健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

大学院入試

2015-06-10 08:30:43 | 研究
大学院に進学して、骨格筋や健康について研究しませんか。本研究室の研究領域は、(1)骨格筋可塑性制御(筋肥大ならびに筋萎縮予防、サルコペニア・ロコモティブシンドローム)、(2)骨格筋生理学、
(3)運動生理学、(4)宇宙医学、です。
また、現在進行中の主な研究テーマは、(1)骨格筋可塑性発現機構の解明、(2)組織幹細胞による再生機構の解明、(3)サルコペニア・ロコモティブシンドロームの分子機構解明、(4)全身糖脂質代謝改善策、です。
(研究のキーワード:(1)骨格筋、(2)筋衛星細胞、(3)温熱刺激、(4)ストレス応答、(5)細胞内シグナル、(6)遺伝子発現、(7)老化、(8)サルコペニア・ロコモティブシンドローム、(9)骨格筋組織内脂肪・骨格筋細胞内脂肪)
上記の研究領域・テーマ・キーワードに興味がある方、あるいは「健康」に興味があり、やる気と実行力(根気)がある大学院生を歓迎します。文系、理系、出身学部を問わず広い分野からの応募をお待ちしています。受験資格など詳細はお問い合わせください。 もちろん、研究室の見学も大歓迎です。
詳細は、下記HPを参照してください。
http://www.sozo.ac.jp/professor/goto_katsumasa/admissions.html

平成28年度豊橋創造大学大学院健康科学研究科の入試日が確定しました。

区分
 社会人選抜入試一期・一般入試一期
出願期間
 平成27年9月1日(火)~ 9月24日(木)
試験日
 平成27年9月29日(火)
合格通知日
 平成27年10月 9日(金)


区分
 社会人選抜入試二期・一般入試二期
出願期間
 平成27年11月 5日(木)~11月20日(金)
試験日
 平成27年11月26日(木)
合格通知日
 平成27年12月 4日(金)


区分
 社会人選抜入試三期・一般入試三期
出願期間
 平成28年 2月 8日(金)~ 2月19日(金)
試験日
 平成28年 2月25日(木)
合格通知日
 平成28年 3月 5日(土)


区分
 社会人選抜入試四期・一般入試四期
出願期間
 平成28年 2月26日(金)~ 3月 3日(木)
試験日
 平成28年 3月 8日(火)
合格通知日
 平成28年 3月12日(土)

近日中に、HP(http://www.sozo.ac.jp/department/health-science/examination.php)に掲載される予定です。

大学院進学についてどうしようか悩まれている方などは、下記ページを参照ください。
http://www.sozo.ac.jp/professor/goto_katsumasa/consultation.html
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温暖化と海洋生物の多様性

2015-06-09 08:30:07 | 研究
世界気温の上昇幅を2度未満に抑えるとした国連(UN)の目標が達成されたとしても、海洋の生物多様性は劇的な転換を経験するとの予測を示した研究結果がNature Climate Changeに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。気温の上昇により、低温の海水を必要とする生物種は、その生息域が変わるか絶滅し、温かい海で生きられる生物種に取って代わられることに。UN加盟国が2度未満の目標を達成したとしても、2100年までに起きる生物多様性の変化の規模が、過去50年間の3倍に達すると考えられるそうです。
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がん精密医療の大規模臨床試験

2015-06-08 08:30:11 | 研究
米国国立がん研究所(National Cancer Institute、NCI)は、がん腫瘍の遺伝形質に基づく標的療法の研究を目的とする史上最大規模の臨床試験を開始すると発表したそうです(AFPBB NEWS)。この研究分野は、精密医療として知られているそうです。NCI-MATCH(NCIによる治療選択のための分子分析、Molecular Analysis for Therapy Choice)と命名された今回の臨床試験に参加する患者約1000人の登録は、7月に開始される予定。臨床試験への参加資格を持つ患者としては、標準的治療を1種類以上施したにもかかわらず進行した固形腫瘍やリンパ腫を抱える18歳以上の大人の患者が挙げられているそうです。標準的な治療法が存在しない腫瘍を抱える患者も、被験者となる可能性があるそうです。標的療法のアプローチは、乳房、大腸、肺といった腫瘍の部位に基づいてがんを治療するのではなく、異なる種類のがんにみられる分子の異常を特定することで構成されているそうです。これは、各個人に対する最善の治療法を決定するためとこのとです。例えば、異なる腫瘍間に類似の遺伝子変異が存在する場合、乳がんの治療に通常用いられる薬剤が、肺がん患者の最善の治療法になるかもしれないというのです。患者の腫瘍にみられる分子異常を狙い撃ちする治療法を適用するために、臨床試験に参加した各患者に、それぞれ特定の遺伝子変異を標的とする20種類以上の臨床試験薬とその組み合わせを参照するそうです。現在知られている約200種の腫瘍に対して、治療の有効性の向上と臨床試験期間の短縮が、精密医療によって実現する日が来ることが期待されているそうです。
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小児がん患者の生存率

