イーグルスファンの独り言 Philadelphia Eagles Fan Blog

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スターターが一番小さい

2014-07-24 09:26:00 | イーグルス
 とにかく若いDL陣、DEも若い素材が並びます。NFLの試合に出た事が無い選手ばかりなので、実際使い物になるのかは未知数ですけれど。

 2013年成績
Fletcher Cox 16試合出場 16先発
41タックル 3サック

Cedrick Thornton 16試合出場 16先発
60タックル 1サック

Vinny Curry 14試合出場 
22タックル 4サック

 OLBのDE参加も有りますし、NT扱いの選手をDEに入れる事も有るのですが、DE登録の選手で試合出場経験が有るのは3人だけです。


ドラフトで指名 Taylor Hart
元軍人 Alejandro Villanueva
ルーキーFAで獲得 Frank Mays


 スターター2人にパスラッシュ時のCurry、この3人でほぼ賄いきってしまいました。ルーキー契約が残る3人ですし成長待ちなのでしょう、大物加入などは有りません。若手を獲得してデプス補充には動きました。

 現在契約の有る選手
Fletcher Cox 23歳 契約残り2年(1年オプション有り)
Cedrick Thornton 26歳 単年契約(終了後RFA)
Vinny Curry 26歳 契約最終年度
Taylor Hart 23歳 契約残り4年
Joe Kruger  22歳 契約残り3年
Alejandro Villanueva 25歳 契約残り3年(終了後RFA)
Brandon Bair 29歳 契約残り2年(終了後ERFA)
Frances Mays 24歳 契約残り3年(終了後RFA)


 4-3DTとして1巡指名で入団しやや不向きと見られた3-4DEへのコンバートを経験したCox。結果としてランへの負担が少ないREだった事も幸いしたのか大きく落ち込む事無くスターターでプレイし続けました。
 ただ、持ち味の運動能力を使い切っているようには見えません。どちらかと言えばLBの為に使われる3-4DE、しかもパスラッシュ時には下げられる。4-3DTならサックをもっと稼げるはずです。


 ルーキーFAからスターターに抜擢され1年間ポジションを守ったThorntonはカレッジ時代3-4DEだった事もあって13シーズン1番成長した選手に選んでも良い様な躍進の年を過ごしています。
 課題はOL食い止める、受けるプレイの向上です。ダブルチームに弱い為ランで狙われるとLBを巻き込んでライン崩壊。何度かディフェンスの弱点として狙われました。


 4-3パスラッシュDEですが、OLBになるスピードが無い。居場所をなくす可能性も有ったCurryでしたが、20ポンドのバルクアップで3-4DEへのコンバートに成功しました。
 パスラッシュ時にQBへ最も影響を与えた選手でしたが(サック、ハリーなどを記録する確率がチームベストと言う統計があります)280ポンドで常時プレイする体格はありません。パスラッシュ専用DEとして契約最終年を迎えます。


 Oregon大から5巡で入団したHart、ドラフト時にChipが3巡で指名しそうになった。と言う噂話も有りましたし、教え子として期待しているのでしょう。
 長身でやや細身、ここからパワーアップを狙うのかパスラッシュ専用に仕上げるのか、カレッジでもシステム変更で特性を変えていますし育成方針次第で個性の違う選手になりそうです。


 4-3DEでパスラッシュ型から3-4DEにバルクアップを選んだKrugerでしたが、肩の怪我でIR入り。キャンプで上記2人とロスターを争えるだけのパワーアップをしたのかに注目します。


 陸軍士官学校からアフガニスタンでの軍務について、特殊部隊に所属した経験も有るVillanueva。ドラフト時ワークアウトの段階で277ポンドだったようですが、カレッジではWR/TEで最終年度プレイしています。
 ワークアウト時の動きを見てDL登録になったのでしょう、6-8の巨人がNFLに適応すれば掘り出し物になるかもしれません。


 OregonからKCとOAKを経てChipの元に返ってきたBairですが、去年もPSで1年過ごしました。すでに29歳ですし余程良いプレイを見せなければカットでしょう。


