オフシーズン開始

　ヘルメットだけ、コンタクト無し、型を学ぶのが主目的のミニキャンプですから実戦でどれだけ出来るかはまた別の話です。そして、このオフシーズンにチームが加えたのはスピードですから、ミニキャンプが良く見えるのも少し割り引いて見た方が良いでしょう。それでも怪我人の穴埋めが出来ずに苦しんだチームにデプスを加える事は出来たと思います。

　Lito Sheppardはキャンプに参加してCBのローテーションの中に居ます。60%のプレイでニッケル体型を引く事でプレイタイムを増やすなどと言う話は有りますが、ランディフェンスが課題のチームである事に変わりはないですからそれは実現しないでしょう。ただ、プロボウル級のCB3人の1人をベンチに置くか、実績不足の若手LB陣の1人をベンチに置くかを考えれば4-2-5ニッケルを引いた方が良い選手を使う事になるでしょう。ただし、6-5級のTEをカバーするサイズがCB陣に無いは常にニッケルを使う時に問題になるでしょう。6-2くらいのCBで有能なのが居ればWRx2+TEを常にCB3人でマークさせるような使い方も出来るのでしょうけれど・・・。

　DeSean JacksonのスピードはNFLでも通用するように見えますが、ルート取りとカットの鋭さと言う点にやや不満が残ります。まあ全力でやっている訳ではないのですが、縦から横に変化する時にブレーキが掛かるように見えるのは問題かもしれません。
　ドラフト3人にFranklin Dunbarまで入れたOLのルーキー4人は特に目立った記述がありませんでした。コンタクト無しの練習でDLとの1対1自体が無いですから目立たないのは当然ですが、少し残念です。
　
　多少怪我人が出たようですし、オフシーズン手術をしているRocky Boiman,Brent Cerekはまだ回復途上のようです。それでも明日開幕ならば全力でプレイできると言う事ですし問題はないでしょう。
　怪我が多い事で戦力外と見られてしまったかのような補強を今年は露骨にしています。Litoに対するSamuelもそうですし、Ryan Moatsに対するLorenzo Booker、そしてDT Trevor Lawsを最初に獲得した事も入れ替えを示唆しています。そしてJerome McDougleもDE大量補強で戦力外扱いされています。Litoはただ解雇するには惜しいのでトレード先を探そうとしましたが、Moats,McDougleはこのまま放出されてしまうのでしょう、逆にこの2人が残るようだと補強失敗なのですけれどね。

　　Darren HowardとJammall Jacksonが去年よりも体重を落としてキャンプに来たようです。昨シーズンはDTにコンバートされたような扱いだったHowardですが、Lawsの獲得でDEに戻る事になったのかもしれません。ただDEもJavon Kearseが抜け、Bryan Smith,Chris Clemonsを加えているのですからDE争いは激しくなっていますしHowardカットの可能性も有ります。Jacksonは去年ディレイブリッツを拾えずに何度もサックを許しました、運動能力向上の為にも落とすのには賛成です。

　結局キャンプの3日間が終わってまとめの段階になってもFBのファーストチームが誰なのか良くわかりません。個人的にはDan Klecko,よりもJason Davisの方が好きですが、ランオフェンスを改善してくれるならばKleckoを入れるのも悪くないと思います、目立った記述が無いのは単純に目立たなかったのでしょうね・・・・・。


　ドラフト後のミニキャンプが終わり、次は5月20日からルーキーだけのミニキャンプが有ります。7月下旬のトレーニングキャンプまで2ヵ月半、本当のオフシーズンが始まりました。