McCoy契約内容

　LeSean McCoyの契約内容が出ました。

　サインボーナスは8.5ミリオン、毎年1.7ミリオンのキャップヒットになります。
　ベースサラリーは、今年はルーキー時契約の4年目と言う事で変更無く0.6ミリオン、新契約になる来年は3.2ミリオン、放送権料の更新でキャップスペースが増えると見られる2014年に8ミリオン、以後10ミリオン7,1ミリオン7.8ミリオンとなっています。
　他に出来高払いを加えると45ミリオンまで増える形で、出来高に関してはヤードやTDよりもオフェンスのプレイにどれだけ参加したか、が項目のようなので普通にプレイしていれば達成可能のようです。

　McCoyとの契約が済んだ段階で今年のキャップは15ミリオン程度残っています（ルーキー時の契約が残っているので今年のキャップに大きな影響はありませんでした）今までのチームならば、ゴーストが残るサインボーナスではなく、一時払いで今年キャップヒットするロスターボーナスを多くするはずです。15ミリオン残してもDRC程度しか契約更新する必要がある選手が居ません。Jeremy MaclinとかJamar Chaney位ですかねえ、スターターで契約切れが気になるのは。
　ゴーストサラリーを残す形の方がカットされないで済む、そう言う考えでMcCoy側が交渉したのかもしれませんが、3年後10ミリオンのベースサラリーでそれに見合わないとすれば4ミリオン程度のゴースト出てもカットだと思うのですけどね。

　今のところ健康状態に不安が無いMcCoyとの契約延長ですし、相場から見てもMarshawn LynchやArian Fosterと同程度の金額で適正な値段でしょう。
　コーチやシステムが変わる事が有ると、正統派とは言い難いMcCoyのスタイルが問題になるかもしれませんけれど、現段階でチーム最高の武器をあと6年使える今回の契約延長はチームフロント、McCoy自身、そしてファン。全員が喜べるものだと思います。

McCoy5年45ミリオンで契約延長

　LeSean McCoyとの契約延長がまとまりました。5年間で45ミリオン、補償額は20ミリオンと言う事です。　細かい契約内容は今後明らかになってくるでしょう。

　ルーキー時の4年契約の最終年度の今年と含めて後6年間契約が残る事になります。現在24歳ですし6年後の30歳まで怪我する事無くプレイしてもらいましょう。
　
　ドラフト時の印象はスクリメージの前で立ち止まってしまう思い切りの悪さが気に入らない。視野が広いのは良いけれどスクリメージを抜ける際の姿勢が高すぎる、決められたホールに飛び込まずに勝手に方向転換をする。こんな事を書いた記憶が有ります。
　3年経った今では、そう言うのを超えた次元でのストップアンドゴー能力で方向転換をして、オープンフィールドでLBに触らせないで消える事が出来る特殊能力の持ち主でした。開いている場所を見つけ、そこが閉じる前に飛び込む事の出来る加速。これがMcCoy最大の能力になります。
　俊敏さは怪我で失われやすい能力なのですけれど、それを恐れていたら契約延長は出来ませんし、まだまだ成長が見込める若きオールプロRBをこの程度の値段であと6年使えるのは素晴らしい契約だと思います。


　問題はAndy Reid自身がMcCoyを使いすぎた、と言っている割に2番手3番手のRBが下位指名の若手しか用意して居ない事です。
　Dion Lewisは去年のプレシーズンゲームで良い所は見せましたが、リターナーとして見ているとスピード型の割にスピードは平凡でした。
　Bryce Brownは高校時代Trent Richardsonと並ぶ全米最高の評価を得ていました。しかし、2年間ほとんど実戦でプレイしていませんし、1年生の時の成績は平均的2番手でしかありません。
　Chris Polkもドラフトで2-3巡候補と言われていましたが、肩のの手術を受けていたり怪我に弱いのが理由かドラフトから漏れました。そこそこ有名な選手がドラフトされない時には何か隠れた理由が有る物ですけれど今回はどうでしょう？
　今年加入の2人には2番手が十分に務まるだけの素材的魅力は有りますけれど、今年どうするの？と言う点では非常に心細い陣営です。

　FA市場に居るRBは誰か？そのうちまた書き出す事になりますが名前だけ出しておくと。
　Cedric Benson、Ryan Grant、Cadillac Williams、LaDainian Tomlinson、Ronnie Brown、Mewelde Moore辺りからの人選になるのでしょう。

Schmitt戻ってきて欲しかったのに

　Jason Petersの怪我が遊びでやってたバスケットボールでの物と言う事で、給料を支払わない可能性が有るようです。練習中の怪我についてはIRでもPUPでも支払われるのですが、それ以外の理由（病気など）でのPUPの場合には支払わなくて良い（払っても良い）と新労使協定で変わったそうです。
　2度目の手術を受ける事になったPetersをカットすると決めているのであれば支払いを渋るかもしれません。


