イーグルスファンの独り言 Philadelphia Eagles Fan Blog

フィラデルフィア イーグルス ファン ブログ

RB

2013-02-16 17:43:00 | イーグルス
 Duce StaleyがRBコーチに就任し、LeSean McCoyは2013年素晴らしいシーズンになる。とコメントを残しました。OL弱体化と脳震盪の問題が解決すれば素晴らしい年になるのは言うまでも無い事です。

LeSean McCoy 24歳 5年契約の1年目
12試合出場 12試合先発 200回で840ヤード 平均4.2ヤード
2TD 4ファンブル 3ロスト
レシーブ 54回で373ヤード 平均6.9ヤード 3TD

 脳震盪で最後の4試合を欠場しました。最後2試合は医師のOKが出ていたもののプレイオフの望みも無いので温存した形です。脳震盪が癖になるのは怖いですけれど、身体的に能力低下するような怪我ではありません。
 TDが大幅に減りました、これは単純にOLが弱過ぎてどうにもならなかった。と言う他は無いです。元々スクリメージ前で一旦止まってしまう悪癖以上の一歩目の方向転換で抜けていくトリッキーなスタイルなのですけれど、右も左も正面も穴が無いのでは真横に走るしかない、左右に15ヤード走ったけれどノーゲインなんて言うプレイが何度も有りました。
 ファンブルも増えました、決して多い訳ではないのですけれど、体の外に腕を振るスタイルが危険な事に変わりはないです。本人も分かっているでしょうし、密集でのボールの持ち方を意識すれば治るのではないかと考えます。
 Chip Kellyのスタイルに合うかどうか。スピードで引き離すスイープ系に対して一歩目二歩目の変態ムーブで抜いていくMcCoyの持ち味ではないです。しかし、スイープの対になるインサイドやオフタックルへのランも多用していますし、McCoyがエースとしてオフェンスを牽引する事に変わりは無いはずです。


Bryce Brown 21歳 4年契約の2年目
16試合出場 4試合先発 115回で564ヤード 平均4.9ヤード
4TD 4ファンブル 3ロスト
レシーブ 13回で58ヤード 平均4.3ヤード

 高校時代全米トップだったものの、リクルート違反容疑や転校後1試合で退部するなど問題児の危険性が有ったBryceですが、さびを落とせば一線級に復帰出来る可能性を見せました。
 OL弱体化の中で4.9ヤードは素晴らしいですし、縦に抜ければ素晴らしいスピードを持っています。しかし、横に逃げたがる(OLが悪いのですけれど)癖は直さなければなりません、McCoyのようなチェンジオブペースが出来る訳ではなく、一本調子で全速力からのカットで抜くタイプなのですから。
 そして、縦に持ち味が有る割にパワー不足で触られれば倒れる。これは2年目へのパワーアップに期待しましょう。実質2年間フットボールから離れていてここまでやれたのですから2013年はもっと良いプレイが出来るはずです。
 実戦から離れていたのも問題でしょうけれど、ボールの持ち方がルーズです。NFLの描き出すタックルへの防御が出来ていません。Duceにしっかりと教えて貰う事になるでしょう。


Dion Lewis 22歳 4年契約の3年目
8試合出場 13回で69ヤード 平均5.3ヤード 1TD
レシーブ 2回で24ヤード 平均12ヤード

 ルーキー時はKRとして平凡な数字に終わったDion。KRから降ろされ、RBとしても3番手扱いと試合に出る事すらなくなりかけました。それでも、使えばインサイドで最も速いRBとして結果を出しています。
 KRではトップスピードが足りないように見えましたが、スクリメージ到達までの時間と抜けるときのスピードはOLが良ければ大きな武器になります。スクリメージで止まる癖のあるMcCoyと併用出来れば相手LBはタイミングを取るのに苦労する事でしょう。


Chris Polk 23歳 4年契約の2年目
7試合出場 KR一回のみ

 ドラフト3巡程度と予想されていたものの、肩などの怪我で敬遠されたのかドラフトから漏れました。キャンプではスピードを見せてくれたのですけれど、結局足首など怪我が多くシーズン後半フィールドには出るようになったもののボールキャリー無しで終わりました。
 現在の所上記3人でRBユニットは完成しています。パワー系ランナーとしてRB/FBのような立ち居地になるのが2013年のキャンプを生き延びる道でしょう。ただ、KellyのPac-12出身ですしPolkの使い方を知っているかもしれない分の抜擢も考えられます。


 パワー系RBをKellyが必要としているのか、Oregonの試合を2試合しかみていないのですが、そういう使い方は見ていません。となれば、この4人でRB陣は十分でしょう。BryceとPolkはさらに良くなるはずですし、OLが復調すればさらにランは強力になります。

QB

2013-02-16 03:57:00 | イーグルス
 Andy ReidがHCに就任したKCがNick Folesを欲しがっていてトレードになるかもしれない。噂としてですがニュースとして飛び交っています。ただ、この話はReidやKC側からアプローチが有ったとかの話ではなく、状況的にMichael Vickと契約再構築してDennis Dixonを取ったのはFoles出す用意じゃないか?程度の憶測ではないかと考えています。


