
現展は現代美術家協会の略称ですが、いわゆる現代アートの団体公募展ではなく、平面、写真、立体、工芸の各部があります。
今回は、東京の国立新美術館で開かれた第80回現展に出品した道内作家をはじめ、本部からの賛助出品、盛岡など在住の道内出品者、現展の岩手・北海道作家を中心とした「AXIS NORTH」の出品者ら、多彩な顔ぶれの18人が参加しています。
冒頭画像、右側は細川久美子さん(札幌)「IRODORI・煌」。
染織和紙によるもので、発色が美しいです。
左側は新堀元太さん(石狩管内当別町)「in vain」。
目録には「プリント」とありますが、コンピュータグラフィックスだと思います。
コントラストが効いたモノクロの画面と、それとは反対の抑制的な色の用い方がすてきです。
今年、会員に推挙されました。

左は写真の杉村佳奈さん(札幌)「streetsnap_session」。
題の通り、市内中心部でのストリートスナップで、モデルさんがいるモノクローム写真です。
通りの反対側からの撮影で、きちんと水平が出ていること、影が黒くつぶれず、また明るい部分が白く飛んでいません。都市の躍動的な性質を感じさせつつ雑に流れないところが、好感が持てます。会友推挙となりました。

右端は高橋満希子さん(札幌)「nostalgia」。
禿頭が転がっていたり、とにかく要素てんこ盛りの楽しくも不思議な絵。会友推挙。
そのとなりは茂木有加利さん(東京)「ミジンコの里帰り」。20号油彩です。
「AXIS NORTH」枠で出品しているのが、高橋弘子さん(札幌)「竜」(右)と、楓月まなみさん(同)「光芒1」と「光芒2」。
「竜」は、ありがちな全体像ではなく、胴体のうろこに着目した異色作。
「光芒」は抽象画ですが、炎のようにも太陽のプロミネンスのようにも見えて、エネルギーを感じさせます。
ほかに、札幌の井川浩さん、小屋畑拓さんらも出品しています。
ところで「第80回」というのは計算が合わないと思っていたのですが(昭和20年にはほぼすべての美術展が中止になっている)、戦後すぐに、戦前にあった三つの団体が合体し、その際に各団体の回数を合算して、第5回からスタートしているとのことでした。
2024年9月17日(火)~22日(日)午前10時~午後6時(最終日~4時)
GALLERY ESSE ギャラリーエッセ(札幌市北区北9西4)=モスバーガーのすぐ北側
□現代美術家協会 http://art-genten.com/index.html
高橋弘子さん公式サイト https://hirokotakahashi.net/
X(twitter) @harutoki_k
過去の関連記事へのリンク
■細川久美子展「IRODORI 色波」 (2023)
■素材としての写真拡張展 写真か? vol.2 (2022)=新堀さん出品
■AXIS NORTH (2019)
■細川久美子 和紙染色アート展(2017)
■皆響展 (2017年3月、画像なし)
■第36回現展北海道支部展 (2007、画像なし)
■現展第31回北海道支部展(2002、画像なし)
■高橋弘子第23回個展 『眇めつ(すがめつ)』(2024年2月19日〜3月18日、札幌)
高橋弘子作品展「野流」(2023)
■高橋弘子第18回個展『わたしを忘れないで』 (2022)
■高橋弘子第12回個展『幻の椅子ーテレビとバナナとブーメランー』 (2017年10月)
■高橋弘子第11回個展『たぶん世界に私しかいない』(2017年5月)
■高橋弘子第8回個展『DAMAGED』 (2016)
■高橋弘子第2回個展「Subjective observation」(2015)
■楓月まなみ展「空(くう)より花咲きいでて、一条の光」 (2024年5月2ー15日、深川)
■つらなるかたち Fractal Odyssey (2023年11月25日~12月3日、札幌)
まるまるもりもり
■楓月まなみ展「ときめきをときはなして」 (2022年11月2~7日、札幌)
■第64回新道展 (2019)
■第3回 バックボックス展 (2019)
■AXIS NORTH (2019)
・地下鉄南北線「北12条駅」から約350メートル、徒歩5分
・JR札幌駅北口から約400メートル、徒歩5分
・地下鉄東豊線「北13条東駅」から約950メートル、徒歩14分
今回は、東京の国立新美術館で開かれた第80回現展に出品した道内作家をはじめ、本部からの賛助出品、盛岡など在住の道内出品者、現展の岩手・北海道作家を中心とした「AXIS NORTH」の出品者ら、多彩な顔ぶれの18人が参加しています。
冒頭画像、右側は細川久美子さん(札幌)「IRODORI・煌」。
染織和紙によるもので、発色が美しいです。
左側は新堀元太さん(石狩管内当別町)「in vain」。
目録には「プリント」とありますが、コンピュータグラフィックスだと思います。
コントラストが効いたモノクロの画面と、それとは反対の抑制的な色の用い方がすてきです。
今年、会員に推挙されました。