　Owen SchmittがOAKと契約しました、ミニキャンプで若手が良くなければSchmittを戻す事も考えて欲しいと思っていたのですが取られてしまいました。FBは若手3人から選ぶ形で本当に大丈夫なのでしょうか、不安です。
　基本的に3WRセットなのでFBを使う事自体が少ないです。例外的に起用されたのはLeonard Weaverでしたが、元々FBと言うよりパワーRBとしての使われ方でした。
　3rd-1をリードブロック付けて強引に取るチームではないのですけれど、いざと言う時に使える武器の有る無しは相手の対処を迷わす意味でも重要だと思うのです。
　この先FBの事を書くのは当分先になるでしょう。FB無しの53人枠になる可能性も有ると考えています。

FB Jeremy Stewart

　FB　Jeremy Stewart　Stanford

　LA出身のStewartはレッドシャツ無しで2007年から出場します。2008年から10年に掛けて16試合に欠場した事でNCAA規定の4年にもう1年カレッジでプレイする特例に認められ5年目のシーズンを過ごしました。Eaglesの表記ではFB扱いなのですが、どう見てもRBです。

1年生　11試合出場　105回343ヤード　平均3.3ヤード　2TD
2年生　10試合出場　14回76ヤード　平均5,4ヤード　
3年生　4試合出場　17回107ヤード　平均6.3ヤード　1TD
多分、この年をレッドシャツ扱いにしたのでしょう。
4年生　8試合出場　18回137ヤード　平均7.6ヤード　2TD
5年生　13試合出場　55回257ヤード　平均4.7ヤード　9TD

　レシーブは5年間で18回123ヤード　1TDとほとんどターゲットになっていません。
　KRとしては32回で平均19.4ヤードを記録しています。

　スカウティングコンバインには招待されず、プロデイでは40ヤード4.55、ショートシャトル4.22、スリーコーン6.99、垂直跳び35インチ、幅跳び10フィート、ベンチプレス23回を記録しました。
　身長5-10 1/2　217ポンド

　ドラフトサイトをいくつか探して見ても数字的記録のみで寸評は載っていません。Stanfordでも1年生の後半4試合と5年生のいくつかの試合以外はスターターで出ていないので仕方が無いです。
　試合を見た印象ですが、なんでFB扱いなのかが分かりません。基本的にRBとしてボールを持つ事が多くリターナーもこなすスピードを考えてもブロックが出来るようには見えません。
　217ポンドからバルクアップする事が出来るのか、インサイドランナーとしての評価なのかは分かりません。それでもFB登録なのですから、持って走れるタイプのFB/RBとして育成していくのでしょう。FBを争うStanley HaviliとEmil Igwenaguがドラフト候補（と言っても6-7巡予想でしたが）だった事とサイズを考えるとStewartがロスターに残るのは難しそうです。

QB Jacory Harris

　次のミニキャンプまでルーキーFA選手の紹介を続けます。気の早いドラフトサイトが来年の選手紹介とかを始めて、今年のデータを簡略化し始めたりするからあまりのんびりとはしてられなかったりします。

　QB　Jacory Harris　Miami

　Miami出身で高校時代の最後の2年30勝無敗で2年連続全米王座に輝いています。2008年の入学後、Miami大25年ぶりのレッドシャツ未経験の1年生開幕スターターQBとなります。結構怪我が多く、47試合に出場していますが、スターターは35試合です。

1年生　13試合出場　194回中118回成功　60.8%　12TD　7INT
2年生　13試合出場　406回中242回成功　59.6%　24TD　17INT
3年生　10試合出場　270回中148回成功　54.8%　14TD　15INT
4年生　11試合出場　300回中195回成功　65%　20TD　9INT

　スカウティングコンバインでは40ヤード4.72、ショートシャトル4.40、スリーコーン7.10、垂直跳び37インチ、幅跳び9フィート5インチを記録しています。
　身長6-3　203ポンド、腕の長さ32インチ

　長所　　素早いアスレチックQB、フットワークでプレッシャーを交わしてスクランブルに出る事ができる。名門大で4年スターターの経験

　短所　　ポケット内でターゲットを探し続けずに外に逃げてしまう。ディフェンスを読むのが下手、肩が弱く山なりのディープパス。

　カレッジに良く居るスクランブルQBで、NFLレベルで通用するかは微妙。NFLでは特別速い訳ではなく、パスはカレッジでも平均レベル。4年間スターターだった割には伸びる要素は有ると見られています。

　試合を見た感じ、早いタイミングでパスをさばくプレイに味が有りそうです。ファーストターゲットがオープンにならないと、ロールしながら次を探す事が多いです。肩を弱くしたDonovan McNabb（初期）と言う感じでしょうか。
　ミニキャンプでも動きの軽さを感じました、ポケットで我慢出来るようになると面白い3番手になれるかもしれません。