健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

結婚で認知症リスク低減!?

2017-12-12 08:30:26 | 研究
結婚生活は何かと大変なことも多いが、パートナーと共に年を重ねることで、認知症リスクが低減する可能性があるとした研究論文がJournal of Neurology, Neurosurgery and Psychiatryに掲載されたそうです(AFPBB NEWS)。80万人以上のデータを対象とした今回の研究によると、生涯独身の人は、アルツハイマー病やその他の認知症にかかるリスクが約40%高くなっていることが分かったというもの。また長い同居生活の後に独り身となった場合も約20%のリスク上昇が見られたそうです。研究では、正式に結婚せずに一緒に暮らしているカップルについても結婚しているものとみなしたそうです。興味深いことに、離婚経験を持つ高齢者では、認知症リスクが既婚カップルと同等レベルにとどまっていることが研究では確認されたそうです。今回の研究では、結婚と認知症との関係を探るために、先行研究15件、計12か国の81万2000人分のデータを調べたそうです。多くはスウェーデン人のデータだったそうですが、フランス人、ドイツ人、中国人、日本人、米国人、ブラジル人などのデータも少なくなかったそうです。そして、各文化を通じて結果にばらつきがほとんど見られなかったとしています。今回行われたのは観察研究だったため因果関係をしっかりと示すことはできないことに注意が必要です。

http://www.afpbb.com/articles/-/3153447
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米国の子どもの約6割、35歳までに肥満に

2017-12-11 08:30:09 | 研究
米国の子どもの57%以上は、体重増加や不適切な食習慣といった現在の傾向が続いた場合、35歳までに肥満になる恐れがあるとする論文がNew England Journal of Medicineに掲載されたそうです(AFPBB NEWS)。肥満リスクは正常な体重の子どもたちの間でも高いということです。また、35歳までに肥満になる確率が50%未満なのは、現時点で健康な体重の子どもたちのみとも。連邦保健当局は、体格指数(BMI)が30以上の人を肥満と定義しており、これに照らし合わせると米成人の約36.5%が肥満と考えられるそうです。米国疾病対策センター(CDC)によると、米国で肥満の人にかかる医療費は、年間1470億ドル(約16兆円)を超えるとも。研究では、米国の子どもや成人4万1000人以上を代表標本に行われた調査結果5件から得られた身長と体重のデータを基に、将来の傾向を予測するシミュレーションモデルを作成。その結果、2歳の時点で肥満の場合だと成人後も4人に3人が肥満である可能性が高いことが分かったそうです。また米国の子ども450万人が該当するとされる重度の肥満の場合では、成人後に正常体重となる確率は20%にとどまるそうです。体重に見る人種間の差は2歳の時点で既に出現し、アフリカ系やヒスパニック系で肥満率がより高く、この傾向は成人期でも同様にみられるということです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3153561
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ブレークスルー賞

2017-12-10 08:30:59 | 研究
米国ネット大手のグーグルやフェイスブックの創業者らが設立した「ブレイクスルー賞財団」が先日、今年の同賞(生命科学分野)に京都大の森和俊教授ら5人を選んだと発表したそうです(YOMIURI ONLINE)。同賞は「シリコンバレーのノーベル賞」と呼ばれ、賞金は1人当たり300万ドル(約3億4000万円)で、ノーベル賞の分野ごとの賞金の約3倍。森教授は、細胞内に異常なたんぱく質がたまるのを防ぐ仕組みを解明した業績が評価されたそうえす。このブレイクスルー賞は、2013年には京都大の山中伸弥教授、昨年は東京工業大の大隅良典栄誉教授が受賞しているそうです。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20171204-OYT1T50043.html?from=ycont_top_txt
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世界最大のウイルス構造解明

2017-12-09 08:30:30 | 研究
世界最大のウイルス「ピソウイルス」がバクテリアに近い構造的特徴をいくつも持っていることを世界で初めて突き止めたとする論文がScientific Reportsに掲載されたそうです(YOMIURI ONLINE)。ウイルスが先か、バクテリアが先かの進化論争に新たな示唆を与えると期待されるものだそうです。ピソウイルスは2014年にシベリアの永久凍土から発見されたそうです。大腸菌とほぼ同じ大きさの世界で最も大きいウイルスで、アメーバに感染して増殖するそうです。病原性は確認されていないとも。研究では2種類の特殊な電子顕微鏡を使い、零下170度の液体エタンで急速冷凍したピソウイルスの構造を自然に近い状態で観察。その結果、ピソウイルスの大きさは0.8~2.5 μmと多様で、内部には膜で仕切られた空間があることがわかったそうです。また表面は粘液のようなもので覆われており、これまで知られているウイルスとは異なって、バクテリアに近い形態であることがわかったそうです。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20171123-OYT1T50034.html
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反物質の「陽電子」

