網膜色素変性症の患者からiPS細胞を作成し、病態メカニズムを再現することに成功したというニュースが先日報道されていました(マイナビニュース)。ロドプシン遺伝子変異のある網膜色素変性症患者の皮膚の細胞からiPS 細胞の作成に成功し、iPS 細胞のロドプシン遺伝子変異を、遺伝子組換え技術を利用して修復し、iPS細胞から分化誘導した桿体視細胞を観察したそうです。ロドプシン遺伝子変異のあるiPS細胞から分化誘導した桿体視細胞は、修復したiPS細胞から分化誘導した桿体視細胞細胞よりも細胞死が亢進しており、この原因が従来の小胞体ストレスに加えて、オートファージ-と呼ばれる別の機構が働いていることが判明したというもの。また、この遺伝子変異による細胞死は、ラパマイシンが効果的に抑制することも発見したそうです。
恐竜は、爬虫類のような変温動物でもなく、哺乳類や鳥類のような恒温動物でもなかったという論文が先日発表されたそうです(AFPBB NEWS)。研究では、大昔に絶滅した生物の代謝を調べるため、数種の恐竜の化石にみられる成長輪(年輪)を測定し、誕生から成体になるまでの成長パターンを推定したそうです。この結果と、絶滅種と現存種の両方を含むその他の動物400種の基準値との比較を行ったところ、恐竜の代謝速度は変温動物と恒温動物の中間に位置するとの結論に達したというこものだそうです。恐竜をマグロ、ある種のサメ、オサガメなどに最も近い代謝速度を持つ「中温動物(mesotherms)」という中間的なカテゴリーに分類。この種の動物は、体温を維持するために体内で生成された代謝熱に依存する場合がある一方で、別の場合には外部の気温に左右されることもあるそうで、こうした特徴は現代の動物にはあまりみられないものだそうです。科学者らは長年、恐竜は変温か恒温かをめぐり議論を重ねてきており、19世紀以降は生理学的な要因に基づき、恐竜恒温説に傾きつつあったそうです。同説への支持は、ヴェロキラプトルのような動きが速く活動力に富んだ恐竜の発見によって一層高まったそうです。というのは、十分なエネルギーを燃焼するためには、ヴェロキラプトルは恒温だったに違いないとするものからだそうです。今回の論文によると、恐竜は速すぎず遅すぎずの中間的な速度の代謝のおかげで、他の動物よりもはるかに体が大きくなり、生態系を支配できたのだというのです。恒温動物は通常、自身の体内温度を維持するために大量の餌を食べる必要があり、狩りを頻繁に行ったり、膨大な量の植物を食べたりしなければならないそうですが、恐竜は・・・・・。
精子や卵の形成に必要不可欠な遺伝子が明らかにされたそうです(財経新聞)。現在、子供を望む夫婦のうち10組に1組が不妊により子供ができない悩みを抱えており、不妊治療に対する遺伝子レベルでのメカニズム解明が望まれているそうです。今回の研究では、変異性薬剤の投与によって精子や卵などの生殖細胞の分化に異常のあるマウスの遺伝子を解析したところ、Rev7遺伝子・Tdrd12遺伝子などのDNAが損傷しないよう守る働きを持つ遺伝子に突然変異が起きていることが分かったというものです。今回の研究成果は、人間の不妊症や家畜の繁殖障害の原因を特定し、治療法を確立することに大きく貢献すると期待されているそうです。
W杯、準決勝第2戦。アルゼンチン対オランダ。手に汗握る展開。オランダがボールを支配するも、アルゼンチンの方が決定機が多い。といっても、双方に手数が少なかったでしょうか。イグアインの幻のゴールがありましたが、結局PK戦に。アルゼンチンが24年ぶりに決勝進出とか。決勝は、ドイツ対アルゼンチン。
今朝、BBCのニュースで、イギリスKing's College Londonの研究者が、将来アルツハイマーになるかどうかを血液検査で予知する方法を確立したというニュースが報道されていました。ちょうどKing's College Londonから大学院生が来室して研究をしていますので、非常にタイムリーな話題。ただ、実用化までにはまだ数年かかるということでした。
W杯準決勝。開催国サッカー大国ブラジル対ドイツ。思わぬ結果となりましたね。1対7.前半でドイツが5点も。やはり、キャプテンとエースの不在の影響でしょうか。それにしてもこんな大差をだれが予想したことでしょう。明日の、オランダ対アルゼンチンはいかに。楽しみですね。
