線翔庵日記



おまつり、民謡、三絃、名水、温泉、酒、そして音楽のこと…日々感じたことを綴ります。

現代邦楽の世界 沢井一恵

2010年04月13日 22時36分41秒 | 音楽
最近、このCDを買った!


箏曲演奏家・沢井一恵さんのCDだ。
収録曲は、以下の通り。

 1 十七絃と打楽器のための「漂う島」作品38
 2 二十絃と十七絃のための「二つのファンタジー」 I.
 3 二十絃と十七絃のための「二つのファンタジー」 II.
 4 十七絃独奏曲「いするぎ(石動)」
 5 独奏十七絃と箏群のための「焔」
 6 十七絃箏曲「夜(ノクチュルヌ)」
 7 海へ I.夜
 8 海へ II.白鯨
 9 海へ III.鱈岬

実は、最近出たばかりのアルバム。演奏は最近のものではなく'70年代から'80年代にかけてのもの。

特に聴きたかったのが、「焔(ほむら)」。
独奏十七絃と、5パート十三絃箏の合奏なのだが、これが強烈なインパクトを与える1曲。
解説にもあるのだが、十七絃はベースのような伴奏楽器的パートを担当することが多かったが、沢井忠夫によるこの作品は、強烈なソロ楽器となっているのだ。

超現代作品のような、途中はストラビンスキーの「春の祭典」を彷彿とさせる部分も印象的。絃をバチでばしばし叩くところもある。

三味線マニアの自分だが…実は、箏もちょっとだけ弾く。本当にちょっとだ。箏曲なら「六段の調」の初段くらいなら弾けるぞ!(…と威張れるほどの腕前ではないが)

そして、何を隠そう、沢井一恵ファンなのだ。かつて、沢井一恵さんの「六段の調」の生演奏を聴いたことがある。なんだコリャ!っと思った。こんな表現があるんだ…とビックリした。邦楽の表現の幅を広げた、優れた演奏家のお一人である。
 
コメント
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