10月19日の夜、北の大地で革新的な文化創造や優れた感性に満ちあふれた現代的な作品づくりをしている表現者や団体におくる「北の聲アート賞」の贈呈式が、札幌・中島公園の豊平館で行われました。
文化塾「サッポロ・アートラボ」が主催し2012年に始まったもので、途中コロナ禍で一時中断し、今年が10回目となります。行政や公的団体の補助を受けず、スポンサー企業を募り、受賞者に贈っています。「声」の正字を用いている理由はわかりません。
筆者は初めて贈呈式に呼ばれ、のこのこと手ぶらで出席してきました。昨年まではこの賞とは接点がなく、招かれた理由もわかりませんが、このブログで紹介してほしいということだったのであれば、たいへん遅れてしまったことをおわびいたします。
さて、今回の受賞者は次の通りです。
・きのとや賞 花崎皐平(文学)
・ビルダップ賞 山本泰子(音楽)
・アウラ賞 川村弥恵子(建築)
・ハルニレ賞 澁谷健一(演劇)
・書の美賞 吉田敏子(書道)
・審査員特別賞 田崎謙一(美術)
ちなみに現在の選考委員は、八木幸三(委員長)、柴橋伴夫(副委員長)、飯塚優子、木下泰男、須田廣充、柴田望の各氏。
いずれも北海道新聞紙上などでお見かけしたことのある方々ですが、筆者が直接存じ上げているのは、詩人・美術評論家の柴橋さんと書家の須田さんだけです。
式ではスポンサーの社長や選考委員から、受賞者にそれぞれ賞状が贈られました。
先の画像は、柴橋さん(左)と画家の田崎さんです。
田崎さんは今年、札幌のギャラリー大通美術館でひさしぶりに開いた大規模な個展(その後、岩見沢、深川に巡回)が高い評価を受けました。
(筆者もことしの札幌のアート界の収穫だと考えていますが、ブログ記事を書いていなくて申し訳ありません)
作家の澤田展人さんや、市立小樽美術館の星田七恵さんらから、受賞者へのお祝いのスピーチがあり、続いて5人がお礼の言葉を述べました(画像は吉田さん)。
なかでも澤田さんは花崎さんに寄せた祝辞は15分を超す熱弁となりましたが、これは理解できました。哲学者・詩人の花崎さんは北大で教えていましたが、全共闘の学生から投げかけられた異議申し立てに呼応するように教壇を去り、その後はアイヌ民族との交流や市民講座などの現場で思想を築き、言葉をみがいてきた人です。花崎さんが北大闘争と向き合い学生たちを弁護していたとき、澤田さんは札幌南高のバリケードの中にいたのですから。
吉田さんは墨象の書家で、この10年ほど非常に精力的に発表を続けています。
川村さんは筆者は存じ上げませんでしたが、北大を卒業して東京の設計事務所に勤め、米国に3年間ほど滞在した後札幌に戻り、おもに住宅設計を手がけています。フォルムや高い断熱性能が評価されているそうです。
最後に山本さんがベートーベンのバイオリンソナタを披露しました。
なお副賞は、陶芸家で北海道陶芸会の代表を務める中村裕さんの「茜雪原四方皿」です。
中村さんは柴橋さんに促されて壇上にのぼり、手短にお祝いを述べ、副賞について話しました。
受賞された皆さま、おめでとうございます。
文化塾「サッポロ・アートラボ」が主催し2012年に始まったもので、途中コロナ禍で一時中断し、今年が10回目となります。行政や公的団体の補助を受けず、スポンサー企業を募り、受賞者に贈っています。「声」の正字を用いている理由はわかりません。
筆者は初めて贈呈式に呼ばれ、のこのこと手ぶらで出席してきました。昨年まではこの賞とは接点がなく、招かれた理由もわかりませんが、このブログで紹介してほしいということだったのであれば、たいへん遅れてしまったことをおわびいたします。
さて、今回の受賞者は次の通りです。
・きのとや賞 花崎皐平(文学)
・ビルダップ賞 山本泰子(音楽)
・アウラ賞 川村弥恵子(建築)
・ハルニレ賞 澁谷健一(演劇)
・書の美賞 吉田敏子(書道)
・審査員特別賞 田崎謙一(美術)
ちなみに現在の選考委員は、八木幸三(委員長)、柴橋伴夫(副委員長)、飯塚優子、木下泰男、須田廣充、柴田望の各氏。
いずれも北海道新聞紙上などでお見かけしたことのある方々ですが、筆者が直接存じ上げているのは、詩人・美術評論家の柴橋さんと書家の須田さんだけです。
式ではスポンサーの社長や選考委員から、受賞者にそれぞれ賞状が贈られました。
先の画像は、柴橋さん(左)と画家の田崎さんです。
田崎さんは今年、札幌のギャラリー大通美術館でひさしぶりに開いた大規模な個展(その後、岩見沢、深川に巡回)が高い評価を受けました。
(筆者もことしの札幌のアート界の収穫だと考えていますが、ブログ記事を書いていなくて申し訳ありません)
作家の澤田展人さんや、市立小樽美術館の星田七恵さんらから、受賞者へのお祝いのスピーチがあり、続いて5人がお礼の言葉を述べました(画像は吉田さん)。
なかでも澤田さんは花崎さんに寄せた祝辞は15分を超す熱弁となりましたが、これは理解できました。哲学者・詩人の花崎さんは北大で教えていましたが、全共闘の学生から投げかけられた異議申し立てに呼応するように教壇を去り、その後はアイヌ民族との交流や市民講座などの現場で思想を築き、言葉をみがいてきた人です。花崎さんが北大闘争と向き合い学生たちを弁護していたとき、澤田さんは札幌南高のバリケードの中にいたのですから。
吉田さんは墨象の書家で、この10年ほど非常に精力的に発表を続けています。
川村さんは筆者は存じ上げませんでしたが、北大を卒業して東京の設計事務所に勤め、米国に3年間ほど滞在した後札幌に戻り、おもに住宅設計を手がけています。フォルムや高い断熱性能が評価されているそうです。
最後に山本さんがベートーベンのバイオリンソナタを披露しました。
なお副賞は、陶芸家で北海道陶芸会の代表を務める中村裕さんの「茜雪原四方皿」です。
中村さんは柴橋さんに促されて壇上にのぼり、手短にお祝いを述べ、副賞について話しました。
受賞された皆さま、おめでとうございます。