若いころには全く考えなかった老後の経済について、この頃ようやく考えるようになった。
すでに遅しの感もあるが、考えねばならぬ優先順位のうちで、これまで老後は下の方にランキングされていたので、仕方がないのである。
老後にいったいいくら必要かと計算してみた。
「60歳から85歳まで生きたとして25年間、ひと月の生活費が20万円として…」
電卓に表示された金額を見て驚いた。
何と6000万円も必要なのであった。
まだ若いころ、二回りほど上の先輩から「老後は5000万くらいいるんだから、よく覚えときなさい」と言われた。
まだ若かったので「はー、そうですかー」といいつつも、真面目に聞いていなかった。
そんな問題は考えねばならぬ優先順位の128番目くらいだったからである。
それが年を追うごとにじわじわと順位を上げ、ふと気が付いたらベストテン圏内に入ってきていたのである。
とはいえ、どこをどうすればそんなお金が出てくるのか。
宝くじに当たる確率よりも、交通事故に遭う確率のほうが何百倍も高いらしい。
「キャー、当たったー」というのが宝くじではなく自動車、が現実なのだ。
なので宝くじには期待できない。
老後の資金をどうするか、ちょっと真面目に考える必要が出てきた。
生活費を削る、医療費がかからないよう健康に過ごす、ローンは残さない。
それと同時にどこに住んでもいいように自給自足、食べられる草の種類でも勉強するかと考えているところである。
話は逸れるがツレアイと一緒に買い物に行くと、いつも支払いはこっちに廻ってくる。
なるべく安くものを購入するよう店を選択
スーパーで10円20円ケチって喜んでいても、他の店でどっかーんと高いものを買ったり食べたりしてる。
こんなんじゃとてもまともな老後は過ごせないだろうな、といつも思うのであった。