ブレイザー監督の阪神退団を巡っては、スポーツ紙・週刊誌などで様々な記事、それも
トバシに近い根拠の薄い憶測記事がブレイザー本人の沈黙をいい事に乱れ飛びました。
そんな口を閉ざしていたブレイザーが初めて退団までの経緯を誌上で吐露しました。
聞き手 残念ながら退団となってしまいましたが、現在の心境は?
ブレイザ まず色々と話す前に是非、活字を通して誤解を解いておきたい。ある週刊誌に、ヒルトン選手の契約金の一部を
私が懐に入れたとの信じ難い記事が出たが全くの捏造です。さらには、岡田選手がよく打っているから辞めざるを
得ないという無茶苦茶なモノまであった。あまりにも酷い嘘です。
聞き手 言葉の行き違いと言うか誤訳・誤解が多かったですね
ブレイザ いい例が退団会見だった。記者の「いつアメリカへ帰るのか」との問いに、笑いながら冗談で「まだビル(支払い)が
残ってるからね」と未払いのクリーニング代や電気料金の事を言ったら、翌日の新聞には「違約金を要求」となった。
聞き手 退団に至った最大の原因は何ですか?
ブレイザ 新外国人選手獲得に関する事です。チーム状況を考えれば新外国人を獲得する事に反対はしなかった。 ただし
人選に問題があった。掛布が復帰し岡田が二塁に入れば加藤は外野になる。すると外野は加藤・佐野・ラインバック
ルーキーの北村・怪我の癒えた竹之内。この状況に新たな外野手は必要はない。しかもその選定過程が酷かった。
外国人を獲得する際には事前に調査をするのが当然で所属球団の監督から情報を得るのは勿論、その選手を発掘
したスカウトにも接触し技術だけではなく日常生活や性格面を調べる事も必須です。
聞き手 阪神のフロントはしなかった?
ブレイザ したそうですよ(笑)。嘘みたいな話ですけど、阪神のフロントは確かに監督にボウクレア選手の情報を聞いたそうです。
ただしボウクレア選手が所属しているNY・メッツではなく、何故かマリナーズの監督に。もう一人はボウクレア選手の
代理人だそうです。本当の話ですよ、敵チームの監督に何を聞くんでしょうかね?代理人だって都合の悪い情報を
伝える筈はないのに・・・とにかく現場の意見を無視したフロントの介入を許す事は出来ませんでした。
聞き手 ヒルトン選手の処遇は今回の退団と関係はない?
ブレイザ 一部の報道関係者はヒルトンに謝罪すべきだと思う。私は28年間プロ野球生活を送ってきたが、一人の選手に対して
これだけ酷いキャンペーンが行なわれ続けた例を知らない。「打てない・守れない」位なら分かるが「岡田の出場を阻止
する為に獲得した」と報道した事で一部のファンがヒルトン選手の家に「死ね」「家族を殺す」などの脅迫状を送り付ける
事態にまで発展してしまった。
聞き手 ファンが暴徒化した事がありましたね
ブレイザ あれは酷かった。ヒルトンが出場した神宮のヤクルト戦後、球場外の雰囲気が殺気立っていたのでヒルトンは妊娠中の
夫人とは別のタクシーに乗り、夫人は私の車に同乗したんだ。すると両方の車に興奮した阪神ファンが詰め寄って来て
車を蹴り、揺すり、窓ガラスを叩いた。男の私でさえ恐怖を感じたのだから夫人の恐怖はそれ以上だったろう。あれだけ
ファンが興奮するのは、一部の間違った報道に原因があるのだろうとつくずく感じた。
ブレイザー退団後は中西太コーチが昇格しましたが好転はせずチームの低迷は数年 続きました。
ブレイザー監督もある意味被害者。
ヒルトンにも非はないと思います。
恐れ入りますがコチラの写真を私のブログでお借りは出来ませんか ?
私も大のタイガースファンです。
http://blogs.yahoo.co.jp/saigoku_taiga