世界最大のウイルス「ピソウイルス」がバクテリアに近い構造的特徴をいくつも持っていることを世界で初めて突き止めたとする論文がScientific Reportsに掲載されたそうです(YOMIURI ONLINE)。ウイルスが先か、バクテリアが先かの進化論争に新たな示唆を与えると期待されるものだそうです。ピソウイルスは2014年にシベリアの永久凍土から発見されたそうです。大腸菌とほぼ同じ大きさの世界で最も大きいウイルスで、アメーバに感染して増殖するそうです。病原性は確認されていないとも。研究では2種類の特殊な電子顕微鏡を使い、零下170度の液体エタンで急速冷凍したピソウイルスの構造を自然に近い状態で観察。その結果、ピソウイルスの大きさは0.8~2.5 μmと多様で、内部には膜で仕切られた空間があることがわかったそうです。また表面は粘液のようなもので覆われており、これまで知られているウイルスとは異なって、バクテリアに近い形態であることがわかったそうです。
http://www.yomiuri.co.jp/science/20171123-OYT1T50034.html
http://www.yomiuri.co.jp/science/20171123-OYT1T50034.html