心理ストレスを受けた時に体温を上昇させる神経回路が明らかになったそうです(財経新聞)。人間を含む多くの哺乳類は、心理ストレスを受けると体温・脈拍・血圧などが上昇するため、現代社会ではストレスによる高体温など、様々なストレス疾患が増えているのはご存知の方も多いでしょう。今回、人間関係ストレスの動物モデルである社会的敗北ストレスを与えたラットを用いて実験をおこなったところ、視床下部背内側部と延髄縫線核という脳内2箇所の神経細胞がストレス反応の発生に機能していることが分かったそうです。今回明らかになったストレス信号の神経伝達経路は、脳内のストレス信号を交感神経系へ伝えて、熱の産生や体温の上昇という生体反応を生み出すそうです。実験から、この神経伝達経路は、他にもストレス性の頻脈にも関わることが示唆されたそうです。強度の慢性ストレスを受けた時には、この神経伝達経路が過剰に活性化し、心因性発熱などのストレス疾患を引き起こす可能性が考えられるとも。
人が賭け事や投資を行う時の行動には、遺伝子が大きな役割を持つことを示する研究結果が発表されたそうです(AFPBB NEWS)。シンガポール国立大学の学生217人のゲノムを解析し、およそ70万個の遺伝子多様体を探索し、そのうちドーパミンの調節にかかわる遺伝子12個種に着目。学生たちには、匿名の相手とコンピューター上で賭けをするゲームをしてもらい、その時の脳の様子をMRI画像で解析したそうです。その結果、相手の考えを想像し、その行動を予期して対応することに長けた学生には、脳の前頭前皮質内側部でドーパミンの働きに影響を与える3つの遺伝子に変異があることがわかったそうです。一方、試行錯誤的な学習を得意とする学生では、主に脳の線条体部分においてドーパミンに影響を与える2つの遺伝子に変異があったとも。遺伝子によって脳内のドーパミンの働きが左右されることが示されたのは初めてだそうです。また、遺伝子が複雑な社会的行動に関与していること、ドーパミンの働きが、幅広い分野での価値観に基づく意思決定の根底にあることが強く示唆される結果のようです。
体育・スポーツ医科学分野の学生さんやクラブ活動に励んでいる学生さんにとって、スポーツ障害の予防や回復、トレーニング効果の発現を取り扱うスポーツ医学は比較的身近な学問(研究)分野ではないでしょうか。スポーツ医学、スポーツ活動に伴って生じる身体の諸問題を解決しようとする学問です。その歴史は、他の分野に比べて若いとう特徴があります。スポーツと言えば、正常な身体機能つまり健康な身体は必要不可欠です。したがって、スポーツ医学は健康科学の一分野、あるいは両分野は共通する部分をあると捉えることができます。さらに、骨格筋機能は必要不可欠ですね。ですので、骨格筋研究はスポーツ医学分野においても重要な領域の1つとなっています。こうしたスポーツ医学研究はどこでできるのでしょうか?もちろん私の研究室でできます。私の研究室では、分子生物学的な手法を用いて問題の本質に迫ります。本研究科は理学療法士や看護師など医療系の資格を持つ方だけに入学資格があるわけではありません。スポーツ医学研究をはじめ健康科学について研究してみたいという方に入学いただけます。特に私の研究室は、日本体力医学会や日本運動生理学会、日本生理学会そして日本宇宙航空環境医学会など健康・スポーツ分野の学会での発表が多くなってます。でも、内容をよく知らない大学院に入るのはなかなか勇気がいるものです。ですが、そうした心配は無用です。研究仲間は自然とできます。私の研究室での研究活動に興味がある方は、質問のある方は一度連絡ください。きっと、新たな視点が得られると思います。
理学療法士の方、あるいはこれから理学療法士になる方で、大学院への進学について興味を持っている方も多いでしょう。
でも、大学院に進学してどうなるのか?という疑問を持っている方も結構いると思います。
そこで、理学療法士が大学院に進学することについて少し私の考えを書いてみたいと思います。そのPART3です。
これまで同様、あくまでも私の個人的な考え方ですので、特定の大学や組織の考えを代表するものではありませんので、予め承知してください。
(Q)豊橋創造大学大学院健康科学研究科に入学すると、仕事はやめなければならないのか?
