道内の公立学校教員と元教員による展覧会。
公募展会員クラスのメンバーに加え、昨年の北海道教職員美術展入選(特選)者が招待されて、ひとり1点ずつ出品している。
部門は、絵画、彫刻、工芸、書道、写真の5部門。
絵画では、板谷諭使さん(全道展会員)があいかわらずユーモラスで独特な雰囲気の漂う大作を出品している。右側に車いすの子供がいるが、どこかのんきでとぼけている。
この数年、写実的な風景画を出品していた今本哲夫さん(新道展会員)は、ひさしぶりに、色斑をちりばめた抽象的な作風の絵を出していた。
斎藤洪人さん(全道展会員)の作は2004年のもの。ほとんど抽象画のような風景画。
山崎亮さん(道展会員)は、この数年空から見た風景や飛行機が飛んでいる光景を絵にしているが、今回、青空を飛んでいるのは零戦である。
ふだんからメッセージ性のある絵を描く人でないだけに、よけいに、平和を思う気持ちが伝わってくる。
鵜沼人士さんがいないのがさびしいな。
彫刻はわずか2点。
山下嘉昭さん(道展会員)はいつもながらシャープ。とても木彫とは思えない。
工芸はすべて陶芸で4点。
書道は15点で、例年いちばん多くて、見ごたえもある。
土井一剛さん(招待)のかなが目を引いた。どこがよいのか、具体的に指摘することはむずかしいが、気品と力が伝わってくる。
先ごろ、道立近代美術館で個展をひらいた中野北溟さん(日展会員)は、飾り気のない太い筆で「人間力」と書き、中野層雲さん(道書道展会員)は良寛の詩をとりあげた。良寛風の、力がほどよく抜けた運筆である。
羽毛蒼洲さん(同)は淡墨の美を追究し、東志青邨さん(同)は気合いと調和を両立させたような作品だと思った。
出品作は次の通り。
絵画
浅野「里・憶」60×90
板谷諭使「白い日」F150
今本哲夫「北の心象」F50
江川博「無題」S80
香取正人「奈良の古道」F100
香西富士夫「会話=む・ん」F100
北山寛一「朝の光」F30
合田典史「街角から」F100
後藤和司「'09風景 I」S60
斎藤洪人「ニセコの春」S100
坂口清一「遠い季節」F130
佐藤吉五郎「憩いの風景」F100
鈴木秀明「映」F100
種市誠次郎「浮遊 B」F100
坂東宏哉「earth」140×150
山崎亮「帰還すること能わず(沖縄 II)」S100
彫刻
本田俊明「S嬢座像」31×46×79
山下嘉昭「譜-43」70×37×29
工芸
金田隆史「晩秋」40×40×33
冨所義之「旅の記憶」36×36×47
中畑洋「降雪図」45×45×52
山本恒雄「飾り大土瓶「I」」46×35×83
書道
石原北陽「星野富弘詩」70×137
清兼孝生「帰一」70×70
草野智大「この一瞬」小渕健太郎の詩より 70×135
佐々木信象「散」68×70
須田廣充「富士山より」草野心平詩 150×70
関井博「羅馬の騎士」70×135
高橋祥雲「真澄」70×135
土井一剛「吉野行幸」70×135
中野層翠「良寛の詩 嗚咽不能道杖〓複帰来」90×90 (〓は、宋の上にたけかんむり)
中野北溟「人間力」47×138
野中竹峰「菜根譚」140×35
羽毛蒼洲「山気」164×68
東志青邨「月圓心」240×60
東方郁夫「白龍」120×90
松山朴羊「般若」140×80
矢橋寿心「燕喜」70×135
写真
小北敏明「ヒャッホー」64×53
小林範嗣「明けの明星」全紙
高橋和幸「憩い」全紙
傳法喜代志「FACE」全紙
藤井薫「小雪に舞う」全紙
三原和廣「初秋の裾合平」全紙
武藤省吾「無情な雨」全紙
森哲「夏の香り」全紙
2009年11月3日(火)-8日(日)10:00-6:00(最終日-4:00)
ギャラリー大通美術館(中央区大通西5、大五ビル 地図A)
■第5回
■第4回
