12月13~14日は飯田市上村・下栗の霜月祭だ。自分は2002年に一度訪ねているのだが、7年ぶりの今年、再訪することにした。
下栗の霜月祭は拾五社大明神で行われる。13日の午前中に開式される。
自分が到着した13:00、全国の神々をお招きする「神名帳」がスタートしていた。そこから見学し始めた。
続いて「湯立て」だ。まず式の湯(十二天の湯)が14:00頃から。下栗は一の釜と二の釜の2つが並ぶ。
五大尊の印等を結ぶ等の姿は、何とも神秘的。白い三角のマスク?をして、手には数珠をもつのは神仏混淆、両部神道の影響を感じるところだ。
湯立ては何回か続く。「天王の湯」「村内安全祈願の湯」「眷族(けんぞく)の湯」等。
「喜びの舞」等が終わると、「三太夫家清め」で、禰宜様たちは神社を離れる。
ここらへんで、少し疲れてきたので、買っておいたアルコール類!等で軽く体を温め(笑)、おにぎりを詰め込む。
そして「中祓い」「鎮めの湯」と進んでいく。
さて、午後11:00頃から「襷の舞」
赤と白の襷をかけた8人が、まず扇をもって釜の廻りをしずしずと舞う。後半は抜刀をもって勇壮に舞う。
さて時刻は日付の変わる頃。「神面」の登場。下栗は、現行では本村の拾五社大明神で行われているが、かつては本村より更に奥の屋敷の津島天王社でも行われており、ある時から拾五社と津島社と一緒に行うようになったのだ。
そのため、面も双方の神社のものが合わされたので面の数が多く、2組ずつ出る舞もあるのだ。
①日天・火の王(拾五社)
面の舞のトップ。大きな面。いきなり一の釜、二の釜それぞれで「湯切り」を行う。
②月天・水の王(拾五社)
これも「湯切り」を行う。古めかしい面で、神秘的!
③八社
これがなかなか神秘的。
「霜月祭」が「花祭」と比べて、「翳」の部分があるといわれる部分だが、何とも陰鬱な表情の面だ。
④津島牛頭大神(津島天王)
統合された津島の神の舞。
⑤子安神
子どもを抱いた女神が2人で登場する。
⑥辰巳山神
⑦日天・火の王(津島天王社)
⑧月天・水の王(津島天王社)
これらは、津島天王社分の2面が「湯切り」を行う。
⑨四面(拾五社)(津島天王社)
四面も2組なので、八面だ!普段着に面を着けた若者が、「ヨーッセ!ヨーッセ!」という観客のかけ声とともに、四方を跳びはねる。「霜月祭」らしい、雰囲気。
⑩一の宮・二の宮
やはり陰鬱な表情の女性面2人。
⑪拾五社明神
⑫秋葉神
これは青面のカラス天狗。火防の神で、禰宜とともに「湯切り」を行う。
⑬池大明神・若宮
⑭稲荷
やはり2社分。2人で舞う。今回は老練な舞手と、軽妙な若手の舞で、なかなか楽しかった。
⑮龍頭・ちんちゃこ
これは下栗独特の舞。一立ち獅子みたいな感じの龍の舞と、赤い装束の子どもの舞。
⑯神太夫夫妻
これは伊勢参りに行く神太夫と婆さ。婆さは手に持った木の枝をパンパンと頭を軽く叩いて廻る。観客から「婆さ!婆さ!」「汚っねー婆だ!」と声がかかると、怒ったようにバシバシと打ち付ける。これは他地区と同様で、《伊勢音頭》が歌われる。そして2組出される。賑やかだ、
⑰天伯
これが最後の面舞。手には剣を持つ「剣天伯」だ。天狗のような鬼のような面だ。やはり2人で相対するように舞う。
これが終わって午前2:40だった。天伯で終わりになった。前回おじゃましたときは「賀寿(かす)舞」があったと記憶しているが、今回はなかった。
やはり霜月祭はいいな!下栗…というか、霜月祭そのものが7年ぶり。相変わらず人は多い。同日は、南信濃の和田でも霜月祭があるのだが、午前0:00頃に終わるのだといい、ここが終わって下栗まで登ってくる人も多いという。確かに、面の時間は最高潮なのだが、人出も最高潮だった。
さて車に戻って、午前3:00頃から仮眠。結構寒い夜だ。
翌日、14日の6:00頃、一度目が開いた。しかしあたりは暗い。…というか霧が巻いていた。もう一寝入りし、8:50頃になると日も出てきた。そして、下栗の里全体を見渡せるビューポイントが整備されたというので、行ってみた。
んん~!絶景!
