イーグルスファンの独り言 Philadelphia Eagles Fan Blog

フィラデルフィア イーグルス ファン ブログ

ロスター分析 3

2007-09-08 13:22:34 | イーグルス
DT Mike Patterson Blodrick Bunkley Kimo von Oelhoffen
Monta Reagor LaJuan Ramsey
 5-11とサイズの無いPattersonですが、良く言えば重心が低く押されない下半身を持ちます。悪い方で見ると腕を使う際に不利な事と、ダブルチームで押された時には簡単に押し崩されてしまいます。1対1には強いが2対1を凌ぐ事は出来ない選手なのでNTよりもUTで起用してあげたいのですが、チーム事情がそれを許しません。5年契約+7年契約延長の3年目

 去年の1巡指名でしたが全く良い所無くルーキーシーズンを終えました。ホールドアウトの影響かコンディション不良のままキャンプに現れ、そのままシーズンを通じて不調のままでした。ランディフェンスに貢献する為にバルクアップすると思われましたが、20ポンド減量して今年はプレイするようです、今の所出足の鋭さが蘇ったと好評ですがランディフェンスでどうなのかは気がかりです。6年契約の2年目

 NYJをカットされた所を拾ったOelhoffenは3-4のDEで長い間プレイしてきました、6-4 299ポンドと4-3のDTでプレイするだけのサイズは有りますし、3-4DEでパスラッシュを担当してきましたからDTからのパスラッシュも期待できるでしょう。ただ、チームの課題として残るランディフェンス強化には貢献できないかもしれませんし、3-4のDLとして2ギャップの経験を積んでいる分ランでも使えるかもしれません。4-3のDTとしては未知数です。1年契約

 元INDのスターターで交通事故により顔面骨折と膝を痛めて解雇されたReagorは285ポンドですしパスラッシュ専門のDTでしょう。顔面骨折は回復してきましたが、膝の方はまだ完治していないようでキャンプ前半は別メニューでの調整を続けていました。実力的にはスターターが務まる選手ですし、膝の怪我の後遺症がどれだけ残るのかだけが心配です。3年契約の1年目

 去年の6巡指名でシーズン後半出番の無かったRamseyは20ポンド程度バルクアップしてキャンプにやってきました。しかし、プレシーズンゲーム緒戦で足首を捻挫して残りのプレシーズンゲームを全て休みました。練習には復帰しているようですし、パワーアップの効果はレギュラーシーズンで見せてくれるでしょう。4年契約の2年目

 DE同様にパスラッシュ最優先のメンバーを揃えました。システム上こうなってしまうのは仕方が無いのかもしれませんが、ゴールライン前専用のランストッパーを1人は用意するべきだったと思います。今年もランディフェンスには苦労する事になるでしょう。


LB Takeo Spikes Omar Gaither Cris Gocong
Stewart Bradley Matt McCoy Pago Togafau
 プロボウルに2度出場しているベテランSpikesがWLBに入ります。去年はウイークサイドをランで狙われましたしランディフェンスの強化を任されることになります。膝、アキレス腱と怪我を抱えていますし、年齢的にもプロボウルレベルのプレイはもう出来ないでしょうが、それでも健康ならばリーグ有数のLBとして働く事ができるでしょう。怪我をする前はランパスブリッツ全てで有用な万能型でしたが、今はパスカバーはやや能力が落ちているようです。6年契約の5年目

 去年のシーズン終盤スターターに抜擢されてからランディフェンスが良くなり連勝に貢献しています。その時からいずれはJeremiah Trotterに後継者としてMLBに入るだろうと言われていましたが、予想以上に早くMLBのスターターに収まりました。Trotterの前のMLBだったMark Simoneauに近いタイプのパスカバー重視のMLB/WLBです、DLがリードブロッカーと止めてくれないと仕事が出来ないでしょうし、今のチームにフィットするかは疑問です。4年契約の2年目で契約延長交渉をしているでしょう。

 去年の3巡指名でキャンプ中の怪我でIR入りしたGocongがSLBのスターターに昇格しました、1-AAの記録を塗り替えたサック王でDEからのコンバートになります。コーチ陣からの期待は大きいのですが、元DEなので横に動くのが苦手のようでLBとしての動きが全然出来ないとプレシーズンゲームを通じて評価は低いです。SLBのパワーアップには貢献するでしょうが、パスカバーやパシュートの面で大きな不安が残ります。4年契約の2年目

 ルーキーながらバックアップ1番手に抜擢された3巡指名BradleyはDEでも起用できそうな6-4 255ポンドのサイズを持ち、カレッジではSSからLB,DEとコンバートを繰り返しています。LBとしての動きはGocongよりも言いようですし、Gocongが不調の場合にはすぐにでもSLBのスターターに昇格させるだろうと言われています。4年契約の1年目

