健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

地球の生命誕生

2016-06-11 08:30:50 | 研究
地球上の生命は、若年期の太陽で次々と起きた強力な爆発現象(フレア)の放射が絶えず降り注いだことによって発生したとする研究論文がNature Geoscienceに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。この太陽フレアのエネルギーは、原子爆弾1000兆個分の爆発力に匹敵するそうです。約40億年前、地球とその主星である太陽の温度は初期よりも大幅に下がっていたが、地球が生命に適した環境になるまでの過程は、この太陽の激しい現象で説明できるそうです。当時の太陽光の強さは現在の約3分の1ほどだったが、その活動は今よりはるかに激しかった可能性が高いそうです。繰り返し起きる巨大な太陽フレアによって、地球大気中のN2が分解され、亜酸化窒素(N2O、笑気ガス)とシアン化水素(HCN)が生成されたことが考えられるそうです。亜酸化窒素は、地球の温度を上昇させる温室効果ガスとなり、シアン化水素からは、タンパク質の構成単位であるアミノ酸がつくられるそうです。窒素は、すべての生命に必須の元素で、初期の地球大気中に存在したと考えられる窒素分子の形態では化学的に不活性で、より反応性が高い形に変換する必要があるそうです。そして、この変換は、非常に高い温度で達成されるそうです。
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