2015-06-07 08:30:04 | 研究
小児がん患者の生存率が数十年前の4倍になったとの研究結果が発表されたそうです(AFPBB NEWS)。闘病後の平均余命もかつてと比べて延びているとも。研究は、1970~1999年の間に米国とカナダの計31の病院で小児がんと診断された患者3万4000人あまりの5年生存率を観察した「小児がん生存者研究(Childhood Cancer Survivor Study)」の分析に基づいているそうです。50年前は小児がん患者の20%しか助からなかったそうですが、今日の5年生存率は80%を超えるそうです。また、小児がんと診断されてから5年後に生存している子どものうち、15年以内に死亡すると予想されているのは6%で、1970年代の12.4%から大きく改善。さらに、近年がんと診断された生存者が、二次がん、心疾患、肺病などの健康問題で死亡するリスクも大幅に低下。多くの小児がんにおいて、治療の強度を弱めるなど、生存率を高めるための治療法が徐々に改善されているそうです。
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エスプレッソ4杯分のカフェイン

2015-06-06 08:30:01 | 研究
エスプレッソ4杯分を超えるカフェインを1日に摂取すると健康に悪影響を及ぼすとの報告書を、欧州連合(EU)の専門機関「欧州食品安全機関(European Food Safety Authority、EFSA)」が発表したそうです(AFPBB NEWS)。未成年者と妊娠中の女性は特に注意が必要だそうです。カフェイン摂取量の推奨上限は、EUの行政執行機関である欧州委員会(European Commission)の要請に基づき、欧州全体のカフェイン消費量の基準を設定するために決定されたものだそうです。EFSAは、成人のカフェイン摂取量を1日当たり400ミリグラム未満に抑えるよう推奨。コーヒー以外に含まれるカフェインの摂取にも気をつけるべきとも。さらに、健康上のリスクは非常に大きいとは言えないが存在するとのことです。
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“ゼロ”を認識

2015-06-05 08:30:03 | 研究
サルを用いた実験で、脳に数の0(ゼロ)に強く反応する細胞があることが確認されたそうです(財経新聞)。これは、霊長類が言葉や数字記号がなくてもゼロを認識できることを示唆するもので、人がどのように数を理解するかというメカニズムの理解につながることが期待されるものだそうです。数としての0(ゼロ)の概念は、古代インドで成立したと言われているそうです。ゼロには2つの概念があると考えられているようで、ひとつは存在が無いという意味でのゼロ、もうひとつは0,1,2,3……という順列としてのゼロ。今回の研究では、モニター画面に最初に提示された白丸の数を記憶し、次に与えられた白丸の数を増やしたり減らしたりすることで最初の数に合わせる課題をサルに行わせ、その時の神経細胞活動を調べたそうです。その結果、ゼロで強く反応する神経細胞が多数見つかり、このようなゼロで最も活動が高い細胞をゼロ細胞と新しく命名。ゼロ細胞は、ゼロ以外の数には全く応じないデジタルゼロ細胞と1にも活動するアナログゼロ細胞があり、これはヒトが持っている「有無としてのゼロ」と「順列としてのゼロ」にそれぞれ相当することになるそうです。最近の行動経済学では、無料と価格との間には特別の関係があることがわかっているそうです。有料の中でいくら無料(ゼロ)に近くても好まれないもの(製品)が、無料となった途端に選り好み(価値判断)が逆転したりするような事例から、脳の中に2つのゼロ細胞、デジタルゼロ細胞とアナログゼロ細胞が存在するということは、それぞれが異なる価値判断に結びつく可能性を示唆しているそうです。
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卵円孔開存と偏頭痛

2015-06-04 08:30:46 | 研究
財経新聞に掲載された興味深い記事を紹介します。卵円孔は左右心室を隔てる壁の孔で、胎児期に特有な構造であり、出生後には自然に閉鎖します。ですが、15~25%は成人に達しても閉鎖せず、脳梗塞の原因になる場合があるそうです。特に、脳梗塞の前兆がある片頭痛の患者は、卵円孔が開存している可能性があるそうです。岡山大学では、平成24年から奇異性脳梗塞の再発予防を目的とした心房中隔欠損症や卵円孔開存のカテーテル治療を実施し、脳梗塞患者を調べたところ38人中19人が片頭痛を経験しており、カテーテル治療後に片頭痛が消失(13人)、もしくは著明に改善(5人)していることが分かったそうです。現在は、カテーテル治療の対象は脳梗塞を発症した患者の再発予防だけに限定されているそうですが、国内で初めて脳梗塞の発症に関わらず、片頭痛で困っている患者に卵円孔が認められた場合、卵円孔のカテーテル治療を実施することにしたそうです。ただし、片頭痛の原因は多岐に渡っているために、この治療がすべての人に効果を表すものではないそうです。片頭痛の原因が卵円孔開存と関連が深いと判断される場合には、この治療によって頭痛そのものが消失するなど、薬物治療とは別の新しい治療技術になる可能性があるそうです(財経新聞)。
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ビタミンB3に皮膚がんリスク軽減効果

