このところ我ながらビックリするような出来事が続けて起きている。
とにかく物忘れをする、いい間違える、言葉が出てこなかったり口がまわらない。
頭の働きが悪くなってきたなぁ、とがっくりするばかりである。
若い頃はひとつも思わなかったが、風呂で大股開いて転ぶ、浴槽のなかで尻が滑って溺れる、戸締りを忘れる。
こういった事柄に対して「自分はやらない自信があります」と絶対に言い切れない。
どれも「やるかも」というより「きっとやる」と不安になり、これからいったいどうなるのかと心配になるばかりだ。
こんなことは自分だけかと思ってたら、同年配の人にリサーチすると、みな同じと言ってくれるのでほっとする。
自分だけ先にボケるのは嫌だ。
ボケるのならみな一緒がいい。
「捜し物があって、他の部屋に入ったとたん、いったい何を捜していたのかわからなくなる」
「同じように用事があって室内の場所を移動しても、いったい何をしに来たのか、コロッと忘れる」
みんなやっているとわかったら、ちょっと嬉しかった。
あとは頻度の問題である。
もちろんみんな毎日ボケてるわけではない。
加齢とともに、その周期がだんだん短くなってしまうのだろう。
命にかかわったり、他人に迷惑をかけるようにならないようにと願うばかりである。