線翔庵日記



おまつり、民謡、三絃、名水、温泉、酒、そして音楽のこと…日々感じたことを綴ります。

増冨ラジウム温泉

2015年02月12日 20時37分10秒 | 温泉
 山梨県北杜市須玉にある増冨ラジウム温泉に行ってみた。

「増富」の地名は、かつての「増富村」に由来する。武田信玄が金山開発中に発見した隠し湯であるという伝承があるほど、古くから知られてきた温泉場だ。効能の高さから湯治場として栄えたという。


 ラジウム温泉とは、地底の中で天然の放射線を放出している放射性鉱石で、常時アルファ・ベータ・ガンマー線を放出、ラジウムが水を通過すると放射性を持つラドンとトロンというガス体が発生するのだそうだ。このように、地下水が放射性鉱石の近くを通って湧出したのをラジウム温泉という。

 旧須玉町の市街地からはかなり山中へ向かう。本当に温泉があるのかな?という感じ。

 ようやく温泉街らしい感じになってきた!


 どうしようかな?と思いつつ、日帰り温泉施設に寄ることにした。

「増冨の湯」だ。

 雪深い里らしい感じで、施設の周りにも雪が残っていた。何ともいい雰囲気。祝日のお昼で混んでるのかな?と思いつつ、入館してみる。

 浴室は広々としていた。

 すべて源泉かけ流しらしいが、泉温のちがう浴槽がいくつか並ぶ。35~37度といった低温だ。そして、茶褐色で浴槽に足を入れようとするが、底が見えないくらいの濁り具合。

 お湯はさすがの名湯。確かにぬるいのだが、入っただけで効きそう!と感じた。若干塩辛さを感じる、ステキな温泉だ。

 今回は日帰り施設だけであったが、いつかあらためてどこかの温泉宿に泊まってみたいなと思った。決して華やかな温泉街ではないが、古くから知られてきた、こういう温泉地を訪ねたい。

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする