太古の純日本的生活をしていれば、外国からやってきた椅子が馴染むわけない。
正座だったれば、必要なのは座布団と低いテーブルかちゃぶ台があればいい。
あるいは日本の伝統家具、コタツという手もある。
「そうだよね、やっぱり日本人だから」
とうなずきながら、ノートパソコンを置いてみた。
椅子のことを考えなくていいのはよかったが、別の問題が発生した。
正座が出来なくなってきたのである。
正座をして5分後には痺れてくる。
江戸時代、正座させた罪人の膝の上に重い石を置くお仕置きがあったが、何だかそれを思い出させる。
1人お仕置きみたいなものだった。
「うーん」とうなりながら、足をくずしたりさすったりしても、痺れはますます酷くなりジンジンする。
こうなったらもう、頭のてっぺんからつま先まで痺れでいっぱいである。
こんな状態のとき、電話なんぞかかってくるともう最悪だ。
立ち上がろうにも立ち上がれないので、催促のコールが続くなか、電話のある場所まで這っていかなくてはならない。
痺れというのは座っているときも辛いが、立ち上がろうとしたり、他の体勢をとった直後が辛く、痺れが倍増して襲ってくる。
「ああ、もう、たた、ああ」
わけのわからぬ言葉を吐きながら、自分の足ではないような足を、畳の上に転がりながら必死にさすったりもんだりして、やっとジンジンは収まる。
本文とは関係ないがふるさと森林公園のコテージ
何度か泊まったことあるけど、当然ながら畳の部屋は無い。
近頃は建売でもマンションでも畳の部屋は皆無に近いのではないか❓
正座という言葉もやがては死後になるのでしょうか❓
時代は変わる。