武田光弘画楽多製作日記

暇をもてあそび造形してます。作品として形としてまとめたものなどを見ていただきたい
と思っています。

塩の道石仏紀行

2016年01月17日 | Weblog
新潟の糸魚川から松本までの街道・・・・千国街道・・・俗に塩の道と言われる。
その通り、塩を運んだ道なのだ。
松本から少し先が塩尻市。ここまで塩が運ばれた最後ですよ・・・という意味かも知れぬ。

その街道筋の石仏は約一万あるといわれる。

その種類は道祖神、庚申塔、馬頭観音、猿田彦、蚕神、戸隠大権現などなどおびただしい。
文字など風雨で判明しないものもある・・・・・
このなかで腕をふるったのが「高遠の石工」である。高度な石を細工する技術をもった集団が高遠にいたのだ。
ただ石を彫ったものは風雨に摩耗される。石の目を読み、石を削った技の冴えあるものはいつまでたっても彫り跡は初々しい。
お寺にある石の灯籠もそうだ、ただ機械で形をとったものは永遠にもたないし気品がない。石の目を読み鑿で削ったものは見ただけで品がある。
檀家が宅地造成で増え、寺など改築している成金寺には、そういうものが多い。