イーグルスファンの独り言 Philadelphia Eagles Fan Blog

フィラデルフィア イーグルス ファン ブログ

McNabb復帰

2007-06-14 02:54:53 | イーグルス
 昨シーズンのTEN戦で右膝のACLの手術を受けていたDonovan McNabbがフィールドに帰ってきました。手術当時は復帰に10ヶ月掛かると言われていましたから、予定よりも相当早く練習を再開した事になります。9月の開幕戦に必ず出場すると宣言しています、その為には今の時期から復帰する必要があったのでしょう。

 本音を言えば復帰を焦る必要は無いからもう少しゆっくりとリハビリをして欲しいと思っています。ACLからの復帰を焦って良い事は有りません、復帰を焦って再発させたケースの多さを考えれば8月から練習復帰、10月のバイウイーク明けから試合に復帰する位で丁度良いと思っていました。 しかし、ドラフトの前に開幕戦に復帰すると宣言しましたし、ドラフトでKevin Kolbの加入で尻に火が付いた状態のMcNabbは今週からフィールドでのパス練習に復帰しました。2月の時点でプール内での歩行訓練をしていましたしリハビリが順調だとは聞いていました、焦っているのではなく本当に順調な回復をしているのならば良いのですが。
 良く考えれば、OTA後に行われるであろうMcNabb主催のパッシングキャンプでの復帰でなく、トレーナー・コーチ陣が揃っているOTAでの復帰で良かったのかもしれません。実際、復帰初日は2-3回スナップを受けただけでAndy Reidから休むように指示されています。オーバーワークにならないように、少しづつ慣らしていくと言う意味では早めに練習を再開させる事は有効かもしれません。翌日はロングパスも投げたようですしRBへのハンドオフもやったみたいです、復帰初日は明日痛みが出なければ良いのだけと、と心配そうでしたがどうやら問題ないようです。
 普通にパスを投げる事よりも、ドロップバックやロールアウト、ランニングスローでどういう影響が出るかが問題です。コンタクト無しの練習で投げるのはさほどリスクの大きい練習ではないのかもしれません、今後動きのある練習で膝を痛めた影響がどの程度残るのかが見えてくるでしょう。開幕に標準を合わせる必要は有りません、11月頃に完全復帰してくれれば十分なのですから、焦らずゆっくりと調整して欲しいものです。

 膝の手術を受けていたTRAも練習を再開したようです、こちらはまだフィールドに立てる状態ではないようですが、開幕に向けて動き出しました。最近は2年連続で血栓の治療の為にミニキャンプを休んでいました、キャンプを欠席しながらの調整は慣れているでしょう。Winston Justiceも居ますし、これまた無理して開幕を目指す必要は有りません、焦らずに調整をして欲しいものです。


メンタルタフネス

2007-06-12 09:03:31 | イーグルス
 コメントの返事を書いているうちに、やたら長くなってしまったのでこちらに書きます。コメントの返事として書き始めたので、検証面でかなり甘いですから勘違いしている部分も多いかもしれません。

 Reidの選手起用について私が思うのは、~だけはやるな。と言う指示に失敗した選手から切って行くのだと思っています。リターナーにはTDなんかいらないからファンブルだけはするな、レシーバーにはタックルを外せなくても良いからキャッチに集中しろ、そういうイージーな指示を聞けずに欲張ったり、集中を欠いてミスをするような選手から捨ててくのだと思います。

 特にプレイオフでイージーミスをした選手に容赦有りません。ああ、こいつこのミスでカットだなあと思うようなプレイをした選手は大概次のシーズン居ません。
 大事な所(大事な試合)でミスをする選手には精神面で欠陥が有り、能力よりも精神面の欠陥がチームの足を引っ張る。これがReidの身上なのだと思います。技術的なミスは挽回の可能性が有るが、精神面のミス(特にプレッシャーの掛かる重大局面でのミス)は修正不可能と考えているのでしょう。野球で言えばチャンスに強い2割5分の方がチャンスに弱い3割打者よりも好き、そういう事なのでしょう。
 QBに対しても肩の強さやコントロール、足の速さでは無く、リーダーシップと精神面を優先すると公言するのは、Reidの選手起用の原点だと思います。

