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鈴木吾郎「少女十六歳」 (小樽)

2018年10月05日 21時27分46秒 | 街角と道端のアート
 市立小樽美術館・文学館の庭の隅に設置してある。

 隅としか言いようがないほど建物から離れた場所に置いてあるのだが、表面が金色に近い色で、光沢もあるので、遠くからも目立つ。

 作者は小樽在住のベテラン彫刻家、鈴木吾郎さん。
 10年ほど前に道展や小樽の美術家団体などを退き、創作にしぼっている。

 下のリンク先でわかる通り、パブリックアートの仕事も多い。

 この立像、遠目にはトルソに見えるが、ゆるい衣服の中に両腕を隠しているようにも、あるいは、腕を組んだ仕草をデフォルメして造形化したようにも見える。
 片足を踏み出し、やや腰を落として、これからどこかへ出発するのだろうか。

 少女の顔は、他の鈴木作品と同様、意思の強そうな、りりしい表情をして、視線は前を見ている。方角的には、札幌の方だ。


 この像は2013年、小樽ロータリークラブが創立80周年を記念して市に寄贈したもの。
 未来を担う子供たちのすこやかな成長を祈る気持ちがこめられている。

 市立小樽美術館の所蔵品では唯一、屋外に設置されている作品とのこと。

 鈴木さんのサイト( http://www1.odn.ne.jp/~cbj17550/newpage1.html )によると、制作自体は1976年とあるから、だいぶ前だ。






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2 コメント

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少女十六像作品 (怜な)
2018-10-05 22:35:10
こんばんは。

「鈴木五郎彫刻50年展」の中でも、「16歳のフォルム」は惹かれる作品でした。市立小樽美術館・文学館の庭で観て、嬉しかったです。遠くからも目立ち、必ず立ち寄ってきます。
美しい、清楚な少女。表情がいいですね。
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怜なさんおはようございます (ねむいヤナイ@北海道美術ネット別館)
2018-10-06 06:16:48
近年の、素朴さの漂うテラコッタの少女に比べ、 若さが感じられますよね。りりしくて、いいなと思います。
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