 DEでカレッジプレイして居たのに、ドラフトサイトではOL扱いだったりするMaysも6-9の巨人。フットボール経験は短くPSで鍛える時間が必要な素材でしょう。


 スターター2人はロスター入り確定、パスラッシュ時に出てくるローテーション要員を3人が争い、PSをまた3人で争う。現段階でのランク付けをすると3段階にはっきり分かれます。
 OLにはたまに居ますが、DLとしては大きすぎる(運動能力的に難しいのでしょう)6-8が2人も居ますし、基本6-6以上しかChip政権下では取る気が無いように見えます。このサイズ重視が成功するのかどうか、若手のプレイで証明して行くことになります。
 皮肉な事に、去年試合に出た実績の有る3人は6-3程度です。大きくて動ければ素晴らしい事ですが、なかなかそう言う逸材は居ないのでしょうね。

Logan不動

2014-07-22 07:37:00 | イーグルス
 オフィシャルHPで315ポンド登録とちょっと増えたBennie Loganですが、動けるNTで行くならこの程度が限界でしょう。

 2013年成績
Bennie Logan 16試合出場 8試合先発
27タックル 2サック

Damion Square 10試合出場
4タックル


ドラフトで指名 Beau Allen
ルーキーFAで獲得 Wade Keliikipi


 シーズン途中にIssac Sopoagaを放出してLoganをスターターに据えました。動けるNTとして良い仕事はしましたが、プレイオフでQBスニーク一回で3ヤードを簡単に与えてしまいランストッパー必要論が沸き立ちました。
 結果ドラフトでNTを獲得、ランストップ強化を狙っています。

 現在契約の有る選手
Bennie Logan 24歳 契約残り3年
Damion Square 25歳 契約残り2年(終了後RFA)
Beau Allen 22歳 契約残り4年 
Wade Keliikipi 22歳 契約残り3年(終了後RFA)


 パスラッシュ時でもNTに置いておけるフットワークの良いNTのLoganは着々とバルクアップを果たしています。それでも、アンカーとして押されない流されないと言うタイプではないですし、ラン、パス両用のスターターとして起用され続けるはずです。


 今年はNTからDEに重心を移すかもしれないSquare、本来前に前に突進するタイプだと思います。パスラッシュのNTとして入れ替わるには良いのかもしれませんが、ランプレイでNTは無理です。
 ただ、3-4DEとしてはちょっとサイズ不足(CやGよりも、Tの方が大きいし腕も長い)NTの枠が2だとすると、今年はBeau Allenと枠を取り合うことになります。


 333ポンドの体重でランストップ強化の期待が掛かるAllenですが、NTはカレッジとプロでレベルの差が激しいポジションだと思います。
 サイズ並のランストップが出来れば、一気にスターター抜擢の可能性も有りますし。NTで動けない分STでは使えないので解雇される可能性も有るでしょう。ただ、一人でも330ポンド級のランストッパーが居ればゴールラインとかの1ヤードの取り合いで優位に立てますし、NFLレベルの選手であることを期待します。


 KeliikipiはOregonと言う事での加入です。ドラフト時の評価から見ればPSに残れるかと言う所でしょう。
 Oregon出身の選手はChipのシステムや考え方をチームに浸透させる為に呼んでいる面も強そうです、同時に無名の実力者の可能性も有ります。


 Allenがランストッパーで機能するならSquareはDEに戻し、LoganとAllenのNTコンビでしょう。Allenの育成に時間が掛かるようならPSに入れてSquareはNTのバックアップ。NTの2枠を考えるとこの組み合わせしか考えられません。

今年も強いユニット

2014-07-19 07:28:00 | イーグルス
 昨日全く入れ替えの無い唯一のポジションTEと書きましたけれど、OLもぜーーんぜん入れ替えないですね・・・

