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納戸の奥に眠っている箱を久しぶりに出してみると…
買い集めていた45年前の週刊ベースボールを読み返しています

# 861 週間レポート 広島東洋カープ

2024年09月11日 | 1977 年 



見えたぞ大記録達成の日
" 大記録 " といっても不名誉な方で、池谷投手が " 本塁打配球王 " に邁進中である。15日のヤクルト戦に先発し6回までは散発5安打と見事な投球を見せたが、7回二死一塁で若松選手に左翼ポール直撃の同点本塁打を浴びて試合は引き分けとなり勝利を逃した。この引き分けでチームの今シーズンの引き分けが12試合となりセ・リーグ記録を更新した。150球の完投をフイにした池谷投手は「若松さんにまたやられたなぁ。打たれた球は悪くなかったのに…」と何とも割り切れない様子。

決して失投ではなく外角低目いっぱいの左打者の死角に投げたのだが見事に弾き返された。この一発は池谷投手にとって今シーズン39本目の被本塁打。2位以下を大きく引き離す、不名誉な断トツのホームラン配球王である。これまでのセ・リーグ記録は昨年の平松投手(大洋)が記録した40本だから記録更新は時間の問題。「だからといって登板しないわけにはいかないし…もう覚悟はしているので開き直って思い切り投げるだけです」と少々ヤケ気味の池谷投手。


王の一発は我が広島市民球場で
" 世紀の本塁打 " をどこで打つのか。あと7本(8月19日現在)に迫った王選手の本塁打世界記録は話題となっているが、23日から地元で巨人戦を控えている広島もその余波を受けている。「ひょっとしたらウチの投手が打たれる場面があるかも」と球団関係者はソワソワしている。だからといって世紀の一発を打たれては困るというわけではないようだ。「勝負だから負けられはしないが記念となる本塁打がこの広島で見られるのは地元のファンにとって幸せだと思う」と関係者は寧ろ歓迎?している。

タイトル
6回途中で雨の為にコールドゲームとなった16日のヤクルト戦。勝ち投手となった高橋里投手は「これぞまさに天の恵み。調子が悪かったので、かわすピッチングに終始したけどそれ以上に雨がかわしてくれたね」とご満悦な様子。この勝利で4連勝の11勝目。ハーラーダービーで13勝でトップを走る安田投手(ヤクルト)を射程圏内に捉える一方で防御率も良くなり「こうなったら両方のタイトルを狙っちゃおうかな」と目を輝かせる。

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