静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

機関実習 最終調整

2024年09月13日 10時28分12秒 | 実習
9月12日

昨日に引き続き、実習用に設置した大型エンジンをオバーホールします。
仮組したシリンダーヘッド周りのパーツを取付けていきます。


赤阪鐵工所の技術者の皆様に教わりながらの作業です。

技術者の皆様は、注意深く生徒作業を見守っています。

ナットを締める作業でも、緩すぎず、きつすぎず、適正な力加減で締めていきます。
印を付けてから締め付けの作業に入ります。

クランク部も確認をします。

全てのパーツを取付けた後に、試運転を行いました。
無事に、正常運転できました。

安全に分解、清掃、組立、試運転を行うことができました。
赤阪鐵工所の皆様、ありがとうございました。
午後の工場見学もお願いします。

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機関実習 分解と清掃

2024年09月13日 09時47分43秒 | 実習
9月11日

実習用に設置した大型エンジンをオバーホールします。
当学園のエンジンは、数百トン規模の漁船に積まれたものと同規模です。
エンジンを作った赤阪鐵工所の技術者の方たちに教えを受けながら分解していきます。


低速回転で馬力を出せる4ストロークディーゼルエンジンです。
エンジンの上部にあるシリンダー周りを分解します。
シリンダーは、燃料を噴射して、爆発させ、ピストンに力を与えて上下運動をさせる場所です。


シリンダーヘッドを外します。
シリンダーヘッドには吸気口と排気口、それぞれのバルブがあります。

シリンダーヘッドを外した状態



これらを分解していき、パーツごとに清掃し、異常が無いかを確認します。


シリンダーから取り出したピストンです。
こちらも清掃と異常の確認をします。


清掃した部品を戻して組み立てます。
この一連の作業をシリンダーごとに繰り返します。


クランク部も確認します。


清掃作業です。
油まみれになりましたね。
油汚れ用の石鹸でしっかり洗ってくださいね。

今日は分解、清掃及び仮組立が終了です。

大型エンジンなので迫力がありましたね。
明日は、細かなパーツを組み立てていき、エンジンが再び動くように細部の調整をします。
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ハネとバケ バケ編

2024年09月11日 11時37分08秒 | 実習
9月10日
「かつお一本釣り実習で使う」をバケ作っています。
バケとは、かつお一本釣りで使う疑似餌のことで、返しのない針に鳥の羽根をつけたものです。


写真の上にある釣針に鳥の羽根などをつけていきます。
工程ごとのできあがりを写しています。
一番下のものが完成したものです。


先生から、注意事項などの説明を受けます。

作り方の模範が示されます。


釣針や羽根を取り出します。


最初の工程を行っています。

次は羽根を付ける工程にうつります。

羽根が束ねてあるものを壊さないように釣針に付けます。
生徒諸君は、興味を持って聞いています。

バラバラになった羽根。。。。。
先生が直していきます。
手慣れていますね。

出来栄えを確認してもらいます。
残念ながら、締め付けが弱くやり直しとなる場合もありました。


自分の作った道具で、大きなかつおが釣れると良いですね。
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ハネとバケ ハネ編

2024年09月11日 11時16分49秒 | 実習
9月9日
11月中旬からの航海実習のハイライトの一つである「かつお一本釣り実習」で使うハネを作っています。
ハネとは、かつお一本釣りで使う竿のことです。
既製品の竿に、釣り糸をつなげる部分(カンザシ)と持ち手部分(テドコ)をつけます。


テドコを仕上げていきます。

先生に教わりながら完成させました。

出来栄えを確認してもらいます。
全員がハネを完成させました。

早く終わった生徒はテカギの持ち手部分を作っています。


ハネと同じ手順で仕上げていきました。

自分の手で仕上げた道具は良いですね。
明日からは、バケづくりです
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膨張式救命いかだ講習

2024年07月22日 13時29分28秒 | 実習
7月17日
もしも海難事故に遭遇した場合の命を守るツールの一つである膨張式救命いかだ(以下救命いかだとします)の講習を行いました。
救命いかだの修理や販売を行う会社の方を招き、救命いかだの役割と歴史(変遷)、法的な位置づけ、構造や艤装品などを丁寧に解説していただきました。さらに、小川港において実際に救命いかだを膨らませ、着衣のまま海から乗り込むなどの実地訓練も行いました。


救命いかだの使用方法や艤装品について講義を受けます。
写真の左に写っている白いものが、格納された状態の救命いかだです。

艤装品の一つである救難食料と救命水を実際に味わいます。
美味しかったかな?

午後からは小川港での訓練です。

救命胴衣にヘルメット、安全第一です。
救命胴衣を着衣していない生徒は、足の怪我があるため陸上でできる訓練のみに参加です。
着衣に長靴。。。。。 履いたまま海に入ると想定以上に邪魔な存在です。

救命浮環(救助用の浮き輪)の使い方の訓練です。
水に落ちた者を陸に引き寄せます。
救命胴衣のありがたさは如何でしたでしょうか?
身体が浮くと安心しますね。
救難信号を出す訓練です。
着火と救難信号を発する訓練です。
いよいよ、救命いかだを海に出します。


格納していた筏を海に入れます。
写真のように徐々に膨張していかだの形となります。
徐々にと書きましたが、時間としては”あっという間”です。

着衣水泳は、想像以上に難しい。
救命いかだに近づくのにも苦労します。
長靴は脱いでの訓練です。

着衣で泳ぐこと、実際に経験することがとても重要です。
救命いかだに乗り込んでいる間も、放流者の救助、いかだに入った水を掻き出す、いかだの床部分の空気室への送気などの必要な行動を訓練しました。
全ての訓練が終わり陸にあがります。
海に入った生徒諸君はずぶ濡れです。
先生方に御挨拶をして講習会は終了です。

海での救命いかだの訓練は、全国的にも珍しい取組です。
救命いかだを使用しない状況が最も良いのですが、使わざるを得ない場合に備えての実践的な訓練ができました。
生徒諸君の感想は、着衣水泳が響いたのか「疲れたー」の一言が最も聞かれました。

講習をしていただいた皆様、ありがとうございました。
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