タイトル写真はJR門司港駅舎。重厚で立派な設えに、当地の在りし日の栄華を感じます。港町は何処も栄えて、華やかだったのでしょうね。「門司港駅」はその歴史的価値から国の「重要文化財」に指定されています。
先日、法事で福岡に行った際に、義妹に薦められた「門司港」に行って来ました。
門司港界隈には明治から昭和初期にかけて建造された建物が今も数多く残っており、今では「門司港レトロ」の名で、福岡有数の観光スポットになっているようです。
博多から在来線利用だと2時間近くかかるところを、往路は思い切って小倉まで新幹線を利用し、小倉から在来線にしたところ、約30分で門司港駅に到着。日帰り観光で行くなら、その方が断然便利ですね。復路は1時間に1本の博多までの直通快速(1時間15分)で戻りました。
写真は駅構内にある観光案内所でいただいたガイドマップ。小一時間で回れるところに見どころが沢山♪
駅のホームからして”雰囲気”がありますね。ゆったりとした造りです。
駅舎内の観光案内所の天井。高いですね。ペンダントライトも素敵。
駅前にあったブロンズ像。「和布刈神事(めかりしんじ)」と言うタイトルで、古くは奈良時代に大晦日から元旦にかけて行われた神事で、狩衣(かりぎぬ)、烏帽子、白足袋、わら草履姿の3人の神官がそれぞれ大松明、手桶、鎌を持って、社殿前に供えて、「航海の安全」と「豊漁」を祈願する様子を表現した作品のようです。
台座に添えられた解説板がなければ、何を表現したものか皆目見当がつきませんでした。港町ならではのブロンズ像なんですね。
駅舎近くの公共トイレの入り口にあった手水鉢。大正3年(1928年)から設置されたいたもので、戦時中の貴金属供出からも免れ、設置当時の形のまま残されていることから「幸運の手水鉢(ちょうずばち)」と呼ばれているようです。
跳ね橋辺りから「旧門司税関」を望む。あいにくの梅雨空です。
「”恋人の聖地”跳ね橋」と言う愛称のついた「ブルーウィングもじ」。10,11,13,14,15,16時の毎時00分に開閉するそうです。
最上階に「門司港レトロ展望室」を備えたタワーマンション。高さ103m、31階建ての民間のマンションの最上階に北九州市の運営する展望室を設置すると言う民活方式で実現したもの。なんと設計は東京は乃木坂の「国立新美術館」を手掛けた黒川紀章氏です。まさか門司で黒川氏の作品に出会えるとは…😮
景観問題で当初の設計を変更して、現在のようなペンシル型の高層マンションになったようです。
展望室の様子。「壇之浦」も見えるんですよ。天気が良ければ…
結構、広いです。私達が来た直後は誰もおらず、暫く貸し切り状態でした😅
居心地が良くて、ついつい長居してしまいました。ご当地の「門司港サイダー」にお好みのシロップを加えた「門司港マリンサイダー」。クリア、ローズ、グリーン、ブルー、バイオレットの5種類のシロップがあります。500円也。結構飲みごたえがあります。
水辺を暫く歩いて土産物店や飲食店が揃う「海峡プラザ」前で小休憩。
天気が良ければ晴天にレトロな街並みもより一層映えたでしょうね。しかし、梅雨時。雨に降られないだけでも良しとしなければ…当日は降ったり止んだりの天気でした。
博多の賑わいに比べると、人通りはそれほどでもなかったですが、日本人より韓国人や中国人観光客の姿が目立ちました。以前、訪ねた柳川でも、明らかに日本人より韓国人観光客が多かったですね。
つづく…