 2013年成績

Jason Peters 16試合出場 16先発

Evan Mathis 16試合出場 16先発

Jason Kelce 16試合出場 16先発

Todd Herremans 16試合出場 16先発

Lane Johnson 16試合出場 16先発

Allen Barbre 16試合出場

Julian Vandervelde 14試合出場(多分ST専用)

契約切れの前に契約延長 Jason Peters  Allen Barbre  Jason Kelce
FAで獲得 Andrew Gardner  David Molk  
ルーキーFAで獲得 Josh Andrews  Karim Barton  Kevin Graf  Donald Hawkins


 怪我無くスターター5人全員勢揃いx16試合で過ごしたので、バックアップも事実上Barbre一人だけしか使われていません。
 ベテラン3人と若手2人の組み合わせ、ベテラン3人の中ではHerremansが衰え始めている印象。PetersとMathisはもう少し持つと思うのですが、怪我等の時はいきなりキャリアエンドが来る可能性も有ります。
 3人の30代選手と入れ替える若手をそろそろ育て始めるかと思っていたのですが、ドラフトでの指名は有りませんでした。契約が残っている事から、入れ替えを始めるのはもう少し先にしたようです。


現在契約の有る選手
Jason Peters 32歳 契約残り5年
Evan Mathis 32歳 契約残り3年
Jason Kelce 26歳 契約残り7年
Todd Herremans 31歳 契約残り3年
Lane Johnson 24歳 契約残り3年
Allen Barbre 30歳 契約残り4年
Julian Vandervelde 26歳 契約最終年度(終了後ERFA)
Dennis Kelly 24歳 契約残り2年

Matt Tobin 24歳 契約残り2年(終了後RFA)
Andrew Gardner 28歳 契約残り2年
David Molk 25歳 契約残り2年(終了後RFA)
Michael Bamiro 23歳 契約残り3年(終了後RFA)
Kevin Graf 23歳 契約残り3年(終了後RFA)
Karim Barton 22歳 契約残り3年(終了後RFA)
Donald Hawkins 23歳 契約残り3年(終了後RFA)
Josh Anderws 23歳 契約残り3年(終了後RFA)


 アキレス腱断絶から見事に復帰、オールプロに返り咲いたPetersとは契約延長をしました。その後のFA戦線で案外OLが安価だったので、ちょっと高い契約になってしまいましたが、オールプロだから仕方が無い、そう思いましょう。
 能力は問題なし、ランでもまだまだ足が前に出ますし、パスプロも上手に時間を稼ぎます。契約最後まで持つかは疑問ですけれど、2年くらいはトップクラスで居てくれると期待します。


 DeSean Jacksonに続き放出か?と言う噂が出たMathis。5年25ミリオンの契約に対して文句を言ったのが原因のようですが、オールプロに選ばれるまでになりましたし、気持ちは分からなくもないです。それでも、ベースで5ミリオン以上は貰えますから比較的安いOGとしては十分に貰っているとも思います。
 パワーよりもフットワークと技術に優れています。バランスを崩すのが上手いのでしょう、ゾーンで斜めにレーンを開いていくのも上手いですし、コンビブロックからLBを拾うのも上手です。


 契約延長でキャリア終了までEaglesの可能性までありそうなKelce。ACL手術からの復帰に成功しています。小柄なゾーン専用の選手ですけれど、330ポンド級NT相手でも下から持ち上げるパワーと技術も持っています。
 プロボウルに選ばれなかった選手から選ぶオールスター、のような企画で名前が出るようになっています。


 足首捻挫から復帰したHerremansですが、ちょっと動きが重くなってきました。足首や膝・腰は何度か手術していますし、最古参の功労者もそろそろ限界が近いのかもしれません。
 それでも、両横の若手が成長を続けます。これまで若手の育成係を続けてきた分、そろそろ若手に助けて貰っても良いでしょう。怪我などに理由が有るのであれば、完治して復活する可能性もあるでしょう。