2015-06-03 08:30:32 | 研究
特定の種類のビタミンB3には、非黒色腫皮膚がんの発症リスクを23%低下させる効果がある可能性があるとの研究結果が発表されたそうです(AFPBB NEWS)。研究は、基底細胞がんや扁平上皮細胞がんなどの少なくとも2種類の皮膚がんの診断を最近5年間に受けた患者386人を対象に実施。このうちの半数の患者には、ニコチンアミド500ミリグラムを1日に2回服用させ、残り半数にはプラセボ。今回は、ニコチン酸ではなく、ニコチンアミドが対象。広く用いられているビタミンB3の一種であるニコチン酸は、顔面の紅潮や低血圧を含む一部の副作用との関連が指摘されているそうです。研究で対象となった30歳~91歳の患者らは、この治療法に対して高い認容性(患者が副作用に耐えられる程度)を示したそうです。これらの患者らは、皮膚がんの病歴から発症リスクが高いとみなされているそうです。また、患者がサプリメントの服用を止めると、約6か月後に患者のがん発症リスクが再び上昇することも確認されたそうです。このことは、サプリメントを常時服用しないと効果が得られないことを示しているそうです。
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生きたまま牛の霜降り状態を計測できる装置

2015-06-02 08:30:52 | 研究
肉用牛の僧帽筋の脂肪交雑(霜降り)の程度を、牛が生きたままの状態で計測できる核磁気共鳴装置のプロトタイプが開発されたそうです(財経新聞)。肉用牛では、脂肪交雑(霜降り)の程度が、肉質等級、ひいては取引価格を決める重要な指標の一つになっているそうです。そして、現状では、超音波画像診断装置で脂肪交雑をスキャンする手法が主流だそうです。ですが、脂肪と筋肉の混合比率を定量的に計測することは原理的に困難で、新しい原理による脂肪交雑の計測法が望まれていたそうです。今回開発した装置で、脂肪をほとんど含まない赤身試料(モモ肉)の緩和時間は短く(61ms)赤身(筋肉)をほとんど含まない脂肪塊の試料の緩和時間は長かった(141ms)そうです。霜降り肉である僧帽筋試料は、脂肪と赤身の混合物なので、測定結果から脂肪交雑を計算したところ、脂肪57wt%、筋肉39wt%であると推定。なお、別の計測手法との推定誤差は±約10wt%であり、1試料の計測に要する時間は約10秒と短時間だそうです。
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皮膚感覚を知覚する脳の神経回路メカニズム

2015-06-01 08:30:55 | 研究
皮膚感覚を知覚する脳の神経回路メカニズムを解明したとする論文がNeuronに掲載されたそうです(財経新聞)。皮膚感覚に関する従来の仮説では、皮膚などの感覚器からの外界入力(ボトムアップ入力)と、注意や予測といった脳内活動による内因性の入力(トップダウン入力)が脳のある領域で連合することで皮膚感覚が知覚できると言われていたそうですが、実際の皮膚感覚を十分に説明できるものではなく、皮膚感覚の知覚を形成するための基本神経回路とそのメカニズムは分かっていなかったそうです。膜電位イメージングを大脳新皮質に対して行った結果、マウスの後肢を刺激すると、まず後肢に対応した大脳新皮質の第一体性感覚野(S1)の領域が活性化し、その後、第二運動野(M2)が活性化することが分かったそうです。次に、神経活動を抑える薬をS1またはM2にそれぞれ投与したところ、S1を抑制した場合はM2の活動が、逆にM2を抑制した場合はS1の遅い活動(遅発性神経活動)が抑制されたそうです。これらの結果は、後肢からの情報はS1→M2→S1という流れで、皮膚感覚が外因性ボトムアップ入力としてS1から高次脳領域であるM2に送られた後、再びS1へ「外因性のトップダウン入力」としてフィードバックされる反響回路が存在することを示しているそうです。さらに、四角い箱の床面に紙やすり(ザラザラ)と、それを裏返した面(ツルツル)を半分ずつ敷き、その箱の中にマウスを置き、マウスの脳に小型光刺激装置を設置して外因性トップダウン入力を光刺激で抑制できるようにした結果、光刺激をしないマウス群では、ザラザラ、またはツルツル床のどちらかに滞在時間が偏るが、光刺激をしたマウス群では、その偏りが減少したそうです。また、Y字迷路の分岐点の手前の床面でザラザラ、またはツルツル床を提示し、ザラザラなら右方向、ツルツルなら左方向に進むよう訓練した後、光刺激の有無が正解率に与える影響を調べたところ、光刺激をしないマウスは約80%の正解率を示したが、光刺激をしたマウスの正解率は約65%まで減少したそうです。つまり、M2からS1への外因性トップダウン入力が、正常な皮膚感覚の知覚に必須であると言えるとのこと。これらの結果から、正常な皮膚感覚の知覚には、S1への外因性ボトムアップ入力だけでなく、その後のM2からS1への外因性トップダウン入力が必須であることが分かったそうです。また、今回発見された神経回路は、従来の回路とは異なり、注意をしなくても知覚できる回路として利用されている可能性があり、脳は2つの異なる神経回路を状態によって使い分けている可能性があるということです。
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