静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

ハネとバケ ハネ編

2024年09月11日 11時16分49秒 | 実習
9月9日
11月中旬からの航海実習のハイライトの一つである「かつお一本釣り実習」で使うハネを作っています。
ハネとは、かつお一本釣りで使う竿のことです。
既製品の竿に、釣り糸をつなげる部分(カンザシ)と持ち手部分(テドコ)をつけます。


テドコを仕上げていきます。

先生に教わりながら完成させました。

出来栄えを確認してもらいます。
全員がハネを完成させました。

早く終わった生徒はテカギの持ち手部分を作っています。


ハネと同じ手順で仕上げていきました。

自分の手で仕上げた道具は良いですね。
明日からは、バケづくりです
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釣り込み訓練

2024年09月06日 15時52分52秒 | 訓練
9月5日

かつお一本釣り漁業実習に向けて、漁業実習に使う”バケ”と呼んでいる疑似餌の製作と並行して、かつおを釣り上げる訓練”釣り込み”を始めました。

釣り込みは、生徒が作ったハネ竿から伸びる釣り糸に付けたロープを束ねた”かつお”を模した重りを釣り上げる訓練です。
重りの大きさを変えることが釣り上げる”かつお”の大きさの差になり、本物を釣り上げる前に、ハネ竿の使い方をイメージしやすい訓練です。

写真に写る黒い筒状のものが”かつお”を模した重りとなります。
学園の裏手を流れる黒石川を海に見立て、川の護岸を船のデッキと想定しています。
最初は、4~5kg程度の”かつお”をイメージした軽い重りで行いました。
これは、難なく釣り上げられましたね。

10kgを超える”かつお”を釣る訓練もしました。
2つ合わせた重りを2本の竿で釣り上げます。

重りを川に入れます。
2本の竿から伸びる釣り糸が、2つを束ねた重りにつながっています。


こちらは。。。。苦戦していました。

竿のしなりなどをイメージしながら、トレーニングをしましょう。
大型の”かつお”を釣るための準備を頑張りましょう。

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清水地区施設見学

2024年09月05日 10時10分28秒 | 研修・見学
9月4日
フェルケール博物館と三保造船所を見学しました。

○ フェルケール博物館
清水港湾資料館が1991年にフェルケール博物館として新たに開館した博物館です。
清水港の歴史、和船の造船技術、輸出用茶箱と欄字など、清水港にゆかりのある展示内容となっています。
また、清水地域で発展した缶詰産業に関する展示も併設された缶詰記念館にあります。
記念館は、清水食品(株)の設立当時の本社社屋が活用されており、缶詰アートなどを楽しむことができます。
興味のある方は「フェルケール博物館」で検索してくださいね。

○ 三保造船所
まぐろはえ縄漁船やかつお一本釣り漁船などの遠洋漁船、水産高校などの実習船、県の調査船といった数百トン規模の大型船舶を建造している造船所です。
水産・海洋技術研究所の「駿河丸」もここで建造されています。
新船建造以外にも、定期的に点検・修理を行うドックも行っています。


船ができるまでの工程や見学における注意点などの講義を受けました。


材料となる鋼板です。
造船所内の見学は、安全確保ためヘルメット及び安全靴の着用が必須です。
生徒諸君もこれらを着用しています。


これを設計図通りの大きさに切り分けます。
設計図通りとなった鋼板は、必要に応じて曲げ加工され、組立てていきます。
船を複数のブロックにわけて、ブロックごとに組立てられます。
曲げ加工や溶接による鋼板の変化を織り込んで設計され、鋼板が切られていることがわかる場所です。
すごい技術ですね。


船の形となるようにブロックをつなぎ合わせたり、エンジンなどの主要な機関を搭載したり、塗装を施したりを行う場所です。船台と呼ばれています。
また、ドックでの点検・修理や塗装なども船台で行われます。
今回は、ドックが行われている船台を見学しました。
見学はここまでです。


新船が引き渡されるまでには、いくつかの工程が残っています。
船に必要な様々な装置などを搭載し航海ができるようします。
その後、海上での試運転を行い、設計通りの性能がでているかなどを確認します。
問題が無ければ船主に引き渡されます。