ここは「日本のチロル」として、天空の里だ。
ちょうど9:00を過ぎた頃、霧が巻いたり消えたりする風景を目の当たりにした。これには感動だ。パンフレット等になりそうな風景が、まさに目の前なのだ。雲海という状況を見たのは人生初だ。
しばらく見入ってしまった。
さて、もう1つ、赤崩沢のトチの大木を見る。時期が時期だけに葉はないが、なかなかの太さだ。よく見ると太い枝が落ちていた。どうも折れたみたいだ。
さて温泉でも行くか!と、下栗を下る。和田方面へ行くと、閉校になってしまった「旧木沢小学校」が開放とのことで、ちょっと見学。
そしての「かぐらの湯」へ。今日は月曜日ということもあって、浴室内はガラガラだ。ゆったり浸かる。露天風呂も行ってみたが、今日は風が冷たく、さっさと内湯へ。
その後は「星野屋」さんで食事。遠山を出たのは午後2:20。ちょっとゆっくりしすぎたか?でも去りがたい雰囲気の遠山。また来たいな…という思いとともに、上田へ向かった。
下栗の霜月祭は拾五社大明神で行われる。13日の午前中に開式される。
自分が到着した13:00、全国の神々をお招きする「神名帳」がスタートしていた。そこから見学し始めた。
続いて「湯立て」だ。まず式の湯(十二天の湯)が14:00頃から。下栗は一の釜と二の釜の2つが並ぶ。
五大尊の印等を結ぶ等の姿は、何とも神秘的。白い三角のマスク?をして、手には数珠をもつのは神仏混淆、両部神道の影響を感じるところだ。
湯立ては何回か続く。「天王の湯」「村内安全祈願の湯」「眷族(けんぞく)の湯」等。
「喜びの舞」等が終わると、「三太夫家清め」で、禰宜様たちは神社を離れる。
ここらへんで、少し疲れてきたので、買っておいたアルコール類!等で軽く体を温め(笑)、おにぎりを詰め込む。
そして「中祓い」「鎮めの湯」と進んでいく。
さて、午後11:00頃から「襷の舞」
赤と白の襷をかけた8人が、まず扇をもって釜の廻りをしずしずと舞う。後半は抜刀をもって勇壮に舞う。
さて時刻は日付の変わる頃。「神面」の登場。下栗は、現行では本村の拾五社大明神で行われているが、かつては本村より更に奥の屋敷の津島天王社でも行われており、ある時から拾五社と津島社と一緒に行うようになったのだ。
そのため、面も双方の神社のものが合わされたので面の数が多く、2組ずつ出る舞もあるのだ。
①日天・火の王(拾五社)
面の舞のトップ。大きな面。いきなり一の釜、二の釜それぞれで「湯切り」を行う。
②月天・水の王(拾五社)
これも「湯切り」を行う。古めかしい面で、神秘的!
