線翔庵日記



おまつり、民謡、三絃、名水、温泉、酒、そして音楽のこと…日々感じたことを綴ります。

最後の大町霜月祭!?

2009年12月20日 22時43分07秒 | おまつり
こんな記事を見つけた。大町の遠山天満宮での霜月祭は、今年を限りとしてまつりをやめてしまうという。人手不足の問題や、復活して30年の節目の年であるためなのだそうだ。

大町は南信濃でも天龍村に近い遠山川沿いの集落。ここの霜月祭は12/23に行われていた。自分も2回、お訪ねすることができたので、こんなページを作って、公開していた。

この大町の霜月祭は、和田タイプと分類され、和田の諏訪明神に保管されている面を使い、大町、尾野島、和田の3箇所で共用されることで知られている。次第もほぼ同様である。


楽の方は、笛は使わず太鼓のみ。神楽歌等もあるが、木沢タイプや上町タイプとは趣がちがう。

面形の舞は、六方という独特な歩みで釜の廻りをまわっていくのが特徴的。

「湯切り」は水の王様が派手に飛び散らす。



面の最後は「猿」で締めくくられる。


忙しい12月の祭りなのだが、天皇誕生日開催ということで、行きやすかったため2回行くことができたのだ。それが無くなってしまうというのも残念だ。


遠山霜月祭では南信濃地区の須沢 が、地滑りによって避難生活を余儀なくされてしまってから、宇佐八幡宮での祭りを休止している。

奥三河の花祭でも、豊根村の間黒と山内が中止に追い込まれてしまった。やはり過疎と高齢化のようだ。


時代の流れといってしまえばそれまでだが…。何ともさみしい。
 
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