大型漁船の美しい曲線が人の手によって作り出されているところなど、普段は見ることのできないものを見学させていただきました。
三保造船所の皆様、ありがとうございました。
生徒諸君は、「すごい」、「驚いた」など、技術の高さとスケールの大きさに心を打たれたようです。
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防災訓練

2024年09月03日 10時06分00秒 | 訓練
9月2日

台風10号により1週間ほど断続的に続いた豪雨で、鉄道の運休や道路の通行止めなど社会生活に大きな影響がありました。
土砂崩れなどの大きな被害の報告がされており、被災された方々にお見舞いを申し上げます。被災された地域の一日でも早い復興をお祈りしています。


静岡県地震防災センターの見学などで得た防災に関する知識を生かした訓練を行いました。
先生から訓練内容などの説明を受けた後、傷病者の安全確保や津波からの避難を訓練しました。

・ 傷病者の移動
傷病者の安全確保には、危険な場所から安全性が確保された場所に移動する必要があります。
そこで、3種類の移動方法を訓練しました。


最初に、人力のみでの移動訓練をします。
傷病者役の生徒を落とさないようにしっかりと抱えて運びます。

次に、毛布や丈夫な棒を使ってタンカを作り、傷病者役の生徒を乗せて運びます。
今回は、毛布と竹の棒でタンカを作りました。


最後に、椅子を使った方法を訓練しました。
傷病者役の生徒を椅子に座らせてから運びます。
人を運ぶのは、気を遣うし重いしと大変だったと思います。


・ 津波避難
実習船での演習が終わり上陸した後に地震が発生した想定で、素早く非難場所に移動する訓練を行いました。
実際には、校門から宿泊棟4階までを移動する訓練で、どの程度の時間を要するかを体感します。


安全が確保できている状況であれば、走って目的地に急ぎます。
生徒諸君の移動に要した時間は、40秒から1分程度でした。
夏の暑い時期に合羽を着用して走るのはキツかったですね。
走れない状況だと、計測した時間以上にかかります。
今回の訓練での時間をベースに、様々な条件での時間を考えておいてくださいね。
例えば,学園周辺であっても、小川市場など津波避難タワーがある場合に、どこに避難するのが安全なのかを考えてください。
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静岡県地震防災センター見学

2024年09月02日 11時53分10秒 | 研修・見学
8月28日

インストラクターさんの案内で、静岡県地震防災センターの施設を見学しました。
地震防災センターは、地震がおこる仕組みや揺れの体験装置、津波の発生原理や速度・高さなどのほか、これらの災害に対する備えについてわかりやすく学べる施設です。


最初に、大規模地震が起こる原因とされる地球にあるプレートの状況を学びました。
日本付近には、北米プレート、ユーラシアプレート、フィリピンプレート及び太平洋プレートの4つのプレートがあることを学びました。
また、年月をかけてプレート同士がぶつかり合うことで蓄積されたエネルギーが一気に解放されることで大規模地震が発生することを学びました。
さらに、大規模地震はプレートの境界付近で数多く発生していることも学びました。


大規模地震が発生した場合の揺れかたを体験しました。
生徒諸君は、揺れに対応した動きをとっていました。若いですね。
体験した機械よりも大きく揺れる場合もありえるので、大丈夫だと思わずに、揺れた場合の対処を想定してくださいね。


津波について学びました。
津波は、想像以上に早い速度で、その力はとても大きなものです。
津波の襲来が想定される地域では、地震の揺れがおさまったら安全を確保しつつ、安全な場所に迅速に避難することが重要です。

当学園の宿泊棟は、想定される大規模地震に耐える構造と津波よりも高いフロアがある津波避難ビルとなっています。
もしも大規模地震が発生した場合には、宿泊棟の4階に逃げてください。
食料や水の備蓄も準備してありますので、その時は落ち着いて行動しましょう。
普段からイメージトレーニングをしておきましょう。

南海トラフ地震についての講義を受けました。
地震がいつ来るのかについて正確に予知する技術はありません。
しかし、いつかは発生すると考えられています。
そこで、常日頃から、万が一の際の備えが重要となります。
自分の事として考えてくださいね。

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