（承前）
函館のベイエリアというか、海沿いにある金森赤レンガ倉庫。
これもまた「リノベ」であるが、けっして昔から観光客でにぎわっていたのではなく、経営する金森商船の地道な取り組みがあった。
倉庫は7棟あり、すてきなお店や飲食店が並んでいる。
その一角、Bay Galleryに並んでいたのが、函館出身、山梨在住の佐藤正和重孝さんの彫刻。
先日（2010年11月)、三越札幌店でも個展を開いていたので、ご覧になった方もいると思う。
写真撮影OKという札が出ていた。
いうまでもなく、佐藤さんは昆虫をリアルにほり出すだけではない。
たとえば、どの作品でも触覚や脚は省略されている。その一方で、昆虫の体が、石や岩と一体化しているような作品が多数ある。
そういう造形からは、これらの甲虫が、単なる本物そっくりな物というよりも、悠久の時間を表しているかのような感じを受ける。
いわば、本物と化石を、架橋するような彫刻なのではないだろうか。
（この項続く)
□佐藤正和重孝 http://www.geocities.jp/stonebeetle1973/
函館のベイエリアというか、海沿いにある金森赤レンガ倉庫。
これもまた「リノベ」であるが、けっして昔から観光客でにぎわっていたのではなく、経営する金森商船の地道な取り組みがあった。
倉庫は7棟あり、すてきなお店や飲食店が並んでいる。
その一角、Bay Galleryに並んでいたのが、函館出身、山梨在住の佐藤正和重孝さんの彫刻。先日（2010年11月)、三越札幌店でも個展を開いていたので、ご覧になった方もいると思う。
写真撮影OKという札が出ていた。
いうまでもなく、佐藤さんは昆虫をリアルにほり出すだけではない。
たとえば、どの作品でも触覚や脚は省略されている。その一方で、昆虫の体が、石や岩と一体化しているような作品が多数ある。
そういう造形からは、これらの甲虫が、単なる本物そっくりな物というよりも、悠久の時間を表しているかのような感じを受ける。
いわば、本物と化石を、架橋するような彫刻なのではないだろうか。
（この項続く)
□佐藤正和重孝 http://www.geocities.jp/stonebeetle1973/