 元2巡指名ですが、怪我が多い事と5-11 230ポンドと小柄な為にランディフェンスで狙われてしまったMcCoyはニッケル・ST要員としてチームに残留しました。トップスピードよりもクイックネスに優れると言われていましたが、結局どちらも平凡でNFLレベルでは通用しないようです。STの貢献を期待します。4年契約の3年目

 ARIをカットされたのをPSではなく53人枠で拾ったのがTogafauです。ルーキーFAでドラフト時にも注目されて居ませんでしたし、どういう選手なのかは良く分かりません。カレッジでは3年連続で100タックル以上を記録したランストッパーだったようですし、5-10 250ポンドのサイズから考えてもランストップ要員なのでしょう、STでの貢献も期待できそうです。3年契約の1年目

 Spikes以外は若すぎるメンバーで構成されています、今年加入した3人は皆サイズが有りますし、スピード最優先から方針変更しているのでしょう。大型化したOLBがリードブロッカーを止めてMLBに機動力のあるGaitherを入れてタックルさせるのではないかと予想しますが、DLがど真ん中を割られてしまった場合に軽量のGaitherに何が出来るのかは疑問です。

CB Lito Sheppard Sheldon Brown Williams"Peterson"James
Jason Hanson Nick Graham
 2度目のプロボウルに選ばれたSheppardは怪我さえなければリーグトップクラスのスピードでレシーバーを追い続けることが出来ます。ビックプレイ能力は天性でINTのチャンスが向こうからやってくるようにさえ見えます。その代わりランディフェンス能力は全く無いのが問題です。5年契約+5年契約延長の6年目

 Sheppardとは逆にランディフェンス能力が高く、INT能力は全く有りません。総合的なCBとしての能力は決して劣っては居ないのですが常に地味な存在です。高さが無い事と密着マークよりも取らせてからハードヒットするディフェンスをする為に大柄なレシーバーには簡単にパスを取らせてしまいます。この欠点はサードダウンで致命的なのですが、改善するのは難しいでしょう。5年契約+6年契約延長の6年目

 元NYGのスターターだったJamesですが、背中の怪我に付きまとわれ続けています。6-0とサイズは有りますが、スピードは平均的でカバー能力も決して高くありません。ニッケルバックとして起用するのが精一杯でしょうし、1シーズン無事に乗り切るのは難しいでしょう。1年契約

 5-9と小柄なHansonですが、去年は怪我人続出のDB陣の中ニッケル・ダイムバックとして活躍しました。細身で小柄な為に大型のレシーバーには簡単に弾き飛ばされてしまいます、小柄なスロットレシーバーの相手以上の仕事を任せるのは危険ですが、スターター経験も有りますし4番手としての能力は持っているでしょう。2年契約の2年目

 ルーキーFAから生き残ったGrahamですが、リターナーとしての契約だと思っていた程度の評価しかドラフト時には受けて居ませんでした。5-10とサイズが有るわけでは有りませんが、リターナー候補と言うことはスピードは素晴らしいものを持っているのでしょう。3年契約の1年目

 スターターコンビを組んで4年目になるSheppardとBrownは今年も安定した働きをしてくれるでしょう。問題なのはSheppardが2年連続、Jamesに至っては3年連続で怪我の為にシーズン途中離脱している事です。その場合の代役としてHanson,Grahamでは役不足でしょう、怪我をしない事が重要になります。


S Brian Dawkins Sean Considine Quintin Mikell J.R Reed
 アキレス腱痛でキャンプ前半休んでいたDawkinsはまだ本調子ではないでしょう、スピードの衰えは隠し切れない程になっています。それでもリーグ有数のハードヒットとマンカバーの技術を持っていますし、プロボウル級の総合力は持ち続けています。契約延長を繰り返していて良く分からなくなっていますが、2年契約が残ります。

 Micheal Lewisを追い落としたConsidineですが、パワーとタックル技術に欠けタックルを振りほどかれてビックプレイにしてしまう事が多いです。オフシーズンに15ポンドバルクアップしたのですが、プレシーズンゲームの評価としてはスピードが落ちただけでパワーアップは全然感じないと酷評されています。他の3人がプロボウル級の為に狙われる事になりますし、ユニットの足を引っ張り続ける事になりそうです。4年契約の3年目

 STキャプテンでSS,FS両面のバックアップとしても控えるMikellですが、DBとしての能力は高くありません。パスカバーは期待できませんし、ランサポートではオープンランでは優秀ですが、リードブロッカーには簡単に捕まってしまいます。4年契約の1年目

 2004年のドラフト4巡でしたが、膝の神経を断絶する大怪我を負い再起不能と診断され解雇されています。その後奇跡的な復帰したのですが、STL,ATL,NYGと解雇され続けています。リターナーとしての契約でしょうけれど、そのリターナーとしても昨シーズンSTLで1ヶ月ほどで解雇されてしまっています、膝の怪我をする前のスピードと運動能力を取り戻しているのならば旅人をしている筈はありませんからまだ完全復活はしていないと考えた方が良さそうです。1年契約