 Petersの契約延長でとりあえずRTとして育成されるLane Johnson。2年目の飛躍を期待していたら、禁止薬物が見つかって開幕から4試合出場停止処分を受けました。筋肉増強剤のようなものを使ったのか公表されていませんが、キャンプが始まる前のインタビューで明らかになるかもしれません。この件に関してはカレッジ時代TE>RT>LTとコンバートを続けて、入学から80ポンドバルクアップした。いくらなんでも増えすぎ。と言う声も出ています。この問題についてはチームが再稼動を始めたときに何かの説明が有るのか、Laneのプレイが良くなるのか悪くなるのかを見ていくしかないです。
 1巡4位指名から開幕スターターとして抜擢され、シーズン中にどんどん良くなっていきました。このままNFLのレベルに慣れていけば素晴らしい選手になる素質を持っていると思っていたのですけれどねえ。


 29歳までチームを転々としてきたBarbreですが、ゾーンブロックが合うのか6番目のOLとして1年を過ごし契約延長まで手に入れました。C以外の4ポジションの経験が有りますし、6番目のOLとしては便利な経験の持ち主です(流れ者だったのが良い方に出たのかもしれません)出場停止のLaneに代わってRTで開幕を迎える事になるでしょう。


 Cのバックアップとして7番目のOLで1年過ごしたVanderveldeですが、Cとしてはプレシーズンゲームでの酷いスナップを見て実戦で使えるかは微妙です。今のOLコーチが気に入って使っているので文句を言っても仕方ないですけれど、バックアップCの問題がキャンプで解決する事を期待します。


 2012シーズンは怪我人の代役でスターターでしたが、去年は怪我で出遅れたまま出場無しだったDennis Kelly(Chip Kellyと間違えるので、Dennisと呼んでいます)ゾーン向きじゃないようにも見えるのですが、Andy Reid時代の終盤からゾーンでしたし、ゾーンで使う事を考えてドラフトしているはずです。
 BarbreとLaneの代役を競う立場でしょうし、同時に試合に出る7人のOLの6番目を争う事になります(7番目はCのバックアップ)Dennisにしても今年のキャンプはキャリアを左右する1ヶ月になるでしょう。


 OLは人数が多いので、ここからはCとG/Tで分けます。ほぼ確定済みのスターター5人に去年バックアップを勤めた3人まで書き終わりました。ここから下の選手は、キャンプで残り1つ有るか無いかのOL枠を争う事になりそうです。

 Cのバックアップ候補Vanderveldeはブロック力はまあまあですが、Cとしての技術は低いですから、キャンプ次第では若手が追い抜く可能性も十分に有るでしょう。


 カレッジの最優秀Cを受賞したDavid Molkですが、SDではCバックアップを1年勤め2年目はファイナルカットに残れませんでした。ややサイズが小さいのが問題かもしれませんけれど、ゾーンならカバー出来るかもしれません。本職のCですし技術経験をアピールすればCのバックアップを争う可能性は有ります。


 G登録ですが、Cも出来るJosh Anderws。と言っても高校OTでカレッジはLG、Cは1年しか経験が有りません。それでも、人数の多いG/T争いよりは勝ち目が有るのはCでしょう。



 去年のプレシーズンでLTのバックアップに入りなかなかのプレイを見せたMatt Tobin。Laneの出場停止でBarbreがRTに入る恩恵を受けるかもしれません。現段階でLTのセカンドチームはTobinでしょうから。希少なLTとしてロスター残留を狙います。


 Andrew Gardnerはすでに28歳、2009年のドラフトから4チーム目のHOUまで定着せず。HOUに3年間(PS含む)居て去年は3試合に出ています(OLなのかSTなのかは不明)MathisやBarbreに似た経歴ですし、ゾーンブロックのシステムに適合すれば掘り出し物になるかもしれません。


 Michael Bamiroは去年のルーキーFAで53人枠には残れませんでしたが、PSとしてチームに残りました。
 6-8の巨人でKing Dunlap枠のような未完の大器として育成中です。大物に育つかキャンプでの情報を待ちます。


