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■星川さより展 まどもあーぜる(2月25日まで)

2007年02月25日 10時34分16秒 | 展覧会の紹介-現代美術
 小樽出身、金沢美術工芸大大学院在学中の若手による2度目の個展。
 かわいくて童話的な世界なのですが、一筋縄ではいかない「ひねり」が感じられる、興味深い絵がならんでいます。4カ月ぶりの個展ですが、新作をそろえてきました。

 会場を入ってすぐ左側にある「お絵描き」は、芝生の敷かれた、囲まれた空間に、ライオンやキリン、象の遊具が設置されている情景を描いています。
 それぞれの動物はまるでクレヨンで小学生が描いたようなタッチで、箱型です。一方で、動物を地面から支えている棒はリアルな描法。しかも、芝生の端には、小さな造花が列になって支持体に取り付けられています。

 「お菓子の本から生まれた物語」は、童話「ヘンゼルとグレーテル」からインスパイアされて制作したような1枚。
 お菓子の家は、遠景にあまり大きくなく描かれています。
 少年と少女はなぜかシルエットで描かれており、少女はブタにこしかけています。画面隅にはカワセミがいて、その部分だけがリアルに感じられます。

 「夜の明かりを駆け巡る」は、全体に水玉がちりばめられています。
 お姫さまは、白馬ならぬシマウマに乗っています。

 個展のタイトルになっている「まどもあーぜる」は、絵ではなく、色とりどりのちり紙の花で大きなハートをこしらえた作品。まんなかに顔を描いた絵がついていて、一見本物とまちがえそうな蝶の絵が何点か取り付けられています。

 ほかの作品は次のとおり。
「おかしなお茶会」
「パーティー」
「ティータイム」
「ラブリー」
「スイート」
「ハート泥棒」
「おさんぽ」など小品6点をひとつのケースに入れた作品
「ポケットキャン★ディ1つ」

2月20日(火)-25日(日)10:30-18:00(最終日-17:00)
ギャラリー白方(小樽市稲穂2 都通り、December 3本店 2階)

■06年10-11月の個展


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