 そういう意味で、勝敗の決まる場面でなぜかカバーミスをINTに変えてしまうSheppardは普段ひ弱に見えますがReid大好きでしょう。逆にいざと言うときにぽろっと落とす印象が抜けないL.Jをあまり好きでないのかもしれません。
 とはいえ、大舞台で燃える選手ばかりでチームを作る事はできません。天性の素質を持っていなくても経験で自己制御する方法を知っている(知らなければ生き残れないでしょうから)ベテランを好むようになってきたのも運動能力よりも精神面を重視しているからなのでしょう。

 システム習得がまだだから使わない、若手に対してよく使う言葉なのですが、システムを理解しないと偶発的な事故を引き起こすから使えないのだと思っています。
干された選手の代表である、MoatsはファンブルだけはしてはいけないKRで連続ファンブルして消えました、怪我で芽が出ないわりに期待し続けたMcDougleはTB戦で奇跡の61ヤードFGの原因になった連続フラッグを貰ってから試合に出て居ません。メンタルコントロールの欠如が原因のミスをした選手は2度と使わないと言う事なのでしょう。放出された選手の試合を見直してみると(特にプレイオフで)凡ミスをした選手がほとんどです。Staleyも放出前につまらないキャッチミスを連発していたんですよ、放出されるかもしれないと思ったのを覚えています。

Hunt好評

2007-06-11 08:13:28 | イーグルス
 Brian Westbrookがプロボウル級のRBなのは間違いありません、しかし本質がサードダウンバックでアウトサイドへのオープンランとパスキャッチに特化された選手です(チームベストのインサイドランナーなのですが)そして両膝の手術を受けているCorrell Buckhalterは去年復活しましたが210ポンド程度にまでウエイトを落として膝への負担を減らしています、去年スピードは増したもののインサイドをパワーで突破する事が減ったのはウエイトダウンした結果なのでしょう。15ヤード程度のロングゲインが増えた事を見ればBuckhalter復活と言える筈なのに、何かが違う気がしたのはWestbrookとコンビを組むRBに求められるショートヤードを確実に取るプレイが見られなかったからなのでしょう。
 その欠点を6-1 233ポンドのTony Huntを獲得する事で補おうとしています。すでに若干ウエイトダウンしてスピードアップする事に着手しているようですがそれでもBuckhalterよりかなり重いですから、インサイドの決定力を増す存在になってくれれば3巡指名の期待に答えられるでしょう。これまで2度のミニキャンプとOTAではタックル無しの練習とはいえかなり良い動きを見せているようです、課題と見られたパスレシーブでも良い所を見せているようでインサイドのランだけでなくアウトサイドのランやパスレシーブでも起用できるのではないかと期待されます。
 本当にHuntがNFLで通用するRBの素質を持っているのならば、問題はWCOのシステム習得が出来るのかと言う事になります。QB,RB,WRとスキルポジションで1年目から活躍する事が難しい複雑なシシステム習得につまずく様ならば、インサイド専門でシンプルなプレイにだけ参加させれば良いHuntでも起用される事はないでしょう。Andy Reidのこれまでのやり方を見れば、能力よりもシステム習得・システムへの適合を優先する事は明らかです。Ryan Moatsがシステム習得に手間取り、パスコースを覚えていないと言う理由で起用されなかったルーキーシーズン、Westbrookの怪我で仕方なく使ったら1キャリー平均5,1ヤードの活躍をした事もありますし、T.Oを出場停止にして仕方なく使ったReggie Brownが後半だけでルーキートップのレシーブヤードを記録した事もあります。能力があってもシステムを理解しない選手は使われない訳です。
 
 最低限のシステムを習得する事、軽量化したBuckhalterの代わりにインサイドへのパワーランを受け持つ事、この2点がHuntの開幕ロスター入りの条件になるでしょう。C Jammaal JacksonとRG Shawn Andrewsはリーグでトップのランブロッカーコンビでしょう、その後ろを付いていくだけで良いわけです。3rd&3をランで確実に取れるようになればオフェンスの安定感は格段に向上するでしょう、Huntに飛躍に期待します。

