへし折られ
何時クマが出ても不思議ではない雰囲気にやや緊張。
やがてズブズブの湿地に遭遇、靴が泥まみれ。其の先に数十段のプラ段。
左に見えるのは203号鉄搭か?(12.02)
笹のジグザグ急登を進んで何とか林道に飛び出す。北の連山が見事、
稲包・白砂と解説にあつたがドレがそうかは判らない。が、兎に角日頃
目にしない山々なので暫し見惚れる。ここは「霧峠林道」の筈。


林道を東に向かってダラダラ登り。
やっと赤白鉄搭が見え、其の左の小山風のものがどうやら岩本山らしい。


見えてから焦りがあるのか?近付くまで意外に時間が掛った。
百㍍おきの退避場所表示板を何枚も通り越し鉄塔前に来ると「村長」さんの
言う通り、コンクリート壁に13段の「コの字形」取っ手。数が不吉だなと
ブツブツ言いながら、続いて90段の梯子で鉄塔の根元の芝生に。展望抜群。


山名は知らないが浅間を始め北方・西方面の景観は凄い。山名が分れば
もっと良い筈。



さて、肝心の岩本山は?と道を探すが膝までの笹があるだけでここからの
道はない。仕方なく適当に笹を掻き分けて左目に登り進むと笹が刈られた
山頂らしき場所。
頭の欠けた曰く付きの三等三角点もあるので間違いなし。
點名・「瀧の上」三等 1282.0m
地番は「中之条町大字岩本瀧の上」なので「瀧の上」か。
山名の由来もこの字名から来ているのかもしれないが、確たる記録が
見付らないので?。
それにしても何と哀れな山頂なのか。(12.19-12.50)展望は北西の
極く一部が樹葉と鉄塔の隙間からのみ。


余りに可哀想なので急遽、七つ道具を出して頂上標識を即製してぶら下げた。
本日の爺イ。


地形図にも無いのでこの山名、大丈夫だろうな?
気が付いたら厚着していても全く発汗なし、思いのほか気温は上がってい
ないらしい。地味な頂上を一人占拠してユックリ休憩・昼食のあと、
「林道の峠」を目指して稜線を東進。「小池山」は無理としても峠の標識や
せめて「宮の峰」の石像物を見たいから。
地形図から南に湾曲と読みとって、二つの小ピークを越えながら成るべく右へ。
落ち葉の中に例の美味そうなキノコ。


下に林道が見えてシメタと思ったら5㍍以上はある垂直の崖、どうも南に
来すぎたらしい。ふうふう言いながら数十㍍登り返したが駄目。覚悟を
決めて登りの体勢で刺のある草や細い草を掴んでずり下がる。足を出しても
下に何も引っ掛かりがないのは恐怖だ。殆ど落下状態で林道へ。
全精力を使い果たしたようで林道にへたりこむ。
降りたのはこんな崖(13.16)。村長さんはコンな所から登ったんだろうな。


もう、林道を登り返して峠を見に行くことや、まして「小池山」方面の探索など
思いもよらず、自らのヘタクソ加減に愛想を尽かし、長い林道下りに掛る。
あれッこの林道は「秋鹿林道」の筈なのに「寺社平線」?


何の変哲もないが少々荒れた林道を下ること30分、これなら今度は車で
乗り入れて「小池山」へ行かれそうだな、と感じながら漸く194号鉄塔前、
林道から離れ鉄塔下を潜って雑木の管理道の日陰道へ進む。
やがて往路で間違えた分岐に到着(14.03)。下から見ると正規の道は確かに
広いが雑草のせいで行き止まりに見えたのだ。


林道終点に到着したのは14.17、駐車場所には14.21。
振り返って岩本山。


もう一度、ユックリ富士見の展望台から周囲の山の展望を堪能して帰途に付く。
自宅着は16.20、往復走行距離は102k。再起第一回だからコンなものだろう。
「おっち村長」さん、情報感謝。



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9 コメント

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感激!! ですw (おっち村長)
2007-10-07 21:38:25
  岩本山に 頂上標識を作っていただいたのですねw
  感謝です!!

