(承前)
秋山沙走武さん(1930~2001)は、長く道教大函館校で教壇に立ちながら、全道展で活動した彫刻家。
先に紹介した鈴木吾郎さんの彫刻が立っている橋にほど近い、「こぶし広場」と呼ばれているところにある作品です。
秋山さんは「乾漆」という技法による作品で知られていました。
岩見沢の野外彫刻を紹介する市のサイト「Fine Museum ~晴れの日の美術館~」にも「乾漆」と明記されていますが、果たして屋外の長期間保存に耐えうるものなのかどうか、筆者には判断できかねます。
同サイトによると、1988年に北門信用金庫(滝川)から寄贈されたものとのこと。
同信金は、秋山沙走武作品のコレクションをたくさん有し、2007年に札幌支店でそれを見たことがありますが、いまどうなっているのかは確認のしようがありません。
「泉」はオーソドックスな裸婦像ですが、一般的なものと異なるところをさがすとすれば、立像ではなく、いすのようなものに腰掛けていることでしょう。
両腕をあげて前髪をいじっており、上方の空間にひろがりを与えています。
下半身では、片方のももを軽く上げることで、こちらもひろがりと運動感が出ています。
腕や脚はやや細め。すこしうつむきかげんの首が、全体にしっとりとした感じを醸し出しているように思えます。
それにしても、岩見沢の野外彫刻は、他都市に比べると人物が多いのでしょうか。
2019年春に見て、このシリーズで紹介する5点はいずれも人物像です。
関連記事へのリンク
秋山沙走武「陽」~函館駅前
■ほくもん美術サロン
秋山沙走武さん(1930~2001)は、長く道教大函館校で教壇に立ちながら、全道展で活動した彫刻家。
先に紹介した鈴木吾郎さんの彫刻が立っている橋にほど近い、「こぶし広場」と呼ばれているところにある作品です。
秋山さんは「乾漆」という技法による作品で知られていました。
岩見沢の野外彫刻を紹介する市のサイト「Fine Museum ~晴れの日の美術館~」にも「乾漆」と明記されていますが、果たして屋外の長期間保存に耐えうるものなのかどうか、筆者には判断できかねます。
同サイトによると、1988年に北門信用金庫(滝川)から寄贈されたものとのこと。
同信金は、秋山沙走武作品のコレクションをたくさん有し、2007年に札幌支店でそれを見たことがありますが、いまどうなっているのかは確認のしようがありません。
「泉」はオーソドックスな裸婦像ですが、一般的なものと異なるところをさがすとすれば、立像ではなく、いすのようなものに腰掛けていることでしょう。
両腕をあげて前髪をいじっており、上方の空間にひろがりを与えています。
下半身では、片方のももを軽く上げることで、こちらもひろがりと運動感が出ています。
腕や脚はやや細め。すこしうつむきかげんの首が、全体にしっとりとした感じを醸し出しているように思えます。
それにしても、岩見沢の野外彫刻は、他都市に比べると人物が多いのでしょうか。
2019年春に見て、このシリーズで紹介する5点はいずれも人物像です。
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秋山沙走武「陽」~函館駅前
■ほくもん美術サロン
(この項続く)