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# 886 週間レポート ヤクルトスワローズ

2025年03月05日 | 1977 年 



ボクたちはダイジョーブよ
ヤクルトナインの間で「審判員が突発事故と判断した時はプレー中でもタイムをかけることができる」というコミッショナー通達を巡って議論百出だ。この追加項目に「いいことだ」と賛成したナインだが「一方のチームが練習中は他のチームの選手はフェア地域に入ってはならない」という従来通りの項目には「穴だらけだ」などと批判するなどワイワイガヤガヤ。というのも両外人の子供たちが練習中のグラウンドに度々立ち入ることを注意されるからだ。マニエル選手の長男チャック君(15歳)、ロジャー選手の長男クレイグ君(11歳)は外野で玉拾いをしながら遊んでいる。

異国の地で親しい友達もおらず父親に連れられて球場まで来るが、手持ち無沙汰でやることがなく球拾いをしているのだ。ヤクルトナインは「危なっかしくて見てられんよ」と怪我をするぞと注意してもワンパク盛りの2人は「ボクたちはダイジョーブ」と聞き入れない。今年のオールスター第1戦の打撃練習中に外野をランニングしていた新浦投手(巨人)が島谷選手(阪急)が放った打球を目に受けて怪我をしたのを受けてのコミッショナー通達だった。「新浦は気の毒だったが注意力が欠けていた。だがウチの外人の子供に関しては不注意では済ませられない。部外者のグラウンドへの立ち入りを禁止にして欲しい」と広岡監督は訴える。

今や打撃爆発でチームの大黒柱になっている両助っ人に強く注意するわけもにもいかず苦慮している。日米の国情の違いでグランドボーイまでやりかねないジュニアを規制して楽しみを奪うのもなんだか可哀そう。で、いつの間にか見て見ぬふりをしているのが現状なのだ。外野を駆け回るジュニアたちに当たる方が悪いとは言えず困っていたところに今回のコミッショナー通達に球団フロントは「通達はごもっともだけどウチの両外人は納得してくれるかどうか分からない。どうしたものか…」と思案投げ首である。


大台突破
巨人、阪神に続き今シーズンも早々と観客動員100万人の大台を突破した。8月2日の巨人3連戦の初戦で5万5千人を動員し104万5千人となり球団史上三度目となる大台突破となったが、到達ペースは今年が一番早い。球団最多記録は一昨年の136万人だが今のペースを維持できれば140万人は確実で150万人も可能だ。サッシー人気、Aクラス確保など好条件は揃っている。1試合平均2万5千人強は巨人に次ぐリーグ2位。夏休みの終盤にドル箱の巨人戦が控えており「150万人を目指す」と営業サイドの鼻息は荒い。

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