近年制定の所謂「反スパイ法」に抵触のかどで、中国大陸・中共政府が我国民複数を拘束している問題は依然解決を見ていないが、今日などはそのお一人につき 同国司法当局により懲役 12年の実刑判決確定の報に接した。具体的な罪状は不明のままで、他の各位にもこうした有罪判決が出される可能性がある。
我国政府は、来年までに 岸田総理と習中共国家主席による日中首脳会談実現への調整に動いている様だが、こうした根拠の曖昧な邦人複数の罪人扱いを止めさせるべく 一度位は毅然とした姿勢を示すべき。沖縄・尖閣や福島原発事故処理水の両問題でもそうだが、これまでの様な弱気な「遺憾砲」では中共側はどの途動じる事はないだろう。
本題です。その中共政府は、国内の諸少数民族に対しても 弾圧的締め付けの挙に出ているのは既報通りで、国際法や国際連合人権規約に抵触する疑いも大きくあるもの。こんな国が 対ウクライナ侵略中のロシア共々、国連安全保障理事会の常任理事国とは 呆れかつ恐れ入る。以下 今日の産経新聞ネット記事を引用して、みて参る事に。
「中国政府、白書で『チベット』英語表記を『シーザン』に変更 中国化進める狙いか」
中国政府は 11/11までに、チベット自治区の統治状況についてまとめた白書を公表した。その英語版で (同)自治区の地名として、従来の「チベット(TIBET)」ではなく チベットの中国語「西蔵」の発音に当たる「シーザン(XIZANG)」を使った。チベットの中国色を強め、米欧などによる人権侵害批判を内政干渉としてはねつける狙いがあるとみられる。
中国政府が 2021(令和 3)年 5月に公表したチベットに関する白書では、英語表記を「チベット」としていた。中国当局が英語表記を「シーザン」に変える動きを積極化させていると指摘されており、その一環とみられる。
白書では、チベット統治に関して「中国共産党の指導」や「宗教の中国化の方向性」を堅持するとの方針を強調した。習 近平(しー・じんぴん)政権は国内の各宗教に対し、中国の社会主義に適応した思想に転換するよう求めている。
また 習氏が党総書記に就任した 2012(平成 24)年からの 10年間で、チベットの住民 1人当たりの可処分所得が 3倍余り拡大したと強調。チベットの統治が「歴史的な成果」を挙げたと主張した。(引用ここまで)
チベット自治区に向けた 弾圧まがいの統治手法は、形こそ違え 同じ少数民族のウィグル族に対しても向けられる事となろう。諸少数民族や宗教各勢力に対し 中国社会主義に適応する思想的転換を明かさまに要求しているのが、その証左といえるのではないか。前述諸勢力の 根源的尊厳を奪う事ともなりかねない 危険な側面を孕むだろう。
現在我国と同盟関係の米合衆国や豪州も、対中関係改善に動いているのは認めるが、両国共この様な少数民族への人権上の問題を看過するとは思えない。我国も、そうした動きを踏まえた上で 中共政府の出方が国際法や国連人権規約と違える所あれば、決して認知しない事だ。
岸田政権も内外で大変な状況は認めるも、果たしてここの所をきちんと対処できるか否かが この所下降気味の支持率を回復する一つの判断材料ともなろう。引用記事の通り、中共側は「一国の内政問題」を理由に突っぱねて可能性も来るが、我国側は そんな所も想定して強い姿勢で臨むべきだろう。
もっとも 国内媚中勢力が目立たなくも妨害や牽制をしてくる可能性もあろうが、明らかにおかしな所は強く指弾、我国として どんな脅しにも乗らない毅然とした姿勢で向き合わなければならないという事だろう。下手に出れば、その甘さにつけ込まれるだけだろう。今回画像も振り返り恐縮。先年訪ねた 新潟県内・日本海側の名勝、鯨波海岸の様子をもう一回。通る線路は JR信越本線。