 Dawkinsの年齢と怪我、Considineのタックルミス、MikellとReedはST専用と不安要素だらけのユニットになってしまいました。DB全体層が薄いですし、怪我人が出た場合の戦力ダウンは大きなものになります。


ST K David Akers P Sav Rocca LS Jon Dorenbos KR J.R. Reed PR Greg Lewis
 50ヤードまでオートマチックだったプロボウル常連のAkersはもう居ません、腿の怪我と年齢的な衰えで飛距離は落ち始めていますし、これまで外した事のなかった40ヤード以内のFGを外すようになって来ました。歴代1位だったFG成功率もここ2年の不調で1位から滑り落ちましたし、大舞台での経験豊富ですが能力の落ち初めたベテランキッカーと言う所でしょう。契約延長を繰り返して来ました、あと4年契約が有ったはずです。

 オーストラリアンフットボールからやってきた33歳のルーキーRoccaがロスターを奪い取りました。素晴らしい飛距離をキャンプで披露し、プレシーズンゲームでIN20に落とす事が出来ると評価を上げました。6-5 250ポンドの体はパントを蹴った後にLBのようにタックルをする事もできます、またフェイクパントでボールを持って走る事も出来るはずです。問題点はホルダーとしての経験が不足している事でしょう、まだAkersとの息が合ってないようですしボールをセット出来ない場面がプレシーズンゲームの4試合で2回ありました。3年契約の1年目

 昨シーズン途中からチームに加入したDorenbosですが、BUF,TENと渡り歩いているのは不安定なスナップが原因と良く分かります。もう少しスナップを安定させる事が必要です。2年契約の2年目

 LSとHが入れ替わった事がAkersに与える影響は大きいでしょう、いざと言う時にFGを失敗する場面が見られるようになるかもしれません。Rocca以外にHが出来る選手を育てる必要があるような気がします。

ロスター分析 2

2007-09-08 09:20:31 | イーグルス
OL Willam"Don't call me Tra"Thomas Todd Herremans Jammaal Jackson
Shawn Andrews Jon Runyan
Winston Justice Scott Young Max Jean-Gilles 
Nick Cole Pat McCoy
 長年痛んでいた腰の手術を受けて少しですが動きが良くなり復活したかに見えたTRAですが、プレイオフNO戦の前の練習で膝を痛めてしまいシーズン終了後手術を受けています。その為にミニキャンプを休み、2005,6年の血栓と併せると3年連続で調整不足のままシーズンに突入します。350ポンドと公表されていたのを今年は335ポンドでプレイすると10年で始めて数字を書き換えました、スピードアップの為にはパワーダウンに目を瞑る必要が有るのでしょう。すでにフットワークは衰えてしまっています、超一流のハンドチェックで衰えを隠していますが、もうキャリアの残りは長くないでしょう。5年契約+6年契約延長の10年目
 
 2部校からスターターにまで出世したHerremansですが、昨シーズンは成長が止まってしまって印象です。LTからLGへコンバートされた為にパワーアップを計ってフットワークを失ってしまいました。パワーアップが実を結んできた昨シーズン後半はOGらしくなってきましたから、今シーズン良くなる可能性は残っていると期待します。ちょっとフットワークが良くてパワーが足りないOGと言う所です。4年契約+5年契約延長の3年目

 2度腕の怪我でIRリストに入り、OTからOG,そしてCとコンバートされてきたJacksonはCに入った事で素質が開花しました。これまでスナップをした事の無いJacksonにCは務まらないと思われましたが、2年間でプロボウル級と言われるほどに成長しました。まだロングスナップは苦手のようですが、スナップ後の動きはかなり良くなってきました、OGのパワーを持つCとしてランプレイで威力を発揮します。Cとしての技術はまだ向上するでしょう、更に良くなる可能性を持っています。IRとPSに何度も入っているので契約は複雑なのですが、3年契約+7年延長の4年目と言う扱いになるようです

 オールプロにまで選ばれるようになったAndrewsはランブロックで前に出る事に関してはリーグベストの存在でしょう。フットワークは重くショートエリアでしか使えないのですが、ディフェンス全体を壊す破壊力を持っています。問題は体重管理と足首の怪我で、ダイエットがいつまで続くのかは分かりませんし、ルーキーシーズンに骨折した右足首をキャンプで再度痛めでしまいました。足首の怪我はプレイに影響するでしょう、パワーが有る分反動も大きいでしょうし、今後のキャリアに影響する怪我になるかもしれません。5年契約+6年契約延長の4年目

