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知床博物館など

2013年08月15日 23時59分00秒 | つれづれ日録
(承前)

 町役場の裏手は、自然と文化が一体となったゾーンになっており、となりには「知床ゆめホール」が、その裏手(海側)には「知床博物館」が、緑の中に立っている。実際、この附近に鹿が出没することもあるそうだ。
 知床博物館は、ウトロなどではなく、斜里町市街にある。


 一般的に町村にある郷土博物館のたぐいと異なり、知床博物館はかなり本格的な施設で、じっくり見ると半日はつぶれそうだ。
 これもやはり、世界自然遺産に指定された知床の豊かな植生や動物相を反映しているのだろう。

 もっとも、個人的には、かつて存在した国鉄ローカル線「根北こんぽく線」の資料が、興味深かった。
 この路線は、斜里と根室標津を結ぶ目的で戦前に工事が始まったが、物資不足で中断。戦後、ようやく斜里―越川間が開通したものの、まったくの赤字路線で、開通後わずか13年の1970年に廃止されてしまった。
 根北峠附近には、鉄骨の入っていないコンクリート製の鉄道橋が今も残されている。

 知床博物館がえらいところは、展示が充実しているのもさることながら、企画展のたびに必ず図録や書籍を発売していること。その数には驚かされる。
 筆者は、斜里の地名について書かれた小冊子を買ってきた。

 屋外には、縦穴式住居の復元や、オオワシを飼育しているゲージなどもある。


□知床博物館 http://shir-etok.myftp.org/





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