 Kevin Graf、Karim Barton、Donald HawkinsのルーキーFA3人はPSに残るのが目標でしょう。



 ルーキーFAからでもスターターやプロボウラーが育ってしまうのがOLです、Tobin.Bamiro.Gardner辺りから53人枠に入ってくると若返りが推進するのですけれどね。OLをドラフト指名して作り直すのを1年延ばした分チャンスを貰っていますし頑張って貰いましょう。
 PetersのLTにLaneが入ってくれれば、CもKelceで固定。LG,RG,RTは育つ可能性が有ります。それでも、HerremansとMathisにPetersはOLの高齢スターター上位に並んでいますし、Barbreも30歳。2年後に3人抜けたと仮定すると左から
Lane26歳、Barbre32歳、Kelce28歳、?、Dennis26歳
こんな感じになります。若返りを始めたら2人くらいはドラフト上位を使う事になりそうです。

 去年の怪我人ゼロは出来すぎ、それでもBarbreとDennisがスターター級(プロボウラーの穴が埋まるかは別)バックアップも充実して今年もOLはリーグ上位です。

スターター交代は来るのか?

2014-07-17 17:38:00 | イーグルス
 全く入れ替えのない唯一のポジションTE、2年目Zach Ertzの成長待ちと言う事なのでしょう。

2013年成績

Brent Celek 16試合出場 15先発
レシーブ 32回 502ヤード 6TD

Zach Ertz 16試合出場 3先発
レシーブ 36回 469ヤード 4TD

James Casey 15試合出場 1先発
レシーブ 3回 31ヤード


ルーキーFAで獲得 Blake Annen  Trey Burton


 契約の有る選手
Brent Celek 29歳 契約残り3年
Zach Ertz 23歳 契約残り3年
James Casey 29歳 契約残り2年
Emil Igwenagu 25歳 契約残り2年
Trey Burton 22歳 契約残り3年(終了後RFA)
Blake Annen 23歳 契約残り3年(終了後RFA)


 データ上、思ったよりも2TEセットを使っていない事が先日判明し、WR情勢で2,3巡のルーキー2人をスロットに入れる事になりそうです。この事から、TEは2人ではなく1.5人分のプレイタイムしか無いのが現状ではないかと推測します。
 NFL.COMでのデータだと、スロットにJason Avantが13試合先発、Zach Ertzが3試合先発。記録上ですが3WRセットのようになっています(レシーブ記録は共に35レシーブ450ヤード前後)
 TE陣としての競争は、OLのすぐ横に付く古典的TEにCelek、モーションをしたりOLとは離れた位置からもスタートするフランカーにErtzが多く入りました。今年はストロングサイドのOLの横を2人で争うのではないかと考えています。
 ブロック力ではCelekの圧勝でしょう、ErtzがStanford時代から常に2番手TEのフランカー担当です。足腰を見ても、押しのパワーが有るようには見えません。OTAでパワーアップやブロックの技術習得を目指していると言う話が載っていましたが、そう簡単にはレベルアップしないでしょうね。
 レシーブ成績が大きく違わない2人ですが、4ミリオンを越える年俸のCelekとルーキー契約中のErtzでは10倍以上の差が有ります。ブロック力を考慮しても費用対効果ではErtzを伸ばしていこう、となるのが当然です。パワーが付いたらCelekからErtzに入れ替えたいのでしょうけれど、Ertzはレシーブ特化で変に肉を付けない方が良い気がします。


 ランで押し、DEやOLBからQBを守り、ルートに出ればミドルまで走れる脚力も有るCelekは万能型TEとしてかなり優秀な選手だと思います。プロボウルのような評価を受けるには1000ヤード近い数字を出さなければならないので、Celekがトップクラスと言われる事は無いのでしょうけれど万能型TEとしてはかなりバランスの良い選手だと思います。
 年齢的衰えよりも熟成感が出ている最近のシーズンです。ただし、若手の挑戦を受ける年齢になりましたし、抜かれたら年俸的にもカットされるかもしれません(今年ではなく、2015シーズンまで順調に過ぎた場合、Ertzの3年目が終わり契約延長の話が出た時にCelekとErtzを天秤に掛けると予想します)


