クタビレ爺イの山日記

諸先達の記録などを後追いして高崎近辺の低山中心に歩いています。

雄岳オンマ谷コース H-16-5-1

2004-05-01 10:42:24 | 榛名山麓
群馬県内には数多くの森林公園があるが、私の知る限りその規模・見所・整備の点で、この伊香保森林公園は群を抜いている。位置は榛名山塊の東麓一帯で西の榛名富士・南の相馬山・東の水沢山の三角点に挟まれたような東西2.9㌔、南北1.9㌔の広大な地域に広がり、その中心は何と言っても二つ岳」と一括して称される雄岳・雌岳である。二つ岳を巡る登山道は大きくは4本もあり、その何れもが面白いコースである。

(1)一番手近な道・水沢山登山口向かい側から
高崎から榛東村に入り、井戸尻を右折して広域農道を北へ行き、自衛隊駐屯地正門の次ぎの交差点を左折、直進すると榛名C.Cへの道となる。榛名C.C入り口を左に見て、右の道を直進し船尾瀧の上を通過すると間も無く、伊香保町の境界を越える。暫くで森林公園入り口の大きな木柱があり、周辺はひっそりとした森林地帯になる。道が広くなったところの右側に5-6台は入る駐車場所があり、その右側には「水沢山登山口」、左には「森林公園遊歩道」の道標がある。ここから入って西南の二つ岳に向かって進み、つつじが峰を過ぎると管理棟からの道に合流する。尚、入り口から西に向かうと、蒸し風呂跡で早めに管理棟からの道(2)に合わさる。

(2)標準コース
先程の駐車場所を通過してさらに進むと「つつじが丘」がある。ここの東屋からは下るとスケートリンク手前の大駐車場に出るし、登れば水沢登山口からの(1)の道に繋がる。丘を過ぎれば下り気味の道になってスケートセンターへの分岐を直進したところに森林公園管理棟があり、大きな公園案内図がたてられ、公園の中心となっている。案内板の裏を南に登ると、蒸し風呂跡を経由して(1)と合流する。
合流から暫くで大きな広場となりベンチ・灰皿が備えられているが、その先が二つ岳登山口と「オンマ谷」への道の分岐である。「オンマ谷」方面に行くと急坂の丸太階段が延々と続き、相馬山と二つ岳の谷間にあたるオンマ谷を「孫岳」の南を迂回しながら風穴のある場所を経て、オンマ谷駐車場に達している。
二つ岳に行くには、分岐から右の急坂に取り付く。かなりの岩場が続き屏風岩などをクリヤすれば風情のある林間の橋などを渡り、先ず雌岳入り口がある。ここの登りは丸太階段と土の道で予想した岩登りはない。比較的楽に頂上(1.307M)に行ける。大した展望は無いが北側のスケートリンク辺りが眼下に広がり、まずまずの眺めに満足。早めに降りて登り口に戻り雄岳に向かう。僅かに進むとすぐ避難小屋がある。ここで道は二つに分かれ直進は雄岳、右折すればワシノ巣口への下山道である。この下山口は岩も木の根も少なくザラ道で滑りやすく、私もかつてこの下りで初めて激しくしりもち転倒して少し滑落し
た嫌な思い出がある。
避難小屋からは300㍍程の急登坂で又かと少々嫌になる。これを乗りきると又もや分岐表示がある。左に行くとオンマ谷駐車場への厳しい下りの岩場である。右へ行けばいよいよ雄岳へ行く道である。この分岐からは岩段登りで息継ぎも苦しい。雌岳とは大違いで山名の由来も理解できる。漸く這い登ると電波搭の鉄塔の下の広場に着き、地上波TVの前橋中継放送局やGTV、放送大学の中継放送局もある。
何処から見ても山頂のアンテナが見えるから、遠くから山塊の中の雄岳を見つけるのは簡単である。本当の山頂はアンテナの傍の突出した岩に鎖を使って登らなくてはならない。山頂は狭く尖った岩だけで落ち着くところも無いが、ここからの展望は天下一品である。小さな社もあるが、ここの移動は極めて危険で向きを変えて展望を楽しむのも高所恐怖症の私は恐々。帰りは分岐まで降りてワシノ巣風穴に向かい車道に下りて管理搭に向かっても良し途中から東に向かって「もみじの広場」を経て管理棟に下っても良し。

(3)ワシノ巣風穴コース
管理棟からの道を伊香保に向かうと僅かで左に「ワシノ巣風穴50M」「二つ岳山頂1.3㌔」の道標がある。この風穴は榛名カルデラ火山の寄生的火山として活動していた二つ岳の終期、穴山の隆起冷却の過程で全体に裂け目が出来て山自体に隙間が出来たものである。昔は硫気を噴出していたが、今は年間温度の変わらない冷風が噴出している。ワシノ巣とは、この付近に生息する「ワシタカ科」の猛禽類に由来するとも、地元の人が「ワシの家(す)」と言ったからとか、はっきりしない。ここからの二つ岳は直登急坂であるので決して楽しくは無い。上り詰めて避難小屋の分岐に出るが帰り専門のほうが良い。

(4)オンマ谷コース
榛名湖からヤセオネ峠に向かうと右側に「榛名高原学校」があり右折の道がある。そこを蛇行して下ると左に駐車場所があり、登山道らしきものがあるが、これは「ワシの巣」辺りに出るハイキングコース。
さらに下ると大きな広場のオンマ谷風穴駐車場がある。南に進むと相馬山方向に向いて孫岳を回りオンマ谷を経てつつじが峰からの道との分岐に出る。
二つ岳には駐車場から目の前の雄岳に岩段を登る。ここも迂回無しの直登であるから、避難小屋から登ってくる道との分岐(雄岳入り口)に到達するのに一苦労する。分岐についたら後は(2)と同じ。





頂上鉄塔下で

オンマ谷標識前で

雌岳方面への分岐


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