酒を断って頭がスカッとしてくると、不思議なもので半世紀前の記憶が蘇ってきた。
小学1年生のときの担任の先生は、決して美人ではなかったが小柄でぽっちゃりとしたM先生だった。
ウチの母より少し年長で、宿題を忘れても怒らない優しい先生だった。
某日、何故かお漏らしをしてしまった。
バレないように、コソコソしてたと思うが、とても隠す芸当など無いのですぐバレる。
先生はアタクシを便所に連れていき、お漏らしした下半身をきれいにしてくれて、新しいパンツをはかせてくれた。
新しいパンツは、ノリの効いたパリパリの白いパンツだった。
今風のお肌に優しいパンツではなく、擦れるとアカギレしそうなパンツ。
今思えば、日の丸の国旗のような硬い生地のパンツだった。
家に帰っていつもと違うパンツをはいてるので、事の事情は説明しなくても母はすぐ理解した。
母はその白いパンツをすぐ洗濯し、パリパリにノリを効かせて翌日給食袋に忍ばせて学校へ持たせ、担任の先生に返した。
そのパリパリパンツを次にはくのは誰だろう❓
当時は幼かったので、そんな心配はしなかったが、次にはいた人はさぞ大変だったことだろう。
と今にして思うのであった。