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納戸の奥に眠っている箱を久しぶりに出してみると…
買い集めていた45年前の週刊ベースボールを読み返しています

# 869 覆面記者座談会 ②

2024年11月06日 | 1977 年 



大洋の川上哲治招聘の真実性
A記者…来シーズンから横浜に移転することが決まった大洋もミステリーじみた話が多いね。中でも
    川上哲治氏の監督就任説には驚いた

B記者…これには根拠があるんだ。横浜スタジアム設立発起人会ができた時に大洋球団の累積赤字を
    減らす為に西武グループが資本参加して45%の株式を保有した。それを機にユニフォームの
    袖から「マルハ」のマークが消えたことから、いずれ大洋を西武が買収するのではという噂が
    広まった。

D記者…でも西武グループの堤義明社長は球団経営には手を出さないと明言していた
B記者…そう。その代わりにV9監督の川上さんを招いて大洋を常に優勝争いが出来る強豪チームに
    建て直して欲しいと堤義明社長が球団に要請したと言うんだ

C記者…川上さんが監督になればチームも強くなるだろうし球場経営も成功間違いなしという計算だね
D記者…ファンにとっても楽しみが倍増するだろうね、長嶋監督との師弟対決実現で。ただそうなると
    別当監督の立場が微妙になってくる。田代選手や高木選手を育てて、万年Bクラスだった大洋を
    勝率5割ラインまで引き上げた功労者だから

B記者…でも今シーズンの別当監督は失政もある。堀本投手コーチの起用だよ。ルーキーの斎藤明投手は
    出てきたものの、エースとなるべき奥江・間柴の左右の両輪はサッパリ。理由は堀本コーチの
    指導方法だと言われている。

D記者…いやそれはコーチが悪いんじゃなくて投手自身がだらしないんだ。大洋投手陣の伝統だよ
A記者…そうも言えるね。もし仮に川上監督が誕生したら別当さんはヘッドコーチが適任じゃないかな

クラウン勝って鬼頭監督の行方は
C記者…話題をパ・リーグに移そう。例年ならパ・リーグの方が怪談じみた話が多いが今シーズンは静かだね
D記者…前期は本命の阪急が優勝。後期はクラウンの躍進でパ・リーグ人気に火が点いた。本来なら鬼頭監督が
    評価されておかしくないのに何故か今季限りの声が多い

B記者…ドローチャー監督の代役にしては長く続いた方でしょ。昨年は前後期ともに最下位。今年の前期も
    最下位だったから後期シーズンが良くても来年も任せられるかは疑問だよ

A記者…後任候補は大洋同様に九州(熊本)出身の川上さん、西鉄黄金時代を築いた投打のスター稲尾さんと
    中西太さんの名前が挙がっている

B記者…地元では稲尾さんを推す声が多い。中西さんはライオンズを去った時の印象が今でも悪い
C記者…例の黒い霧事件で逃げるようにヤクルトの打撃コーチになった件ね
D記者…鬼頭さんの他にもカネやんの動向が怪しいと耳にしたけど意外だね
A記者…重光オーナーがカネやんが監督に就任する時に「金田くんがロッテを去る時は私が球団を手放す時だ」と
    言ったそうだからクビはないだろうけどロッテ本社筋でカネやんの信用は薄れてきている

B記者…話は飛ぶけど川上さんと鶴岡さんがセ・パ両リーグの会長になるかもという噂は聞いた?
C記者…鈴木セ・リーグ会長は高齢だし、岡野パ・リーグ会長は血圧が高く眼底出血の症状が出て、奥さんから
    仕事を辞めるように説得されたそうだ

D記者…日本では選手出身の会長は過去にいないけど大リーグは当たり前になっている
A記者…日本のプロ野球界もそういう時代に来ている。この2人の会長さんが誕生するもしないも各球団の
    オーナー達の胸算用ひとつ。是非とも実現して欲しいね


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