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越後湯沢を拠点にする●大地の芸術祭2024への旅(6)

2024年09月20日 07時59分59秒 | 越後妻有・大地の芸術祭2006/2024
(承前)

 国内最大級のアート・イベント「 越後妻有 (えち ご つ ま り)アートトリエンナーレ 大地の芸術祭」の会場は、新潟県十日町市と津南町です。
 越後湯沢(新潟県湯沢町)は会場ではありません。
 地図を見るとわかると思いますが、首都圏から鉄路で訪れる人は、上越新幹線を越後湯沢で降り、在来線の上越線に乗り換え、さらに六日町駅(南魚沼市)で「ほくほく線」に乗り換えて、メイン会場のある十日町市を目指す人が多いと推察されます。ここを拠点にして、レンタカーを借りたり、ツアーバスに乗ったりして、山あいに点在する会場を巡るのです。



 しかし、筆者は準備の遅れもあり、十日町・津南に泊まることをあきらめて、ネットでテキトーに宿を探してしまいました。
 ガイドブックがおすすめするような宿はとっくに予約が埋まっているか、さもなければ、1泊3万円とかの表示が出ていました。
 
 越後湯沢の一帯は、関東甲信越を代表するスキーリゾートであり、宿泊施設はたくさんあります。
 レンタカー事業者も十日町より多いです。

 越後湯沢のある谷と、十日町・津南の谷は直線距離で10キロほどです。
 これは近いと思いきや、谷と谷の間に千メートル級の山脈がそびえており、感覚的には毎日朝晩、北見峠を越えているようなものでした。
 正直、少しつらかった。もし次回行くことがあれば、もうすこし綿密に作戦を立てることにしたいです。
 
 
 越後湯沢駅にも「いらすとや」が進出していました。
 
 
 冒頭画像にあるようなバナーが駅の天井からたくさんさがっていて、現地近くに来たのだなという気分は高まります。
 駅構内の一角に案内所があり、パスポート(4500円)があるかを尋ねたら、現金ならということだったので、購入しました。
 どうやら閉店間際だったようです。
 
 パスポートも前売りなら3500円でした。
 これがあると、だいたいの所にフリーパスで入れます。個々の施設で入場料を払って入ることも可能ですが、その都度400円前後がかかります。

 パスポートはスタンプラリーの台帳も兼ねています。
 PETボトルを切って、ひもで吊り下げたシヤチハタのスタンプを収め、施設の入り口に設置しておく―というスタイルは、北川フラムさんがかかわっている千葉県の100年後芸術祭や茨城の県北芸術祭でも見たような気がします。
 
 
 新幹線駅のならいで、コンコースや改札、売店などは2階にあります。
 1階に降りると、広いスペースにスキー客用のロッカーがたくさん並んでいました。
 もちろん、筆者が通ったときは、がらんとしていました。

 天井の大きな時計も含め、なんとなく国鉄末期の雰囲気が漂います。
 いまも若者は列車に乗ってスキーに行くのだろうか。なんとなく、そんな時代ではないような気もします。
 
 
 翌朝撮った、越後湯沢駅の東口です。

 筆者はこのあと、附近に唯一あるコンビニエンスストアであるセブンイレブンに入り、エアドゥのプランにお金を払い込みました。
 ローソンとやり方が全然違い非常に戸惑いましたが、セブンのカウンターの女性も詳しそうな人に電話をかけるなど親身に対応してもらい、無事に入金できました。

 なんのプランかというと、エアドゥがタイムセールをしていたので、まんまとのっかってまた来月、東京に行くんですよ。
 安い日程の航空券を抑えてから、どの美術館に行くか考えるという、いささか本末転倒なふるまいです。

 われながら、もう少し落ち着いたほうがいいように感じるのですが…。
 
 
 宿は駅から徒歩10分ほどのところにある和風の旅館。
 朝食つきプランで1万ちょっとでした。
 
 じつにオーソドックスな旅館で、靴は玄関で脱ぎます。
 ふとんはすでに敷いてありました。
 
  
 この宿で良かったのは、温泉です。
 洗い場が五つという小さな浴場で、浴槽は一つ。また、露天風呂もあります。
 泉質も無色透明で特に記すこともないのですが、午後10時台に筆者が入ってから出るまで、完全独占状態でした。

 筆者もこれまでいろんな温泉に出かけていますが、これほどあずましい(北海道弁)思いをしたことは一度もありません。
 
 
 夕食のないプランにしてしまったため、先ほどのセブンで食料やビールを適当に買い込みました。
 サッポロビールから新潟県限定の缶ビールが発売されています。

 宿で食べながら、あす以降の旅程を練るのです。
 何を見てまわるのか、まだ予定をたてていないのですから、信じられないほどの泥縄です。

 さすがに自分でも2日目以降が思いやられるのでした…。
 
 
 翌朝、9月13日、朝食を食べて出発です。




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