“渋谷の父 ”ハリー田西の占い研究所

自身のことを含め世の中の森羅万象を占い師・運命学研究家の立場からつづります。

占い鑑定の裏側

2008年02月28日 16時33分19秒 | Weblog
占い師はその占いが当たらなくてはいけません。
僕は、某占い専門校にいた時、鑑定実技の時間に、
「お客様をお迎えした時は、まず一つ当てなさい。そうすることで、お客様にこの占い師は当たるという信頼感が芽生え、以後の鑑定が楽に行えます。それが対面鑑定のコツです」
と話して来ました。
「まず一つ当てろ」だなんて、まるでクイズみたいですけど、
一つ当てただけで、相手も「ああ、この占い師は当たる!」という意識で見てくれるので、
その次、その次と話を進めるのが容易になるのです。
それで思い出したのですが、
昔知り合ったある易の先生は、飲みながらこんな話をしてくれました。
「君のまわりで最近誰かが事故に遭った人間がいないか?」
と尋ねると、たいていの人は少し考えてから、
「あります」と答えるというんです。
そりゃよくよく考えたら、自分のまわりで事故か何らかのアクシデントに遭った
人間の一人や二人は思い当たるものです。
すると、「ほーれ、当たっただろう」「はい、当たっています!」
それだけで、この占い師は当たるという信頼感を勝ち得てしまうのだそうです。
この易の先生の名誉のためにつけ加えておきますが、
彼の占いがまったくインチキかというとそうではなく、
これは、鑑定の最初に、相手の信頼を勝ち得るためのこの方流のテクニックなのです。
もちろんちゃんとした鑑定をする方ですよ。
ちなみに、もし「君のまわりで最近事故に遭った人間がいないか?」と尋ねて、
相手が「いません」と答えたら、どうするか・・・・?
その時は、すかさず、
「うん、それはよかった。いたら、大変なことになるところだった」
とかわすそうです(笑)

バーナム効果と呼ばれる現象があります。
アメリカ合衆国の興行師P・T・バーナムにちなんで、1956年に心理学者のポール・ミールによって命名されたもので、誰にでも当てはまるような曖昧で一般的な性格を表わす記述を、自分だけに当てはまる正確なものだと捉えてしまう心理学の現象です。
たとえば、被験者に何らかの心理検査を実施し、その検査結果とはまったく関係なく、「あなたはロマンチストな面を持っています」「あなたは心の中にいつも不安を抱えていますね」といったアットランダムな診断を与えた場合でも、被験者の多くはそれが適切な診断だと感じてしまう、これをバーナム効果というのです。

以前(といってももう25年くらい前ですが)、占いの世界では超有名なA先生が監修を務める心理テストを織り込んだバラエティ番組の構成を担当したことがあり、その折、血液型性格診断を例にこのバーナム効果のお話をうかがったことがありました。
A、B、O、ABという4種類の血液型について、何型と書かないで、「あなたは~~の性格を持っていますね」というと、たいてい「当たっている」と答えるそうです。
ちなみに、これを最近、『催眠』や『千里眼』の作者である松岡圭祐氏がご自分のサイトで実験されていました。

占いには、作為的でないにせよ、たぶんにこうしたバーナム効果が働いているといえます。
いや、先述の易の先生の場合は、意図的にバーナム効果を利用しているといえるかもしれません。
とにかく「まず一つ当てること」が大事なんですから!
その点、テレビで売れっ子の占い師も楽してますよね。
事前にブレーンに調べさせた相手の綿密な調査資料など用意して、
本番中、いきなり「あなた、最近何か失くしたでしょう」などと当てて、
相手をびっくりさせるなんて手を使ったりしますよね。
ところが、調査資料が中途半端だったりして墓穴を掘ることもある。

やっぱり真の占い師は自分の鑑定力だけで当てるべきだと思うんですが・・・


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渋谷の父  ハリー田西  “渋谷占い”



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