■第1回
=以上画像なし
公募展会員クラスのメンバーに加え、昨年の北海道教職員美術展入選(特選)者が招待されて、ひとり1点ずつ出品している。
部門は、絵画、彫刻、工芸、書道、写真の5部門。
絵画では、板谷諭使さん(全道展会員)があいかわらずユーモラスで独特な雰囲気の漂う大作を出品している。右側に車いすの子供がいるが、どこかのんきでとぼけている。
この数年、写実的な風景画を出品していた今本哲夫さん(新道展会員)は、ひさしぶりに、色斑をちりばめた抽象的な作風の絵を出していた。
斎藤洪人さん(全道展会員)の作は2004年のもの。ほとんど抽象画のような風景画。
山崎亮さん(道展会員)は、この数年空から見た風景や飛行機が飛んでいる光景を絵にしているが、今回、青空を飛んでいるのは零戦である。
ふだんからメッセージ性のある絵を描く人でないだけに、よけいに、平和を思う気持ちが伝わってくる。
鵜沼人士さんがいないのがさびしいな。
彫刻はわずか2点。
山下嘉昭さん(道展会員)はいつもながらシャープ。とても木彫とは思えない。
工芸はすべて陶芸で4点。
書道は15点で、例年いちばん多くて、見ごたえもある。
土井一剛さん(招待)のかなが目を引いた。どこがよいのか、具体的に指摘することはむずかしいが、気品と力が伝わってくる。
先ごろ、道立近代美術館で個展をひらいた中野北溟さん(日展会員)は、飾り気のない太い筆で「人間力」と書き、中野層雲さん(道書道展会員)は良寛の詩をとりあげた。良寛風の、力がほどよく抜けた運筆である。
羽毛蒼洲さん(同)は淡墨の美を追究し、東志青邨さん(同)は気合いと調和を両立させたような作品だと思った。
出品作は次の通り。
絵画
浅野「里・憶」60×90
板谷諭使「白い日」F150
今本哲夫「北の心象」F50
江川博「無題」S80
香取正人「奈良の古道」F100
香西富士夫「会話=む・ん」F100
北山寛一「朝の光」F30
合田典史「街角から」F100
後藤和司「'09風景 I」S60
斎藤洪人「ニセコの春」S100
坂口清一「遠い季節」F130
佐藤吉五郎「憩いの風景」F100
鈴木秀明「映」F100
種市誠次郎「浮遊 B」F100
坂東宏哉「earth」140×150
山崎亮「帰還すること能わず(沖縄 II)」S100
彫刻
本田俊明「S嬢座像」31×46×79
山下嘉昭「譜-43」70×37×29
工芸
金田隆史「晩秋」40×40×33
冨所義之「旅の記憶」36×36×47
中畑洋「降雪図」45×45×52
山本恒雄「飾り大土瓶「I」」46×35×83
書道
石原北陽「星野富弘詩」70×137
清兼孝生「帰一」70×70
草野智大「この一瞬」小渕健太郎の詩より 70×135
佐々木信象「散」68×70
須田廣充「富士山より」草野心平詩 150×70
関井博「羅馬の騎士」70×135
高橋祥雲「真澄」70×135
土井一剛「吉野行幸」70×135
中野層翠「良寛の詩 嗚咽不能道杖〓複帰来」90×90 (〓は、宋の上にたけかんむり)
中野北溟「人間力」47×138
野中竹峰「菜根譚」140×35
羽毛蒼洲「山気」164×68
東志青邨「月圓心」240×60
東方郁夫「白龍」120×90
松山朴羊「般若」140×80
矢橋寿心「燕喜」70×135
写真
小北敏明「ヒャッホー」64×53
小林範嗣「明けの明星」全紙
高橋和幸「憩い」全紙
傳法喜代志「FACE」全紙
藤井薫「小雪に舞う」全紙
三原和廣「初秋の裾合平」全紙
武藤省吾「無情な雨」全紙
森哲「夏の香り」全紙
2009年11月3日(火)-8日(日)10:00-6:00(最終日-4:00)
ギャラリー大通美術館(中央区大通西5、大五ビル 地図A)
■第5回
■第4回
■第1回
=以上画像なし