  赤白鉄塔からの 北方向の眺めは ほんと 素敵でしたよねw 私もしばらく見とれていましたw

  ご指摘の 私が登った斜面は まさしく その通り!
  今 考えれば もう少し 下(南) から 登れる ところがあったかも知れません 林道から 数段だけの 簡単な 梯子があったのを思い出しました 鉄塔の管理用の 梯子だったのでしょうか・・・。

 「寺社平線」
 確かに 寺社平(じしゃだいら)という 集落から 林道が始まっているのですが ゲートには 秋鹿林道と表示してあったはず・・・。 秋鹿 という 集落は 寺社平より 四万温泉へ2キロメートルほど向かった場所ですが 林道は秋鹿を通ってないように 思えますよね

  この山も 山頂が開けていれば 絶好の展望台になると 思えるのですが いろんな意味で 残念です。

  それより なにより 爺ィさんが この 山を歩いて 記事にしてくれたことが とても 嬉しいです 
 ホントに ありがとうございました!!
返信する
次回の計画 (爺イ)
2007-10-08 09:41:11
村長さん
コメント有難う御座いました。何とか岩本山にタッチしてきました。
今度はやはり「川手山」か「小池山」に道路凍結前にと思っています。秋鹿林道は不安なので、「四万の欧穴」の少し先の
「秋鹿」地区から「霧峠」に向かう道を使ってみる予定。
霧峠からはゲートの具合で「林道の峠」に行けたら小池山も良し、閉まっていたら遊神館方面に歩いて川手山でも。
返信する
Unknown (おっち村長)
2007-10-09 10:52:07
今 小池山にいます 携帯からコメントしています

南側から 入りました



後ほど ブログに 報告します
返信する
小池山 (爺イ)
2007-10-09 14:38:29
丁度、先ほど小池山南コースの問い合わせを中之条役場に
して居たところ。林道の峠からは距離があり稜線がくねっていて難しそうだったから。
富沢家住宅あたりから北の稜線に突撃か?少し大道峠寄りから「小池峠」を目指すか?300山に書いてある大道峠から
林道に入って北から稜線に登るか?
役場の返事は「分らない」とだけで残念。
返信する
未確認ですが・・・。 (おっち村長)
2007-10-09 17:26:52
  そうですね 林道の峠からは 小さな嶺が いくつもありそうで 難儀しそうです。

  私が 県道から 山へ入り込んだ場所は 石などが 道路に落ちてこないように 柵がしてありましたが その場所より もう少し 十二原寄りの 左側に 広場 みたいな場所がありました。
 もしかしたら その辺から 私が歩いた 南への尾根が 発生しているかも知れません。
 (地図で見ると そんな感じがします)

 実は 私の家は 蟻川岳の 麓なので(笑)
 小池山へ入り込んだ地点から 我が家へは 30分くらいでしょうか(笑)
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蟻川岳 (爺イ)
2007-10-09 19:36:06
丁度二年前に「原沢今朝司」氏の案内図を見つけて
蟻川岳に登った事があります。確か「小渕家」墓地脇から
入ったような記憶。
「小渕家」-「オブチんチ」-「おつち」?
若しかすると村長さんは「小渕さん」?
返信する
いえいえw (おっち村長)
2007-10-09 20:17:26
  小渕さんは 前の町長さん(笑)←小渕元総理の兄ですねw 出所は その 蟻川岳の 登り口辺りらしいですよ(数代前は その辺に いたらしい)

  残念ながら 私は 小渕さんではないんですw

 私が7年前くらいに 鬼村 という 架空の村の HPを 作っていたんですw
 それで おっち村長なのですw

 原沢今朝司さん~ 7日の行政区の運動会に みえてましたw
 どうでしょう?
 今度は 蟻川岳を 大倉嶽ルートで 歩いてみてはw
 大倉嶽とは 地名です

 私が 歩いた道ですから やっぱり 道無き 道ですが・・・。
返信する
放置車両の件 (haruna3)
2007-10-10 09:09:51
おはようございます

表題の件、下記の回答をいただきましたので参考までに

         記

メールいただいた件について

ご連絡ありがとうございます。

早速森林組合へ連絡し撤去させるように致しました。


---+++---+++---+++---+++---+++---
群馬県環境・森林局
 林業振興課林業団体グループ 高山
 tel 027-226-3237 fax 027-223-0154
 mailto:takayama-itsuo@pref.gunma.jp
---+++---+++---+++---+++---+++---
返信する
放置車両 (爺イ)
2007-10-10 09:34:44
haruna3さんからのご連絡恐縮です。
小生の様に低山を回っていると、各所で「不法投棄禁止」の
看板をみるのでいつも自治体のご苦労を感じています。
別に特段の正義漢ではありませんが、ゴミは持ち帰るぐらいの
最低マナーは心得ている積りです。
と、言うわけで過去のブログでも放置車両は必ず写真を
撮って記事に掲載している次第で。
かえってお騒がせしたようでその辺、ご容赦。
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