③八社
これがなかなか神秘的。
「霜月祭」が「花祭」と比べて、「翳」の部分があるといわれる部分だが、何とも陰鬱な表情の面だ。
④津島牛頭大神(津島天王)
統合された津島の神の舞。
⑤子安神
子どもを抱いた女神が2人で登場する。
⑥辰巳山神
⑦日天・火の王(津島天王社)
⑧月天・水の王(津島天王社)
これらは、津島天王社分の2面が「湯切り」を行う。
⑨四面(拾五社)(津島天王社)
四面も2組なので、八面だ!普段着に面を着けた若者が、「ヨーッセ!ヨーッセ!」という観客のかけ声とともに、四方を跳びはねる。「霜月祭」らしい、雰囲気。
⑩一の宮・二の宮
やはり陰鬱な表情の女性面2人。
⑪拾五社明神
⑫秋葉神
これは青面のカラス天狗。火防の神で、禰宜とともに「湯切り」を行う。
⑬池大明神・若宮
⑭稲荷
やはり2社分。2人で舞う。今回は老練な舞手と、軽妙な若手の舞で、なかなか楽しかった。
⑮龍頭・ちんちゃこ
これは下栗独特の舞。一立ち獅子みたいな感じの龍の舞と、赤い装束の子どもの舞。
⑯神太夫夫妻
これは伊勢参りに行く神太夫と婆さ。婆さは手に持った木の枝をパンパンと頭を軽く叩いて廻る。観客から「婆さ!婆さ!」「汚っねー婆だ!」と声がかかると、怒ったようにバシバシと打ち付ける。これは他地区と同様で、《伊勢音頭》が歌われる。そして2組出される。賑やかだ、
⑰天伯
これが最後の面舞。手には剣を持つ「剣天伯」だ。天狗のような鬼のような面だ。やはり2人で相対するように舞う。
これが終わって午前2:40だった。天伯で終わりになった。前回おじゃましたときは「賀寿(かす)舞」があったと記憶しているが、今回はなかった。
やはり霜月祭はいいな!下栗…というか、霜月祭そのものが7年ぶり。相変わらず人は多い。同日は、南信濃の和田でも霜月祭があるのだが、午前0:00頃に終わるのだといい、ここが終わって下栗まで登ってくる人も多いという。確かに、面の時間は最高潮なのだが、人出も最高潮だった。
さて車に戻って、午前3:00頃から仮眠。結構寒い夜だ。
翌日、14日の6:00頃、一度目が開いた。しかしあたりは暗い。…というか霧が巻いていた。もう一寝入りし、8:50頃になると日も出てきた。そして、下栗の里全体を見渡せるビューポイントが整備されたというので、行ってみた。
んん~!絶景!
ここは「日本のチロル」として、天空の里だ。
ちょうど9:00を過ぎた頃、霧が巻いたり消えたりする風景を目の当たりにした。これには感動だ。パンフレット等になりそうな風景が、まさに目の前なのだ。雲海という状況を見たのは人生初だ。
しばらく見入ってしまった。
さて、もう1つ、赤崩沢のトチの大木を見る。時期が時期だけに葉はないが、なかなかの太さだ。よく見ると太い枝が落ちていた。どうも折れたみたいだ。
さて温泉でも行くか!と、下栗を下る。和田方面へ行くと、閉校になってしまった「旧木沢小学校」が開放とのことで、ちょっと見学。
そしての「かぐらの湯」へ。今日は月曜日ということもあって、浴室内はガラガラだ。ゆったり浸かる。露天風呂も行ってみたが、今日は風が冷たく、さっさと内湯へ。
その後は「星野屋」さんで食事。遠山を出たのは午後2:20。ちょっとゆっくりしすぎたか?でも去りがたい雰囲気の遠山。また来たいな…という思いとともに、上田へ向かった。
こんなところがあったとは・・・全く知らんかったです(^^;
おまつり、超長時間にわたるんすね~
これだけの時間があれば内容も見ごたえも
充分過ぎるくらいあったのでは??
長時間のまつりです。見ごたえあります。ただし…「超」でもないんですよ~(笑)。明るくなるまでやってるところもありますし、愛知では30時間くらいやってるところもあります!