 連続スターター出場記録で歴代5位の数字を更新し続けている鉄人Runyanですが、膝の怪我は長引いています。年齢的にも下り坂ですしキャリアの終盤に差し掛かっています。全ての局面で力を発揮できるオールラウンダーですが、スピード勝負の軽量パスラッシャー相手ではスピードの差で振り切られる事が多くなりました。3年契約の2年目

 去年の2巡指名Justiceはまだ21歳で未完の大器と言われていますが、いつまでもTRAの控えではいけません。パワー不足が深刻でオフシーズン20ポンドバルクアップしていますがパワー不足は解消できていないようです。プレシーズンゲームでは酷い動きと酷評されています。4年契約の2年目

 Jean-Gillesは370ポンドの体重を350ポンドにまで絞りましたが、それでもまだ動きが重過ぎます。330ポンドにまで絞る必要が有ると言われているようですが、そこまで落としてしまったらば持ち味のパワーまで殺してしまう事になりそうな気もします。4年契約の2年目

 Andrewsの代役として出場したものの、フラッグを貰い続けて戦犯扱いされたYoungはトレーニングルームではチーム最高のパワーを持っていると評されます。カレッジ時代のDLからOLにコンバートされた選手ですし、まだ技術面が未熟なのでしょう。3年契約の3年目

 FBとしても起用されるCのバックアップColeもこれまでスナップをした事が無い急造Cです。前に出る事は出来るのですが、横に動くステップは持っていないようで、パスプロテクトでは使い物にならないようです。Cとしては期待しない方がいいでしょう。3年契約の2年目

 RTのバックアップMcCoyは未だにいいのか悪いのかよく分かりません、試合に出てきませんし、キャンプでもほとんど話題になりません。それでもロスターに2年残っているのですからなんらかの持ち味があるのでしょう。3年契約の2年目

 Andrews不在の間はランが全く出ませんでした、万全ではないとはいえAndrewsが復帰する事でリーグトップクラスだった去年のOLに戻るのか、年齢と怪我に負けてしまうのか、シーズンを左右するポイントになるでしょう。バックアップ陣に素材が揃いますが、まだ未完の大器と言うだけで実戦で使うレベルには無いようですし、怪我人が出た場合のレベル低下が心配です。


DE Javon Kearse Trent Cole Darren Howard
Jaqua Thomas Victer Abiamiri
 ACLの手術を受けたKearseは体調不良のままキャンプに参加する事になり、キャンプ初日には通常よりも25ポンド位細い235ポンドしか無かったと言われています。キャンプにやや太めで来て練習で絞る選手が多い事を考えれば、痩せ過ぎでキャンプに来るのは異例のことです。プレシーズンゲームでは全く働く事ができず、かなり低い評価に終わっていますしシーズン開幕までに調整するのは難しいかもしれません。膨大なキャップヒットとこれまで3年間の成績が釣り合って居ません、シーズン終了後カットされると見られます。8年契約の4年目

 8,5サックを記録して急成長を続けるColeですが、安定感は全くありません。サックしたかと思うとOLにシャットアウトされてしまうようなプレイを続けています。加速力が抜群の為にラインを処理できればQBに襲い掛かりますが、パワーもテクニックも不足しているのでラインに捕まってしまうことが多いです。元々230ポンドだったのを270ポンドにまでバルクアップさせたので仕方が無いのですが、ランプレイでは無力です。4年契約+5年契約延長の3年目

 かつては2年連続フランチャイズ指名を受けていたHowardですが、膝の怪我などがありかつての輝きは失いつつあります。パスラッシュ専門の選手なのですが、軽量パスラッシャーしかチームに居ない為にチームでは最良のランストップDEでもあります。パスラッシュ時にはDTに入る事もあり、ランパス両面でチームに貢献します。6年契約の2年目

 軽量パスラッシャーのThomasですが、なぜかストロングサイドで起用されています、250ポンドしかないですしランプレイでは無力です。STで素晴らしい働きが出来ますし、スタミナは無いですがバックアップとしては有能なDEとしてローテーションで起用されます。5年契約の1年目

 2巡指名のルーキーVictor Abiamiriは去年カレッジで10,5サックを記録したパスラッシャーなのですが、NFLレベルではスピードが足りないと見られています。パワーもスピードも中途半端とも言えますし、兼ね備えているとも言えます。今後の成長次第で良くも悪くもなるでしょう、LBにバルクアップさせてDEで使う事の多いチームの中でまともなサイズを持つDEが入るのは久しぶりですし、ランディフェンス強化の方向で育てて欲しいものです。

 コンディションに問題があるKearseをどこまで使うのかがこのユニットの問題になりそうです、膝の怪我で練習を休む事も多いKearseよりもHowardをスターターで使うべきです。バックアップの層は厚いですし、Kearseにこだわる必要は無い筈です。