 レシーブ専用から万能型になる事が正しいのかどうか?プレイタイムを増やす為には万能型TEになる必要が有りますけれど、スピードや横への動きを削ってまでパワーアップをするのは持ち味殺しそうで嫌なのですけれどね。
 去年導入した2TEセットが想像以上に少なかったのですが、よく考えてみるとWR陣の駒不足が深刻な状態で2TE使わないとなると、数の補充をした今年は3WRがさらに増えるのですかねえ。
 パワーアップをするのは良いとしても、万能型まで行くのか、レシーブ特化型を維持するのか、Celek以外非常に若いWR/TE陣の未来がどうなるのかが見えてくるシーズンになるのでしょう。


 Chip就任後のFA第一号として入団したCaseyなのですけれど、ST専用のような扱いとなりました。これは、Ertzをドラフトで指名した事、そしてErtzが期待通りの2番手TEとしてマッチした事、Celekも怪我無くシーズンを終えた事。CelekとErtzで事足りてしまったのが原因でしょうね。
 TE/FB/FLのどこでも使える万能型なのですが、LeSean McCoyがリードブロック無用の自由過ぎるプレイスタイルですからFB入れてのIとか使わないですし、今年もCelekやErtzのバックアップとして差の有る3番手なのですかねえ。怪我人が出た時を考えれば、経験豊富なバックアップが居るのは素晴らしい事なのですけれど。


 PSに居たり居なかったりする4番手Igwenaguですけれど、Caseyが上位互換ですし今年も厳しいでしょう。PSに戻れるかも今年は危ないと考えます。


 高校時代QBからRB,WR/TEとコンバートされてきたBurtonはTE登録ですけれど、実際どこで使うのでしょう。プレシーズンゲームなどでの使われ方を見るまで、良く分からない。と言うのが本音です。
 Brad Smithのような起用になるのかもしれませんし、レシーブ型TEかもしれません。


 縦に速いAnnenは大化けの可能性が有るようにも見えます。カレッジではNFL入りした先輩が2人居た為に成績を残していませんが、40ヤード4.4の速さは武器になります。


 3人であろうTE枠は怪我が無ければ確定済み。PSを若手が争う形になります。マルチタレントのBartonとサイズと縦の速さを持つAnnen、素材と言う点では面白そうな若手が入ってきました。

レベルダウンする唯一のポジション

2014-07-16 07:57:00 | イーグルス
 プロボウルに選出されたDeSean Jacksonの解雇が犯罪などの問題ではなく、ロッカールームの雰囲気のようなものを重視した結果。解雇後の情報を総合するとギャングとの交際が原因ではない。と言う事になります。
 ミーティングをサボる、トレーナーからの8時間睡眠を守らない、コーチの指示に文句言う。こんな理由で27歳と最盛期のプロボウラーを解雇する(トレードで放出は目にします)普通では考えられません。

 Jason Avantも先日Chipのシステムに合わなかった。デコイばかりやらされた。と、Avantにしては珍しく不満を言っています。

 Chip KellyがOregon大で成功してきたやり方、人材の選び方。そう言った物をEaglesに持ち込んだのでしょうが、カレッジで成功した方法でプロでも成功出来るのか?カレッジ系HCの難しい所が出ています。

 2013年成績

DeSean Jackson 16試合出場 16先発
レシーブ 82回 1332ヤード 9TD

Riley Cooper 16試合出場 15先発(?)
 CHI戦がスターターではない扱いですが、3レシーブを記録しているのでファーストプレイに居なかっただけでしょう。
レシーブ 47回 835ヤード 8TD

Jason Avant 16試合出場 13先発
レシーブ 38回 447ヤード 2TD

Jeff Maehi 16試合出場
レシーブ 4回 67ヤード 1TD

Bard Smith 6試合出場
レシーブ 2回 27ヤード

Damaris Johnson 13試合出場
レシーブ 2回 14ヤード


オフシーズン中に解雇 DeSean Jackson  Jason Avant
UFAから再契約 Jeremy Maclin  Riley Cooper
ドラフトで指名 Jordan Matthews  Josh Huff
ルーキーFAで獲得 Kadron Boone  Quron Pratt

