乳がんや卵巣がんに関連する遺伝子変異の検査について、医師らが高リスク患者に受診を勧めなかったり、説明すらしていないケースが多いことが、JAMAに発表された論文で報告されたそうです(AFPBB NEWS)。研究は、がんの進行度がステージ0からステージ2で、外科手術後2か月が経過した女性2500人以上を対象として調査を実施。女性らには、遺伝子BRCA1とBRCA2の変異の存在を調べる遺伝子検査の受診に興味があるか、興味があるなら実際に受診したとがあるかとの質問に回答してもらったそうです。その結果、3分の2の女性が遺伝子検査の受診に興味があると答えたそうです。ですが、実際に受診した女性は全体の3分の1にとどまっていたとも。検査を受けていない女性の約56%は、医師が受診を勧めなかったからとその理由を説明したそうです。また、検査の受診を決めたり、結果を理解したりする上で助けになる遺伝子カウンセリングを受けたと答えたのは全体の40%にすぎなかったそうです。遺伝子検査を受けた女性の60%は、カウンセリングを受けていたとも。
http://www.afpbb.com/articles/-/3117056
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