9月4日
フェルケール博物館と三保造船所を見学しました。
○ フェルケール博物館
清水港湾資料館が1991年にフェルケール博物館として新たに開館した博物館です。
清水港の歴史、和船の造船技術、輸出用茶箱と欄字など、清水港にゆかりのある展示内容となっています。
また、清水地域で発展した缶詰産業に関する展示も併設された缶詰記念館にあります。
記念館は、清水食品(株)の設立当時の本社社屋が活用されており、缶詰アートなどを楽しむことができます。
興味のある方は「フェルケール博物館」で検索してくださいね。
○ 三保造船所
まぐろはえ縄漁船やかつお一本釣り漁船などの遠洋漁船、水産高校などの実習船、県の調査船といった数百トン規模の大型船舶を建造している造船所です。
水産・海洋技術研究所の「駿河丸」もここで建造されています。
新船建造以外にも、定期的に点検・修理を行うドックも行っています。
船ができるまでの工程や見学における注意点などの講義を受けました。
材料となる鋼板です。
造船所内の見学は、安全確保ためヘルメット及び安全靴の着用が必須です。
生徒諸君もこれらを着用しています。
これを設計図通りの大きさに切り分けます。
設計図通りとなった鋼板は、必要に応じて曲げ加工され、組立てていきます。
船を複数のブロックにわけて、ブロックごとに組立てられます。
曲げ加工や溶接による鋼板の変化を織り込んで設計され、鋼板が切られていることがわかる場所です。
すごい技術ですね。
船の形となるようにブロックをつなぎ合わせたり、エンジンなどの主要な機関を搭載したり、塗装を施したりを行う場所です。船台と呼ばれています。
また、ドックでの点検・修理や塗装なども船台で行われます。
今回は、ドックが行われている船台を見学しました。
見学はここまでです。
新船が引き渡されるまでには、いくつかの工程が残っています。
船に必要な様々な装置などを搭載し航海ができるようします。
その後、海上での試運転を行い、設計通りの性能がでているかなどを確認します。
問題が無ければ船主に引き渡されます。
大型漁船の美しい曲線が人の手によって作り出されているところなど、普段は見ることのできないものを見学させていただきました。
三保造船所の皆様、ありがとうございました。
生徒諸君は、「すごい」、「驚いた」など、技術の高さとスケールの大きさに心を打たれたようです。