すでに理学療法士として働いている方の中には、多いのではないでしょうか。答えは「多分辞めなくても大丈夫です」。昼間仕事で働き続けたいのであれば、夜間の授業(18時10分から21時20分)を選択してください。夜間授業だけ履修しても、修了することは可能です。ですが、夜間の時間を授業だけではなく研究にも充てる必要がありますので、多くの場合2年間での修了は難しいと思います。もちろん、寝る時間を削って頑張れば何とかなるとは思います。こうした場合、1年間に履修する授業科目を減らして、計画的に3年あるいは4年間で修了を目指すこともできます。こうした制度を「長期履修生制度」と言います。本学大学院ではこの長期履修生制度があります。ですので、予め3年間あるいは4年間で修了することを決め、計画的に履修を進めます。授業料などの学納金が不安でしょうが、大丈夫です。長期履修生として認められれば、学納金の総額は2年間で修了した場合と同じです。ただし、長期履修生は計画的に履修することを目的に申請して認められるものですので、在学中での変更は難しいのもがありますのでご注意ください。長期履修生制度についてもっと詳しく知りたい方はお問い合わせください。
また、平成27年度よりインターネットを利用したテレビ会議システムを活用し、遠隔地からでも授業に参加できる「遠隔授業」を導入します。「遠隔授業」とは、遠隔地にいながら、双方向かつリアルタイムに参加する授業のことです。インターネットに接続できる環境で、Webブラウザを利用できる端末(PCやタブ レット、スマートフォン)を介して、世界中どこからでも授業に参加できます。テレビ会議システムを利用しますので、もちろん双方向リアルタイムでの参加となります。自宅や職場にいながら、本学で実施されている授業に参加し、講義室内で行われている授業中のやり取りを見聞きすることができますし、気になった ことはリアルタイムに発現や質問することができます。また、パワーポイントをはじめとする授業中に提示される資料を自分の端末に表示することもできますし、自分が作成した資料を講義室の教員や学生に提示することも可能です。この「遠隔授業」が導入されるのは一部の科目です。また、遠隔授業が導入された科目であっても、実施されるすべての授業を遠隔地で受講することはできませんので、ご注意ください。また、開講される授業の中に は遠隔授業では受講できない授業が含まれています。従いまして、一度も通学せずに単位を取得することはできません。詳細はお問い合わせください。
(Q)研究に対する支援体制
現在の研究活動には、修士論文執筆をはじめデータ収集やその解析などPCは欠かせないものになっています。そこで希望者には、可搬型PC(ノートPC)を修学期間中貸与する制度があります。また、大学院での研究成果を在学中に学術集会(学会)などで発表する際には、参加登録費および旅費を補助する制度があります。この制度の利用には、研究指導教員からの利用申請が必要となるなど、利用にはいくつかの制限があります。詳細はお問い合わせください。
(Q)その他
大学院進学に関して、この他にも疑問を抱いている方がいると思います。何か質問があれば連絡ください。答えられる範囲で答えます。
でも、大学院に進学してどうなるのか?という疑問を持っている方も結構いると思います。
そこで、理学療法士が大学院に進学することについて少し私の考えを書いてみたいと思います。そのPART3です。
これまで同様、あくまでも私の個人的な考え方ですので、特定の大学や組織の考えを代表するものではありませんので、予め承知してください。
(Q)豊橋創造大学大学院健康科学研究科に入学すると、仕事はやめなければならないのか?
すでに理学療法士として働いている方の中には、多いのではないでしょうか。答えは「多分辞めなくても大丈夫です」。昼間仕事で働き続けたいのであれば、夜間の授業(18時10分から21時20分)を選択してください。夜間授業だけ履修しても、修了することは可能です。ですが、夜間の時間を授業だけではなく研究にも充てる必要がありますので、多くの場合2年間での修了は難しいと思います。もちろん、寝る時間を削って頑張れば何とかなるとは思います。こうした場合、1年間に履修する授業科目を減らして、計画的に3年あるいは4年間で修了を目指すこともできます。こうした制度を「長期履修生制度」と言います。本学大学院ではこの長期履修生制度があります。ですので、予め3年間あるいは4年間で修了することを決め、計画的に履修を進めます。授業料などの学納金が不安でしょうが、大丈夫です。長期履修生として認められれば、学納金の総額は2年間で修了した場合と同じです。ただし、長期履修生は計画的に履修することを目的に申請して認められるものですので、在学中での変更は難しいのもがありますのでご注意ください。長期履修生制度についてもっと詳しく知りたい方はお問い合わせください。
また、平成27年度よりインターネットを利用したテレビ会議システムを活用し、遠隔地からでも授業に参加できる「遠隔授業」を導入します。「遠隔授業」とは、遠隔地にいながら、双方向かつリアルタイムに参加する授業のことです。インターネットに接続できる環境で、Webブラウザを利用できる端末(PCやタブ レット、スマートフォン)を介して、世界中どこからでも授業に参加できます。テレビ会議システムを利用しますので、もちろん双方向リアルタイムでの参加となります。自宅や職場にいながら、本学で実施されている授業に参加し、講義室内で行われている授業中のやり取りを見聞きすることができますし、気になった ことはリアルタイムに発現や質問することができます。また、パワーポイントをはじめとする授業中に提示される資料を自分の端末に表示することもできますし、自分が作成した資料を講義室の教員や学生に提示することも可能です。この「遠隔授業」が導入されるのは一部の科目です。また、遠隔授業が導入された科目であっても、実施されるすべての授業を遠隔地で受講することはできませんので、ご注意ください。また、開講される授業の中に は遠隔授業では受講できない授業が含まれています。従いまして、一度も通学せずに単位を取得することはできません。詳細はお問い合わせください。
(Q)研究に対する支援体制
現在の研究活動には、修士論文執筆をはじめデータ収集やその解析などPCは欠かせないものになっています。そこで希望者には、可搬型PC(ノートPC)を修学期間中貸与する制度があります。また、大学院での研究成果を在学中に学術集会(学会)などで発表する際には、参加登録費および旅費を補助する制度があります。この制度の利用には、研究指導教員からの利用申請が必要となるなど、利用にはいくつかの制限があります。詳細はお問い合わせください。
(Q)その他
大学院進学に関して、この他にも疑問を抱いている方がいると思います。何か質問があれば連絡ください。答えられる範囲で答えます。