千国街道・・山犬夜話

山犬の話しは多く残っている。群れをなして、怖い集団であったのだろう。襲われたとかの話が多い。山犬・・・おおかみ・・・絶滅の憂き目にあって久しいが。
街道筋では牛をつかって荷物を運ぶと群れをなして追いかけてきたという。牛を「めあて」に隙あれば襲ってきた。牛方はたいまつを燃やして追いちらしたという。牛はそのうなり声をおそれ、あばれたという。人家についても板壁をガリガリをかいたり、まわりを掘ったりして人々を困らせたりしたという。