左は写真の杉村佳奈さん(札幌)「streetsnap_session」。
題の通り、市内中心部でのストリートスナップで、モデルさんがいるモノクローム写真です。
通りの反対側からの撮影で、きちんと水平が出ていること、影が黒くつぶれず、また明るい部分が白く飛んでいません。都市の躍動的な性質を感じさせつつ雑に流れないところが、好感が持てます。会友推挙となりました。

右端は高橋満希子さん(札幌)「nostalgia」。
禿頭が転がっていたり、とにかく要素てんこ盛りの楽しくも不思議な絵。会友推挙。
そのとなりは茂木有加利さん(東京)「ミジンコの里帰り」。20号油彩です。

「AXIS NORTH」枠で出品しているのが、高橋弘子さん(札幌)「竜」(右)と、楓月まなみさん(同)「光芒1」と「光芒2」。
「竜」は、ありがちな全体像ではなく、胴体のうろこに着目した異色作。
「光芒」は抽象画ですが、炎のようにも太陽のプロミネンスのようにも見えて、エネルギーを感じさせます。
ほかに、札幌の井川浩さん、小屋畑拓さんらも出品しています。
ところで「第80回」というのは計算が合わないと思っていたのですが(昭和20年にはほぼすべての美術展が中止になっている)、戦後すぐに、戦前にあった三つの団体が合体し、その際に各団体の回数を合算して、第5回からスタートしているとのことでした。
2024年9月17日(火)~22日(日)午前10時~午後6時(最終日~4時)
GALLERY ESSE ギャラリーエッセ(札幌市北区北9西4)=モスバーガーのすぐ北側
□現代美術家協会 http://art-genten.com/index.html
高橋弘子さん公式サイト https://hirokotakahashi.net/
X(twitter) @harutoki_k
過去の関連記事へのリンク
■細川久美子展「IRODORI 色波」 (2023)
■素材としての写真拡張展 写真か? vol.2 (2022)=新堀さん出品
■AXIS NORTH (2019)
■細川久美子 和紙染色アート展(2017)
■皆響展 (2017年3月、画像なし)
■第36回現展北海道支部展 (2007、画像なし)
■現展第31回北海道支部展(2002、画像なし)
■高橋弘子第23回個展 『眇めつ(すがめつ)』(2024年2月19日〜3月18日、札幌)
高橋弘子作品展「野流」(2023)
■高橋弘子第18回個展『わたしを忘れないで』 (2022)
■高橋弘子第12回個展『幻の椅子ーテレビとバナナとブーメランー』 (2017年10月)
■高橋弘子第11回個展『たぶん世界に私しかいない』(2017年5月)
■高橋弘子第8回個展『DAMAGED』 (2016)
■高橋弘子第2回個展「Subjective observation」(2015)
■楓月まなみ展「空(くう)より花咲きいでて、一条の光」 (2024年5月2ー15日、深川)
■つらなるかたち Fractal Odyssey (2023年11月25日~12月3日、札幌)
まるまるもりもり
■楓月まなみ展「ときめきをときはなして」 (2022年11月2~7日、札幌)
■第64回新道展 (2019)
■第3回 バックボックス展 (2019)
■AXIS NORTH (2019)
・地下鉄南北線「北12条駅」から約350メートル、徒歩5分
・JR札幌駅北口から約400メートル、徒歩5分
・地下鉄東豊線「北13条東駅」から約950メートル、徒歩14分