 ACLで全休したJeremy MaclinとArrelious Bennが復帰し、ドラフト2巡と3巡で補強。4人入って2人抜ける。マイナスですが致命的な状態ではないと思います。MaclinがDeSeanに代わりスターターでCooperと組み、MatthewsやBenn,HuffがスロットでAvantの穴を埋める。こういう形を予想します。
 

 契約の有る選手
Jeremy Maclin 26歳 単年契約
Riley Cooper 26歳 契約残り5年
Jordan Matthews 22歳 契約残り4年
Josh Huff 22歳 契約残り4年
Arrelious Benn 25歳 契約最終年
Brad Smith 30歳 契約最終年
Jeff Maehl 25歳 契約最終年(終了後ERFA)
Ifeanyi Momah 24歳 契約残り3年(終了後RFA)
Damaris Johnson 24歳 契約最終年(終了後RFA)
Kadron Boone 22歳 契約残り3年(終了後RFA)
B.J Cunningham 25歳 契約残り3年(終了後RFA)
Will Murphy 24歳 契約残り3年(終了後RFA)
Quron Pratt 23歳 契約残り3年(終了後RFA)
 正直、Damarisから下に53人枠のチャンスなんて無いです、長年PSに居るCunningham,Murphyコンビも年数制限でもうPSに置けないはずです・・・


 Maclinに対しては、何度も何度も、スピード、サイズ、キャッチ力、ルート取り、全てが平均以上。だけど、優秀なNo2でエースではない。こう評価し続けてきました。
 今年DeSeanに代わってエースになるのはMaclinで内定しています。そうでなければ、ドラフトの前にDeSeanをカット出来るはずが有りません。幸いACLからのリハビリは好調でほぼ100%の状態でOTAに参加しているようです。
 ランブロック、デコイでも真面目に走る、高さなど競り合い、こういう点ではDeSeanに勝ります。しかし、エースCB相手にスピードでぶっちぎる、そう言う加速は持っていません。ちょっと裏を取られたらそのまま独走。居るだけで相手に脅威を与える存在(しかも、速いだけでない)こういう選手はなかなか居ません。
 No2として800ヤード程度は計算出来る存在でした。エース扱いで数字を伸ばすのか、エースCBとの対戦でそれほどでもないのか。私は1000いかないと現段階では予想します。


 差別発言有り、No2として定着し契約延長。13シーズンはCooperにとって転機の年になりました。
 契約延長を見れば、No2はCooperで計算しているのでしょう。Nick Folesとの相性が言いように見えますし、去年くらいの数字を出し続けてくれれば問題ありません。
 サイズとスピードと言う意味でNo2CB相手にミスマッチを狙えます。ランブロックも秀逸ですから、McCoyにもFolesにも合う選手と言えます。


 1年目はスロットから、Chipはドラフト時にMatthewsに対してコメントをしています。OTAではスロットのセカンドチームでしたが、近いうちにファーストチームに入るでしょう。
 スピード不足をルート取りでカバーしてきたサードダウン職人Avantよりも、スピードかサイズでのミスマッチが欲しかったChip。スロットから6-3のサイズと4.4のスピードでミスマッチを作る。相手にとっては非常にやっかいなスロットレシーバーになってくれるはずです。
 問題は、ロングストライドで90度ターンのようなゼロからの加速が苦手に見える事。スロットの選手としては今までのイメージとは違う特徴になります。これは、エース扱いのワイドアウト向きと言う事なので、2巡指名選手としてダメな訳ではないですし、Maclinが単年契約ですから成長次第ではすぐにスロットからワイドアウトに昇格する可能性も有ります。


