耐震強度の不足により、取り壊されることがきまっている札幌市民会館。
ホールは1月限りで使用を終え、売店や食堂も営業していませんが、会議室やギャラリーは3月までつかわれています。
2階のギャラリーでは、きょう(2月25日)まで「彩友会展」がひらかれています。
たぶん、このギャラリーでの最後の展覧会になるでしょうから、記念に写真を撮らせてもらいました。
等間隔に穴のあいた、スタジオみたいな壁に、絵を掛ける方式は、東京都美術館を思い出させます。
窓側の、穴あき壁の向こう側は、控えスペースになっています。大通公園の1丁目が見えます。
このギャラリーでは、水彩のグループ展がもっぱらひらかれていたような印象があるのですが、写真家の浅野久男さんによれば、札幌市写真ライブラリーがサッポロファクトリーにオープンする前は写真のグループ展にも使われていたそうです。
http://blog.livedoor.jp/asano_hisao/archives/50893195.html
遠友絵画展、篆刻の北海印社、札輝展などもここを根城にしていましたね。
さっぽろ文庫「札幌と絵画」には、もっぱらアマチュアに使用されていたとあります。
さらにさかのぼると、1958-70年に新道展が、74・75年に道展が、市民会館を会場とした記録がのこっています(道展は、丸井今井と2会場)。これは、このギャラリーではなく、ホールにパネルをならべたのでしょうか。
階段をのぼって、右手にギャラリーがあります。
貴賓室、というのが時代を感じさせます。
さようなら、札幌市民会館ギャラリー。
上京する少し前 19歳のころ渡辺貞夫を
聞きにいったのが私の最後の
市民会館ホールの思い出です。
写真を見て ちょっと感傷的になりました。
階段にある案内板(貴賓室と書いてるやつ)に目が行ってしまいますよね。
当時は大通側と西側のガラス面に外から見える階段がある構造が斬新で子供心に不思議な感じがしました。
道展は会議室を全部使ったと記憶しております。今のギャラリーを市民会館会場の第1室として使ったと思います。
出入りはかなり自由でした。搬出時の混雑は丸井会場よりはマシだったかと思います(笑)。
たいへんごぶさたしております。
作品は全道展で拝見しております。
そうなんです、市民会館、なくなっちゃうんですよ。さびしいです。
ホールは、筆者はラリー・カールトンとかリンドバーグとか…。
>SHさん
貴賓室って、昔っぽい響きがありますね。
>川上さん
なるほど、会議室を使ったのですね。
キンビができる前の公募展は会場に苦労しましたね。