 FA始まるまでに2012シーズンのポジション分析をしておきたいですし、QBから始めましょう。

Michael Vick 32歳 契約再構築で2013年で契約終了
10試合出場 10試合先発 351回投げて204回成功 成功率58.1%
2362ヤード 12TD 10INT レーティング78.1
ラン 62回 332ヤード 平均5.4ヤード 1TD 11ファンブル 5ロスト

 スターター3年目の今年はオフシーズンにフィルムスタディ始めました等の発言をしていたのですけれど、プレシーズンゲームの大半を怪我で欠場、調整不足の印象のまま開幕を迎えます。
 開幕後はこれまで自滅で終わる事の多かった第4Qのドライブを得点に繋げる逆転勝ちを演出する成長も見せたのですが、レッドゾーンでのターンオーバーが多く独り相撲が敗因になる事が増えていきました。
 ファンから引っ込めとブーイングを浴びるようになってしまいIR入りした時はFolesへの期待から怪我を歓迎されるような状態でした。
 スクランブルでのボールセキュリティーが甘く、後ろからDLに追いつかれるスピード低下、前からタックル来ているのにルーズなまま持ち替えない意識の低さ、そして明らかにブリッツが来る場面でもノーマークでプレイを始めるプレリードの下手な部分、全ての意味で10年選手とは思えないユルイ面が中盤の連敗の戦犯と言われる要因となりました。
 元々カバーが見えていない、特にレシーバーとマークマンの1対1は見えてもフリーのゾーンカバーが目に入っていないのは問題だと思っていたのですが、スクランブルでのスピード低下でカバーが厚くなってきたのがトラブル誘発の一因でしょう。また、いざとなれば走れば良い、この事が精神的支柱のスクランブラーから足を失いつつある為にパニックになる水準の低下は今後衰え続ける年齢のVickにとって致命的だと懸念します。

 契約再構築で実質1年契約になりました、Chip Kellyのシステムに必要な足を持つQBとして起死回生の大活躍をする可能性も有りますし2013年のVickがどうなるのか予想は難しいです。
 ドロップバックの最中に後ろ向いて全力疾走、ブリッツやパスカバーを見ていない。と言う所はKellyの指導で修正されるかもしれませんが、プレリードが出来ないとかプレイ中にゾーンカバーが理解できないような部分は多分治らないでしょう。
 大きな期待はしませんし、個人的にはVick再登板には否定的ですが、Kellyがどう調理するのかに期待するしかないのでしょうねえ・・・


Nick Foles 24歳 4年契約の2年目 
7試合出場 6試合先発 265回投げて161回成功 成功率60.8%
1699ヤード 6TD 5INT レーティング79.1
ラン 11回 42ヤード 平均3.8ヤード 1TD 8ファンブル 3ロスト

 3巡指名ルーキーとして指名され、プレシーズンではファーストチームを指揮しつつ経験を積んでいました。6-6の優良なサイズを持つ典型的ポケットパサーでスクランブルに出る足は無く、ルーキーでこれでは今後ガンタンク化していくでしょう。
 競り合いでもレシーバー側にリードして投げれる、Donovan McNabbとVickが出来なかったQBとしての基本が出来ると言う点だけで今後の成長を期待したくなります。スクランブルも足は遅いですが、出るタイミングは悪くないのでそれなりにヤードを稼ぐことは出来ます、ただしLBやDBを交わすような事はありません。
 スナップ数から考えればVick以上にファンブルが多いのですけれど、これは今後の指導で良くなる可能性が有るように見えます。背後への警戒が甘いのですが、最後まで投げようとダウンフィールドも良く見ています。
 問題なのはディープのコントロールが甘く、ボールスピードが無い事。単純に肩が弱いのでしょう。足が無い事もあって、Kellyの求めるボールキャリアーとしてのスピード、ディープへのストレッチ、共に欠陥となります。残念ですがシステムに合わないQBなのは事実です。
 

Trent EdWards 29歳 2年契約の2年目
1試合出場 2回投げて2回成功 14ヤード

 BUF時代はスターターだった時期も有りましたが、JACを経てバックアプトしての加入でした。実質Folesの兄貴分としての教育係でシーズンを終えています。現地観戦時にもFolesと試合中よく話をしていますし、ルーキーFolesにとっては力強い存在だったのでしょう。
 契約は残りますし、ファイナルカットまではチームに残る事になると思います。シーズン中どうなるかは今後のQB補強次第です。


Dennis Dixon 28歳 2年契約の1年目
BALのPS

 Kellyの元教え子としてFAで入団しました。怪我が無ければPSで暮らす事も無かったかもしれません。システムにマッチする足を持つQBとして、Kellyのシステムを知っている事で優位ですが5年間のキャリアから判断するとスターターの器ではないように見えます。
 システムの教育担当なのか、試合で使うのかは今後を見ていく事になります。



 Vick,FolesにDixon、この3人からスターターが出るのか、今後FAやドラフトでQBを補強するのか、現段階では予想が出来ません。フィジカル重視なのか、NFL流にシステムをアジャストする事で足の速さの重要さが減っていくのか、ここからしてKellyがどう考えているのか分かりません。
 そして、Vick,Folesがトレードされる可能性も低くないです。9月の開幕時に誰がQBとして登録されているのかすら分からないですし、Kellyの構想次第でどうにでも変わっていくポジションとなります。