ヒト卵細胞のDNAを別の卵細胞に移植するための、より優れた手法を開発したとする研究論文がNatureに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。母親からの遺伝的悪影響のない胚の作製する技術だそうです。「前核移植」として知られる既存の手法に改良を加えることで、疾患を引き起こす異常なDNAの量を大幅に減らすことができたそうです。前核移植は「3人の親による体外受精(three-person IVF)」と呼ばれることもあるそうです。前核移植では、受精した卵細胞の核から、母親と父親の健康なDNAを抽出して、細胞核を除去したドナーの卵細胞に移植。この受精卵とドナー提供の卵細胞には、それぞれミトコンドリアと呼ばれる細胞小器官に存在する異なる種類のDNAが含まれています。ミトコンドリアDNAは、子に受け継がれ、多岐にわたる疾患の原因となる可能性のある変異を起こす場合があるそうです。研究では、抽出された核DNAを健康なミトコンドリアDNAを持つドナー卵子に移植。今回の研究は、疾患を引き起こすミトコンドリア変異がある女性にとって、体外受精法の安全性向上への著しい前進を示すものと評価されるそうです。母親と父親の両方から子に受け継がれる核DNAとは異なり、ミトコンドリアDNAは母親からのみ受け継がれます。英国は昨年、ミトコンドリア異常のある女性の前核移植を合法化した世界初の国となったそうです。ドナー女性64人から採取した卵細胞500個以上を用いた今回の研究では、既存の手順を微調整することで、突然変異のミトコンドリアDNAが伝達されるリスクが低下する可能性があることが示されたそうです。この微調整は、卵細胞を受精させた日の後日ではなく、その当日に実行するのが最も効果が高いそうです。また、患者の母親の卵細胞は凍結させ、ドナーの卵細胞は凍結させない方がより効果的だったとも。今回作製された胚は発育が禁じられたそうですが、元の卵細胞にある変異したミトコンドリアDNAの2%足らずしか含有していないことを、研究チームは発見。これは、安全性を考慮した基準値の5%を下回っているそうです。今回の研究結果は、英国政府直轄の不妊治療に関する監督機関「ヒト受精・胚機構(HFEA)」の専門委員会に提示される予定だそうです。
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