白馬に鶴ヶ池と呼ばれる池がある。
そこに夫婦の蛇が棲んでいた。その蛇にひとり息子がいた。
その息子が人間と不運な恋に狂っていた。それは近くに住む家のひとり娘だったのだ。やがて娘は身重になった。おどろいたのは親である。娘を折檻して相手を聞き出した。けど、娘は「肌は氷のように冷たく、毎晩来て夜明けに帰っていく。名も知らないし顔も分らない」と泣いている。
親は「今度きたら、着物のすそに赤い糸をつけろ」といいつけた。その晩も男が来た。娘は親のいうとおりにし夜が明けた。親は赤い糸をたどっていくと鶴ヶ池にたどりついた。
池の底から蛇の親子が話をしてるのが聞こえた。「お前、なんてことをしたのだ。人間に気づかれると殺されるぞ」「おりゃ死んでもいい。人間の腹に種を残したから・・・・」「馬鹿いうな。人間と言うものは利口で、それを聞けば蓬菖蒲の湯を沸かして溶かししまうぞ」
それを聞いた親は蓬菖蒲の湯をたいて娘をいれた。やがて娘は蛇の子のようなぐちゃぐちゃしたものを産んだと。
そこに夫婦の蛇が棲んでいた。その蛇にひとり息子がいた。
その息子が人間と不運な恋に狂っていた。それは近くに住む家のひとり娘だったのだ。やがて娘は身重になった。おどろいたのは親である。娘を折檻して相手を聞き出した。けど、娘は「肌は氷のように冷たく、毎晩来て夜明けに帰っていく。名も知らないし顔も分らない」と泣いている。
親は「今度きたら、着物のすそに赤い糸をつけろ」といいつけた。その晩も男が来た。娘は親のいうとおりにし夜が明けた。親は赤い糸をたどっていくと鶴ヶ池にたどりついた。
池の底から蛇の親子が話をしてるのが聞こえた。「お前、なんてことをしたのだ。人間に気づかれると殺されるぞ」「おりゃ死んでもいい。人間の腹に種を残したから・・・・」「馬鹿いうな。人間と言うものは利口で、それを聞けば蓬菖蒲の湯を沸かして溶かししまうぞ」
それを聞いた親は蓬菖蒲の湯をたいて娘をいれた。やがて娘は蛇の子のようなぐちゃぐちゃしたものを産んだと。