某親戚の家で榾木に生えてた椎茸を頂戴した
椎茸は生でもいいが、天日干しにした方がグッと味が良くなる不思議な食材。
収穫という喜びを伴うので、ありがたみが増す
和食の店に行くと、季節物ということで、春先に山菜の天ぷらが出てくることがある。
しかし美味しいと思って食べたことは一度もない。
ところが自分で採った山菜は別物である。
ふきのとう
シンプルこの上ない、何の変哲もない衣にさっとおして揚げるだけ。
揚げたてに軽く塩を振っただけなのに、「おいしーい」といいながら次の天ぷらに手が伸びる。
もしも都会で新鮮な山菜の天ぷらを食べても、けっして美味しくないだろう。
その土地の空気、風景、そして自分が採ったという状況が、山菜の味を何倍も美味しくさせるのだ。
東京では世界中の美味しいものが食べられるとよくいわれるが、それはお金を出せばという意味である。
そういうことではなく、自分の身体を使って食べ物を採り、新鮮な状態で食べることは田舎の贅沢なのであります。