2017-12-08 08:30:06 | 研究
自然界にほとんど存在しない反物質が雷で生成された証拠が捉えたとする論文がNatureに掲載されたそうです(YOMIURI ONLINE)。2006年から、雷が多発する日本海沿岸などで、落雷時に放出されるガンマ線について調べる地上観測を実施。今年2月、新潟県柏崎市の沖合数百メートルで発生した落雷の後、反物質ができたことを示す微弱なガンマ線を検出したそうです。データの分析から、この現象は〈1〉雷から放出された強力なガンマ線が大気中の窒素の原子核に当たり、中性子が1個飛び出る〈2〉中性子を失った窒素が別の物質に変化する間、通常の電子と逆にプラスの電気を帯びた反物質の「陽電子」を放出する〈3〉陽電子が大気中の電子と衝突し、微弱なガンマ線が出た、と考えられるそうです。窒素が別の物質に変化するまでの約10分間、雲の中には数兆個の陽電子が存在したということです。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20171122-OYT1T50107.html
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300km先の1円玉識別

2017-12-07 08:30:12 | 研究
南米チリの高地で日米欧などが共同運用する世界最高性能の電波望遠鏡「ALMA」が先日公開されたそうです(YOMIURI ONLINE)。この10月には可動式パラボラアンテナ66台を差し渡し約16キロ・メートルの範囲に配置し、全体が1基の望遠鏡として最大口径となった状態での初観測が行われたそうです。ALMA望遠鏡のある標高約5000メートルのアタカマ砂漠は晴天率が高いうえ、降雨が少なく乾燥しており、電波の観測に最適だそうです。日米欧が約1000億円を投じて建設、日本は約4分の1を負担。2013年の本格稼働以降、性能を引き出すための調整を重ね、最近では300キロ・メートル以上先の1円玉を識別できる性能に達したそうです。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20171123-OYT1T50060.html
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シロナガスクジラも「右利き」が多数派

2017-12-06 08:30:53 | 研究
世界最大の動物であるシロナガスクジラは、捕食行動の際に右側に向けて泳ぐことが多く、人間でいう「右利き」のような傾向を示しているとする研究結果がCurrent Biologyに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。研究では、米国カリフォルニア沖のシロナガスクジラ63頭を対象に、計2800回を超える捕食行動を分析。シロナガスクジラは餌とするオキアミの群れの中を通過する際、なるべく多く食べるために進行方向を急転換するそうです。暗くオキアミが豊富で、視覚による認知がさほどの意味を持たない深海では、大半のシロナガスクジラが右に進んだそうです。一方、水深3~30メートルで旋回浮上する際には、大多数が急な角度で左方向に泳いだそうです。こうした行動は、深海に比べてオキアミの量が少ない水面付近では、左に進むことで獲物を右目で捉えることができるためだと考えられるということです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3151983?cx_position=10
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クローン羊ドリーは早期老化ではなかった

2017-12-05 08:30:45 | 研究
世界初のクローン羊「ドリー」は2003年、7回目の誕生日を迎える前に安楽死させられたそうです。この時点でドリーは加齢に関連する変形性関節症を患っていたとされ、クローンで老化の進行が速まるのではとの懸念が高まったそうです。しかし、早期老化にクローンが関連しているとする懸念は見当違いとみられるとの研究結果がScientific Reportsに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。実際に、ドリーの関節症は極めて一般的な疾患だったそうです。ドリーの骨格は、英酷エディンバラにあるスコットランド国立博物館(National Museum of Scotland)に収蔵されているそうです。ドリーは膝が不自由だったが、その変形性関節症の程度は自然受胎で産まれた7~9歳の羊にとって「まれではない」ことが、今回のX線スキャンで明らかになったそうです。ドリーの品種であるフィン・ドーセット種の羊の寿命は通常約10~12年だそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3152806?cx_position=17
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喫煙で毎日1200人の米国人が死亡

2017-12-04 08:30:45 | 研究
米国たばこ各社は、喫煙が原因で1日平均1200人の米国人が死んでいると認める新聞広告を掲載したそうです(AFPBB NEWS)。米国連邦地裁は11年前に、米たばこ業界が喫煙の危険性について国民を欺いていたとして「是正声明」を公表するよう命じていたそうですが、業界側が表現をめぐって争っていたそうです。新聞の全面広告には、黒い文字で「連邦地裁はR・J・レイノルズ・タバコ(R.J. Reynolds Tobacco)、フィリップ・モリスUSA(Philip Morris USA)、アルトリア(Altria)、ロリラード(Lorillard)に対し、喫煙による健康被害についてこの声明を掲載するよう命じた」「喫煙で平均1200人の米国人が死んでいる。毎日」などと書かれているそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3153063
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排せつ物にも個人差?

2017-12-03 08:30:04 | 研究
排せつ物には、指紋と同じくらい個人差があるかもしれないとする研究結果がHuman Microbiome Journalに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。この研究では、著名なポップアート作家Billy Apple氏の排せつ物を調べたそうです。その結果、Aplle氏が1970年に発表した作品「Excretory Wipings(排せつ物を拭き取ったものの意)」に付着していた排せつ物が含有する細菌種の半数近くが、46年後の同氏の排せつ物にも含まれていることが分かったそうです。80歳になったAplle氏の腸内細菌叢は、35歳当時と比べて細菌の種類は減ったものの、年齢や環境、食生活の著しい違いにもかかわらず、46年を経ても細菌種の45%が残っていたそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3153119
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