昔、風呂はマキでたいた。結構燃えないときつかった。今みたいに清潔な場所でなくベタベタ湿気が残りナメクジがはっていた。
ひとりで入っていると、ひっそり長い舌でぺろぺろなめながらあいつがやってきた。でかさは子どもくらいで赤っぽい身体をして、足は一本爪。ひっそり来てなめまわす。桶などすぐきれいになる。
人間に危害を加えないので、安心して風呂にはいっていればそこらじゅうきれいにしてくれる。
名前は「あかなめ」と言う。最近の風呂場はきれいになりすぎて失業している。
こういう生き物もいるので、人間は幅広く共存しなくてはならない。地球上で喧嘩してる場合ではない。