 逆に、スロット専用に見えるのが3巡指名のHuff、サイズは無いですが加速が鋭く、カットもスムーズ。トップスピードが持続するタイプではないように見えますし、ショートエリアを俊敏さでかき回す旧来型のスロットとして機能してくれそうです。
 スターターとして機能する選手ではないかもしれませんが、3.4番手のWRとしてチームに貢献する即戦力、Avantの仕事を引き継ぐのはMatthewsではなくHuffかもしれません。


 トレードで来た瞬間ACLで離脱したBenn。復帰した際には手薄になった外のバックアップ任務に就くはずです。
 ドラフト時の数値データはMaclinのコピーのように似ています。実績では遠く及びませんし、2巡指名を3年目に6巡で出すのですからTBとしては失敗のドラフトと認めての放出でした。
 ACLが完治した時にスターターを狙える人材なのか、Maclinの怪我などで緊急処置だったのか、セカンドチームのワイドアウトでどれだけのプレイをするのかを見ていくことになります。


 OTAではスロットのファーストチームに入っていたSmithですが、上記のルーキー2人に場所を与えると言う点から考えても、WR/RB/KRのような仕事の出来るDarren Sprolesの加入からも、53人枠に残るのは難しくなっているように思えます。
 競争を合言葉にしているChipなので、簡単にルーキーにポジションは与えないでしょうけれど。Maclin,Cooperのスターターコンビに2,3巡ルーキーは外せません。事実上WRのうち4人は決定しています。
 そうなると、WRとしての仕事で劣るSmithは5番手争いでBennやMaehiなどとの争いで苦戦しそうです。


 Maclinの代役Benn、そのBennも怪我で離脱しての緊急トレードでOregon出身のMaehiを加入させた1年前。システムを理解している点ですぐにセカンドチームに入りました。
 DeSean,Cooperが怪我無く済んだので出番自体多くなかったのですが、TDキャッチも有りました。5番手争いに参加するだけの資格は有ると思います。


 身長6-7、体重240ポンドで40ヤード4.40で走る。怪我でドラフト時にリハビリ中だったのですが、1年のブランクを経て去年入団したMoMah。スモールスクール出身で怪我でブランクが有ると言う事でPSにも残れずにカット、シーズンが終わってから再契約しています。
 OTAでも目を引くのでしょうか、未完の大器として記事は何度か目にしました。去年よりも確実に良くなっている。と言う記事なのですが、53人枠に入るような動きなのかは不明です。PSに残るのが目標と言うのが現状だと考えます。


 リターナーからも降ろされてしまったDamaris、似たタイプのHuffが入りましたしカットが濃厚でしょう。DeSeanが居なくなった事で、チームベストのディープ要員になった筈ですが、Chipに使う気が有るならシーズンで2レシーブのような事にはならないでしょうね・・・


 PS暮らしの2人もルーキーFAの2人にもこの人数を勝ち抜くのは期待薄です。MomahらとPS枠を争う事になります。



 外専用のMaclinとCooper、内専用のHuff、外向きだと見ていますが内で使うらしいMatthewsの4人は確定。5番手が外か内かは比較的自由かもしれません(Darren Sprolesも居ますし)
 5番手はBenn、Smith、Maehiの誰かでしょう。スターターの代役としてならBenn、どこでも使える汎用性でSmith、Oregonシステムを熟知するMaehi、誰が残るか難しいです。
 リターナーを誰にするのか?こう言う所でも5番手6番手のWRを選ぶのには影響します。去年は終盤Smithにやらせたりしました、でもWRとしてのSmithには期待が出来ません。


 DeSeanとAvantが居なくなってMaclin復帰にMatthewsとHuffが加入。1年後は分かりませんが、現段階ではマイナスでしょう。Folesの成長と言う点でもWR陣の整備は重要だと思うのですけれどね。
 本当に、去年から今年の補強の中で唯一と言って良いマイナス要素がWRの入れ替えです。Chipの説明どおりにケミストリー的なプラスがタレントとしての能力を上回るのか、疑問では有りますけれど、信じるしかないのでしょう。