線翔庵日記



おまつり、民謡、三絃、名水、温泉、酒、そして音楽のこと…日々感じたことを綴ります。

糸魚川の夜

2010年04月10日 23時45分55秒 | 日々雑感
糸魚川けんか祭りは6:00p.m.ちょっと前に終わった。
大変天気もよく日焼けした午前中は神輿渡御、少し薄曇り気味の午後の舞楽と、1日飽きることなく過ごした。今日は、せっかく糸魚川へ来たので泊まることにした。

さて、やや疲れ気味、境内は砂っぽかったので、やはり温泉に行きたかった。そこで、どこへ行こうかな?と考えたが、やはり自分は能生の「権現荘」のファン。糸魚川市街地からはちょっと遠いのであるが、せっかく来たし…と、急いで海岸線沿いの国道8号線を能生まで行き、柵口で向かった。

時間は7:00p.m.を過ぎ、暗くなってしまった。しかし、ここのお湯、大好き。770円は少し高めな感じもするが、ここがいいのだ!
 
この時間、夕飯時のせいか、人は自分以外1人しかいなかった。ゆったりと入れた。もちろん川沿いの露天風呂も入った。
ここでゆったり、まったりと過ごし、再び糸魚川駅前まで引き返す。時刻は8:00p.m.をまわってしまった。

駅前のホテルへ到着。ここは2~3度泊まっている。
さてチェックインして、部屋へ荷物を置くと、すぐに呑みに出た。これも楽しみである。


さてまず居酒屋へ。とにかくのどがかわいていた。温泉浴後も「ビール」のために、水分をずっと我慢してきた。そして「生ビール」!一気に飲んでしまった。
マスターとしゃべりながら、適当につまみながら飲んだ。

1時間ほど過ごして、もう一軒。すでにご機嫌状態であった(苦笑)

せっかく糸魚川へ来たから、お寿司屋さんへ行こう!と、ちょっと路地に入ったお店へ入った。ここでは地酒をいただこう!っと、近くの「加賀の井」を注文。
ここでもマスターとおしゃべり。
いきなり、
「日に焼けてますね」
と言われる。

やっぱり…(笑)

長野から「けんか祭り」に来たことを伝える。近くで飲んでいたおじさんも、ずっと祭りにいたといい、しばらくおしゃべり。
そして締めは「地魚寿司」をいただいた。

やはり糸魚川はいいな…。
地酒の蔵元さんが5軒。お米は美味しいし、お寿司をはじめとして魚介がいい。

「けんか祭り」のような伝統的な祭りも魅力。奴奈川姫伝説もあるように、古代史のロマンにあふれている。なかなか魅力の多い土地である。

また行きたいな!
 
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糸魚川けんか祭り

2010年04月10日 23時09分02秒 | おまつり
今日は、糸魚川市一の宮・天津神社の祭り=通称・けんか祭りに出かけた。
実に15年ぶり、3度目だ。毎年4月10日と決まっているので、今年は土曜日に重なったので、久しぶりの祭り見学を決行した。

自宅を5:30a.mに出る。いつも通りに麻績I.C.から長野道&北陸道で糸魚川I.C.までとぶ。
目的地の神社には、8:00a.m前には到着できた。とてもいい天気で、桜もほぼ満開。

早く着いたが、いろいろな行事は朝4:00a.mころからあるようだ。
9:00a.m.からは拝殿内で祭典が始まる。それに先だって、お稚児さんが肩車で登場。


10:00a.mになると、鳥居前に押上地区の方々が集まってきた。竹を先頭に、獅子頭、トリジ、白丁等々が入ってくる。境内で参拝して、地区の座席へ移動する。

10:30a.m.には同様に、寺町地区の方々が入ってくる。すでに境内は客でいっぱい、何とも熱気ムンムンである。やはり寺町の座席へ移動。

寺町の桟敷席の辺にいたら、何と新潟のIさんとバッタリ会う。しばらくお話しする。


やがて舞台上の神輿前で修祓。やがて神輿渡御となる。
先頭は寺町の露払いのトリジ、警固、神主、一の神輿、そして押上のトリジ、警固、面箱、そして肩車の稚児、神主、二の神輿、警固となっている。
これがなかなか出発しない(笑)。やがて、1周半して稚児が舞台に上がると、いよいよ神輿が走り出し、「けんか」となる。

桟敷席の前、押上側、寺町側というように神輿がぶつかり合う。ぼんやり見ていたのだが、8回ほどぶつかったかな。よく見ると、神輿の「部品」が壊れたり外れたりしている。結構はげしい「けんか」だ。

それで勝つと豊漁、豊作なのだそうだ。ヨソ者にはどっちが勝ったのかよく分からなかった(笑)。

そして舞台上に両地区の代表の人が上がって、大きく幣を振ると「お走り」となって、太鼓も迫力のある「ドンデンドン」に変わる。


今年はどうも遅れ気味。午後の舞楽は1:00p.m.からの予定だったが、お走りが終わったのが1:20p.m.を過ぎていた。休みなしで、いよいよ稚児舞楽の始まりだ。

【天津神社舞楽】
1 振鉾
2 安摩
3 鶏冠 
4 抜頭 
5 破魔弓 
6 児納蘇利 
7 能抜頭 
8 華籠 
9 大納蘇利 
10 太平楽 
12 久宝楽
13 陵王

同系統のものには、4月24日の能生白山神社舞楽がある。ともに稚児による舞を中心に、面を着けた大人の舞が含まれる。また音楽は「雅楽」ではなく、篠笛と太鼓を中心にしたものになっている。

舞楽のスタートはどこへ行っても「振鉾」から。

【振鉾】 

露払い的な舞で、舞台を清める意味もあるようだ。

大変、装束が華やかである。

【鶏冠】
これは、胡蝶のような舞である。


【抜頭】
1日目は、いわゆるオーソドックスな抜頭面と装束だが、2日目には天津神社伝承のものである。


【能抜頭】
これまた能面風なもので、なかなか味がある舞。体をくねらせる面白い動きだ。


【陵王】
能生もそうであるが、舞楽最後に演じられるもの。独特な面は竜を彷彿とさせる。鮮やかな緋色の装束は、ちょうど夕日が落ちる頃に映える。この日は、午前中はいい天気だったが、午後やや薄曇りになってきた。しかし、この陵王の頃、わずかながら日が差した。能生では、陵王が沈みかけた夕日を招き返すというが、今日は糸魚川でもそんな感じがした。

すべて終わったのは、6:00p.m.前であった。午前中の荒々しい「けんか神輿」、午後は優雅な「稚児舞楽」。よく「静と動」と言われるが、本当にそんな感じだ。

糸魚川では、この祭りが終わると本格的な「春」を迎えるという。
本当にいい一時であった。



コメント (2)
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