今年のプレビュー誌第一号

2007-06-10 08:24:28 | イーグルス
 Pro Football Weekleyのプレビュー誌を流し読みしました、PFWのプレビューは数年前までは毎年買っていたのですけど、最近は情報の古さ(一番最初に出るから仕方ないんですけど)が気になって読むだけになってます。

 Eaglesは11-5で地区優勝の予想になっていました、そこまでこの地区は楽じゃないと思います。私は今の段階で9-7で地区優勝と予想しています。
 ポジション毎の分析も良くも悪くも目を引くようなものはありませんでした、気になるWR/TEとDL,LBの項目も無難な感じでまとまっていました。DL,LBは誰がスターターになるのかもまだ決まって居ませし、書きようが無いのでしょうけどね。
 他のプレビュー誌よりもポジション毎の選手ランキングも充実している印象があったのですが、最近は情報の遅さが気になります。怪我を抱えた下り坂のベテランの評価が高く、売り出し中の若手がランクに入ってきません。そういう事もあり、ちょっと立ち読みしただけで買う気になりませんでした。この手の本に2000円使うならば、有料サイトに加入したほうが余程良い情報が手に入りますし、コレクションとしての価値が無い本には手が出ません。

シャッフル中

2007-06-09 08:36:29 | イーグルス
 私用でミニキャンプを全休しているBrian Dawkinsに代わってQuintin MikellがFSのファーストチームに入っています。

 Mikellは2005,6シーズンにスペシャルチームキャプテンとして働き、チームのスペシャルチームMVPに選ばれています。同時にSS,FS両方のポジジョンでバックアップとして主にニッケル・ダイムディフェンス時にプレイしてきました。今年4年間の契約延長を済ませたMikellはオフィシャルHPでのデプスチャート上はルーキーC.J. GaddisにFSの2番手を譲っていますが、事実上今年もSS,FS両方の2番手として働く事になりそうです。
 5-11とSSとしては小柄過ぎるMikellなのでTEとの1対1には不安が残ります、縦に速くバンプを多用する時にはニッケルCBとしても起用されるカバー能力を持ちます(大概あっさりと抜かれてしまいますが・・・)本質的には、LBとしては小柄すぎるのでSSをやっている選手ですし、FSで起用するのは若干無理が有るのではないかと私は思いますがスターター以外は若手揃いのDB陣を考えればMikellにバックアップを任せる他無いのでしょう。FSで練習する事でフィールド全体に視野が広がってくれればMikellの為にもなりますし、スターターに昇格したSean Considineの練習時間が増える事を考えれば一時的にFS転向も良いのかもしれません。

 カレッジではSS,OLB,CBとポジションを変え続けたGaddisですが、EaglesではFS一本で練習をしています。Dawkins不在の為とは言え、MikellがFSのファーストチームに入るような状態ですし、Gaddisには開幕までにFSとしてプレイする準備を整えてもらう必要が有ります。DBのブリッツが多いチームですし、ランサポートの為にスクリメージまで上げる事も多いです、複雑なカバーのパターンを習得するだけでも大変な作業になりますが、このチームではそれ以上の仕事を求められます。QB,SS,CBを歴任していますしFSとしての身体的な能力はちょっとバルクアップするだけで十分通用するでしょうが、戦術理解の点で開幕までに準備が整うかは難しいのではないかと思います。
 
 SSのスターターとして独り立ちするConsidineは15ポンドのバルクアップに挑戦しています、6-0 200ポンドから215ポンドにまでパワーアップをする事でSS,FS兼任からSS専任の体を作る事を目標としています。これまでのスターターMicheal Lewisが6-1 222ポンドでした、ランサポートよりもパスカバーを重視した結果のスターター入れ替えですが、ランディフェンス崩壊が敗因だった事を考えればスピードを落としてでもパワーアップする事が必要なのでしょう。

 Dawkinsも怪我が増えていますしサポートするバックアップ陣の底上げは急務です、キャンプ・プレシーズンゲームでの練習時間は十分過ぎるほど貰える筈ですし、開幕までにDawkins不在でも何とかなるような形を作ってもらいたいものです。