江戸の成人女性は「お歯黒」が化粧法であった。
明治時代に外交官として来日したアーネスト・サトウはこれには面くらったらしい。
サトウだけでなく外国人にとって相当寒気を誘ったらしい。
あのペリーは「恐ろしい習慣」と言った記録がある。
化粧法は、まず店で売ってるわけではないので手造りだ。古くぎなど集め米くずや水で数日かけて錆びさせる。この汁は黒でないのでフシ粉を歯に塗り、何度もさび汁を塗る。よく材料がわからないがそういうことらしい。これに三時間かかるという。
この化粧法によって日本の女性は接吻の機会をずいぶん減らしているとコメントした外国人もいたらしい。あっちにしてみたらチュウチュウは日常だからな。そこはちがうのだ。
なお顔は当時かなり白の厚塗りで、外国人にとって驚きだったらしい。
厚塗りで表情の変化を見せないというのが日本だから・・・・。
外国の基準は眼がパッチリ美人。日本はかなり細め。浮世絵などがいい例だ。
さすが現代日本でも「お歯黒・厚塗り」は受けない。だから時代劇にもでてこない。